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ママもお子さんも、幸せになる心理学【認定チャイルドカウンセラーが解説】ポジティブ心理学、アドラー心理学の活用についてです

 訪問いただきありがとうございます。
 
 こんな方に向けて書いています。

・子育て中のご家族
・育児に奮闘しているママパパ
・男の子の育て方に日々悩まれているママ

 僕と一緒に悩みを共有することで、読者であるママの心が少しでも軽くできたらうれしいかぎりです。そんな気持ちで書いています。

 ご家族とお子さんの笑顔を思い浮かべながら・・・。

 心理カウンセラー・チャイルドカウンセラーのむねさんです。
 JADP認定カウンセラーです。
 カウンセラーや講師として活動しています。
 
 個別相談や、幸せに子育てできる情報を発信しています。

 簡単な経歴を書いておきます。

 認定チャイルドカウンセラーです。
 子どもたち、その両親が幸せに暮らすためのお手伝いをしています。
 本業は家事・育児です。仕事はECサイトの運営や本を書く、講師をすることです。チャイルドカウンセラーだけなく心理カウンセラーもしています。個別の相談300件以上、SNSのフォロワーの方も含めれば7000人以上の方の悩みと向き合ってきました。

 僕は主夫として子どもたちと接する時間が世間のパパより長いです。
 主夫歴4年、専業主夫歴1年、ほどになります。息子が2人います。
 そのため、世の男性より「主婦」「ママ」の目線に近いです。
 だからこそ伝えられることがあるのではないか、そう思います。僕ほど積極的に育児参加をしている人を、僕自身も見たことがありません(笑)。
 そして、カウンセラーをしながら人の気持ちに寄り添い、ママの目線にも近い。そんな僕が情報を発信しなくてどうするのか! ということで、本を書いています。
 
 僕も本当に子育てに悩みました。

 というより、今も悩んでいます(笑)。子育ての難しいところは「正解がない」ことだと感じています。お子さんによって対応は十人十色です。そのため育児本を読んでも解決しないことが多々あります。 きっかけ

 僕は教育学や育児の専門家ではありません。
 それにも関わらず、育児の本を書くことにしました。
 そもそも、なぜ僕はこの本を書くことになったのでしょうか。
 
 会社経営をはじめて6年になります。
 その間、周りの人に
「保育園作ってよ、絶対向いてるよ」
「園長先生やりなよ」
という声を何度も何度もいただきました。1回や2回どころではなかったのです。
 
 理由は明白でした。
 
 僕は子どもたちが大好きで、子育てが大好きだからです。日々子どもたちのことばかり考えています。日本の教育、未来のことも考えたりしています。
 また、子どもは何人も育てたいと思っています。
 将来的には財団や小学校を作って、子どもたちに役立てるようになりたいと思っています。路頭に迷っている子がいれば養子にしたいほどです。 そんな中、子育て中のママからの育児の悩みについての話しを聞く機会がありました。僕は元々お節介な性格なのですぐに相談にのってしまいます。話しを聞いているうちに、僕の経験から答えを導き出せることが多々ありました。
 その経験から解決策をお伝えすると、ママにとても感動されました。僕としては、普通に答えたつもりだったのですが、どうやら喜んでもらえたようです。
 
 そして、「育児の本を書いてくださいよ!」
 
 と言われのがきっかけでこの本を書くことになりました。
 最初は迷っていた僕でしたが、自分の力を使って世のため人のためになるのであればこんなにハッピーなことはないな、と感じ、執筆することにしました。そして執筆しながらもチャイルドカウンセラーの勉強をして資格をとって活動しています。

 子育てにおいて大切なことは、たくさんあります。
 その中でも特に大切なこと。それは…

 「ムリをしない」

 ということです。
 そして、本書の合言葉は、ムリをしない、です。
 ムリをすると、どこでつけがやってきます。
 それは子育てにおいても同じです。
 あなたが苦しくならないように、工夫することが大切です。
 子育ては長い間続きます。明日終わり、ということにはなりません。
 これが仕事と違って難しいところですね。続いていくものなのです。
 そのため、長い間、のんびり、マイペースに進めるためにも、ムリをしないように日々を送っていきましょう。
 
 ここからは、「子育てはムリをしないことが大切」ということを念頭において読み進めてみてくださいね。

第1章 子育てに対する偏見をなくそう

 子育てに対する、考えの偏りをなくしていこう。
 子どもたちが幸せならどんな子育ても100点です。
 ママが幸せなら1000点です。

 これが正しい、これが間違っている。

 子育てにこのような考えはありません。
 ママとお子さんにマッチしている方法がベストなんです。
 周りの意見は関係ありません。
 自分と子どもの幸せを目指して子育てを楽しんでいきましょうね。

 合言葉は、「ムリをしない」です。

 ツライ子育てから楽しい子育てへ。
 最幸の未来に向けて。レッツゴー!

パパの育児不参加について

 「俺は働いてるんだから、家事育児は妻に任せているんだ」 
 いきなり少し大きな問題です。パパの育児不参加についてです。
 一緒に子育てをしてくれれば安心なのですが、まだまだ「男は仕事」という考えも残っているのが現実です。ママからすると頭を悩ます問題です。最近では在宅ワークも増えてきて、主夫をしながら仕事をする人も少なからず出てきているようですね。まだまだですね、がんばれ日本! といったところです。
 ママだって、家事や育児をやっているのにこの差はなんなのでしょう。
 理不尽……。
 僕からしたら、なんでこんなにかわいい子たちと接しないのだろう? と不思議です。死ぬときになって後悔しないのだろうか? 何が楽しくて子育てをしているのだろうか? そう思うほどです。もちろん仕事の関係でどうしても難しい場合もあるので、どうしようもない部分もあります。
 人間の本質を考えたときに、子孫を残すことが一番大事だと感じています。そのため、何よりも子育てが大事だと個人的には思っています。
 とはいえ、すべてのパパたちが僕と同じ考えではないでしょうから、ママたちは悩むわけです。どうしたら自分の気持をわかってもらえるだろうか、と…。
 そして今回は、パパたちは子育てについてどう思っているのか? という視点も含めながら、パパの育児不参加について解決策を探りたいと思います。

1、育児参加を期待しない
 
 先ほどと矛盾していませんか?
 と思われてしまいそうです(笑)。
 しかしながら、前提として相手に期待しないようにしようということをお伝えしておきたいです。パパも育児に参加するものだ、と決めつけないほうが良いということです。これはママを守るためでもあります。
 理由は自分を大切にするためです。
 「期待は怒りにつながるから可能性が高い」からです。その怒りは自分や子どもたちに向けられてしまいます。その連鎖を断ち切るためにも、期待しないことは大切です。
 参加してくれたらラッキー♪ ぐらいの感覚が良いかもしれません。
 
2、あえて参加させない

 ここまでくると、むねさんは何を言っているんだ? と思われてしまいそうですね。こんなこと育児本では見たことないぞ!って。
 しかしながら、ご存知かと思いますが、パパが育児に参加しない方が楽なことも多いのが現実ですよね。
 参加させたい!とママは思っていても、いざ参加させると、自分が思っていたものと違う。そんなことが起こります。これは、ママとパパが良好な関係、かつ、事前に育児の方向性を話し合っていないために起こります。第3章でもとりあげますが、子育ての方針、未来を事前に夫婦仲良く話し合うことが大切になってきます。
 そのため、のんびりと家事や育児をするときにはあえて参加させないことも大切です。
 自分が思いえがいている子育てとズレたときにパパに指導したり、注意する必要がなくなるからです。

3、それでも参加させたい場合

パパの育児参加をしない理由を元に紐解いていきましょう。
 
①パパが子どもたちにどう接すればいいかわからない
→ パパの勉強不足もあります。もしかしすると、子どもと接しているときの夫に注意ばかりしていませんか? なるべくイエスバット法(肯定+代替案)で伝えて褒めるようにしよう。そして、自尊心を傷つけないように、優しく手ほどきします。パパは大きな子どもと思って接すると良いかもしれません。
 
②子どもと一緒にいても何もしない
→ 仕事で疲れている。体調が悪い。育児はママがやるものだと決めつけている、など。理由はたくさんあります。この場合どう考えるかですが、「一番厄介な大きな長男」だと思って接しましょう。つまり子どもに接するように、優しく接します。もしかしたら「俺をさしおいて、子どもばっかり」と思っていて、ヤキモチをやいているかもしれません。まさに、大きな長男でしょ?(笑) 母のような気持ちで優しく接してみて、自尊心を満たしてあげてから、お願いしてみましょう。

③徐々に任せてみる
→ 段階を踏んで、シッターさんや家族と過ごさせるようにする。公園に行き、パパと子供の二人きりにする。ミルクやおやつをあげさせる。寝かしつけを任せるなど。小さなこと、簡単なことから任せてみましょう。
 僕は最初にパパの育児参加についての本を読み漁りました。まずはそれでも良いかもしれません。育児本を渡して、読んでもらうことです。そして女性が育児でどんなことをしているのか調べることが大切です。
 1日でも2日でも、ママが普段おこなっているルーティンをやらせてみることで、子育ての大変さがよくわかりますからね。
 パパは仕事で、毎日育児に参加できなくても、大変さを知ることで、ママに感謝や尊敬をするかもしれません。 ここからは番外編になります。
 少し理論だっていて、難しく感じるかもしれません。さっと読みたい方は、こちらをクリックして読み飛ばしてくださいね。次の項まで飛びます。

④ママの思い込みを見つめ直す
 心理学では、ABCDE理論というものがあります。これは、物事の思い込みを見つけ、正しく見ようとする方法です。
 ざっくり説明すると、内訳はこうです。
 
 A:何らかの感情を引き起こすような出来事
 B:思い込み
 C:結果
 D:反論
 E:効果
 
 そしてこの思い込み(B)に反論(D)することで、状況を打開する(E)をえようとするものです。
 とりあえずやったほうが早いと思うので、下記の例を分析してみましょう。
 
(例)パパがまったく育児をしません。この状況にイライラが収まりません。「ずっと一緒にいるのだから何を手伝えばいいかわかるはず」「私にまったく気を遣ってくれない!」「私は愛されていない」といった思いが原因でイライラします。

この場合を、分析してみましょう。

(1)見た目の因果関係
 A(出来事):パパがまったく育児をしない
      ↓
 C(結果):イライラが収まらない
 
(2)実際の因果関係
 A(出来事):パパがまったく育児をしない
      ↓
 B(思い込み):夫は私を大切に思っていないからだ
      ↓
 C(結果):イライラが収まらない

(3)思い込み(B)に反論
 B(思い込み):夫は私を大切に思っていないからだ
      ↓
 D(反論):本当に大切にされていないのだろうか
      ↓
 E(効果):あれ、そんなことないかも……
 
 反論(D)で「パパは私を本当に大切にしていないだろうか」という問いを立ててみてください。すると、普段はお出かけの際に運転してくれたり、悩みを聞いてくれることもあるかもしれません。いつも子どもたちとお風呂に入ったり、家族の荷物を運んでくれているかもしれません。
 そうするとどうでしょう。だんだんとイライラも収まってくるのではないでしょうか。反論(D)によって冷静になれば、C(結果)とは別のE(効果)が見えてくるはずです。
 例えば、「子育てにおいて何をしたいのか」「どんな子育てをしたいのか相談してみよう」「子育てのどんな部分がわからないのか話し合おう!」など。素晴らしい結論にたどり着くはずです。
 パパの育児不参加は、ママたちの悩みの種かもしれません。
 個人個人で状況も違うと思いますので、もしどうしたらいいかわからない場合は個別にご相談くださいね。

子どもたちに怒ることについて

 予期しないことばかり起こるのが子育てですよね。
 だからこそ「カッ」となって怒ってしまいがちです。
 ここで大事なことは、別に怒っても良いということです。
 多くの人は怒った後に後悔にさいなまれます。そして僕もそのひとりです。自分の気持ちと向き合うのはなかなか簡単ではないですよね。次の日までその後悔をひきずることもよくあります(笑)。
 
 怒ったあと、肝心なのは自分の気持を否定しないということです。

「あ〜また怒っちゃたな〜」
「なんか申し訳ない気持ちになるな〜」

 など、色んな感情が湧き上がりますが、その感情を否定せず、受け入れることが大切です。多くの人がポジティブ人間になりたいと言います。
 しかしながら、人間はネガティブ感情なしには生きることはできません。逆もまた然りで、ポジティブ感情だけで生きることができません。つまり、そのネガティブな感情を大切にしてほしいのです。
 自分を否定しないようにしましょうね。後悔しなくていい、そのままの感情を受け止めて、次にいかそう。
 次からは怒らないように、事前にその状況を作らないようにするなど工夫が大切になってきます。対策を練る良い機会ですね。

 気持ちを切り替える方法として、マインドフルネスとセイバリングが効果的です。
 マインドフルネスとは「今の気持ちについて、良いとか悪いとかの判断をせずに、静かに見つめること」です。「今、ここの気持ち」をしっかり感じるようにすることで前向きな気持ちになることができます。
 例えば、瞑想や深く深呼吸するなど、簡単で効果的です。怒ってしまった後の気持ちを、良い悪いの判断をせずに、その気持ちを感じましょう。
 セイリングとは、過去の幸せな体験に意識を集中することで気持ちの切り替えをはかるものです。過去の子どもたちとの幸せな体験を思い出す、例えば、出産したときの喜び、家族で出かけた水族館など。幸せな気持ちを思い出すことで、ポジティブな感情に切り替えることができます。
 自分を責めそうになったら、ぜひ一度ためしてみてくださいね。
 そのネガティブ感情はとっても大切なんですよ。

できれば元気なうちに、なるべく早めに休憩をする

 なぜ、元気なうちに休憩するのが大切なのでしょうか?
 結論から言うと、疲れてから休憩するのでは遅いからです。
 なぜならそういったときに限って不足の事態が起こります。これは僕の経験上なので、何か根拠があるわけではありません。意外と共感してくれる方もいるかもしれません。例えば、兄弟げんかが始まったり、食べ物を投げてみたり、暴れだしてみたり…。
 だからこそ、前もって休憩をとり、自分を癒やしておく必要があります。ムリせず、楽をしておく必要があります。
 僕はなるべく早めに、休んでおく。ということを心がけています。まだ休むには早いかな? というタイミングで休みましょう。
 参考になれば幸いです。
 
 しかしながら、
「毎日子ども一緒にいるからそんな時間とれないよ」
 そんな意見も聞こえてきそうですね。
 その場合は、「休む時間を決めておく」ことが大切です。こう文章で書くと簡単に見えますが、実際に行動に移すには意外と難しいものです。
 下記の僕の例を参考にどうぞ。

1、自分にあった休憩時間を知る
 例えば、1日に30分だけ休憩できればいいと言う人もいれば、1時間おきに15分休憩しないといけない人もいます。そのため、自分はどのぐらい休憩すれば1日のパフォーマンスを良好に保てるか、を知ることが大切です。子どもたちを寝かしつている間に休もうと思っていても、家事が残っていて休めないこともあるかと思いますが、決めた時間だけはやるべきことを忘れて好きなことをしましょう。
 
 2、夕方頃に休む
 夕方は1日の終りということもあってどっと疲れが来ることも考えられます。その前に休憩を挟んでおきたいですね。僕は18時〜19時が疲れのピークに達します。そのため、15時半〜16時はできるだけゆったりするようにしています。16時からみんなが寝るまでの予定や夕食をを考えたりします。それでもどこか疲れているな〜とかんじたら、お酒を飲みながら、おつまみを食べながら、Netflixで好きな海外ドラマを見ながら、夕食作りや家事をこなしていきます。

 3、週に最低1日、どこかの時間で好きなことをする日を作る
 その時間は30分でも1時間でもOKです。ボーッとしたり、カフェにいったり、勉強したり、エステに行ったり、好きなことや楽なことをしよう。次の1週間に備えるためにも、心も体も整えることが大切になってきます。
 家事や育児が365日あると思いがちですが、そんなことはありません。休む日を決めれば、休むことは可能なんですよ。最初はもしかしたらなぜか罪悪感を感じることがあるかもしれません。しかしそれは、あなたのせいではなく、周りや日本の教育のせいですからね。その罪悪感は気にしないでくださいね。休んでいくうちに忘れていくものですからね。自分に優しくしてあげてリラックスしてくださいね。理想は、休んでいる間はスマホを持ち歩かないことです。他の人に自分の時間を渡さないようにするといいですね。

 家事育児は毎日終わることがない作業です。
 そして難しいのはまったく手応えがないということです。
 その点が仕事とは違い、つらい面もあります。成長しているのか、進んでいるのか。何かスキルが身についているのか。お金がもらえるわけではないです。自分の成長をほとんど感じることができません。仕事と比べてしまうと、やりがいは感じにくいのです。子育ては、子どもたちは日々の成長を感じることはできます。しかし、人間は自分の成長を感じることができないとツラくなる生き物なんですよね。そのツラさをパパたちには知っておいてほしいですね。僕が思うに仕事をしていたほうが、超ラクです。サボっていても結果を出していればいいですからね。

自分一人で育てようとせず、楽をしよう

 子育てはママがするもの。
 そんなものは幻想です。
 これからは、子育てはママもするもの。
 こんな感じに変わっていくといいですね。

 パパも周りの人も社会も日本も、全体で子どもたちを育てるべきなんです。
 世代間ギャップはありますが、これからの時代を作っていくのは働き盛りの我々です。おじいさんおばあさんではありません。我々が、子どもたちの世代のために意識を変えていくことが大切になってきます。

どんどん周りと関わっていこう

 子育ては、外部のサービスもどんどん使っても良いと思います。身内だけでなく、一時保育、シッターなど。海外では当たり前に使われているシッターさん。なかなか日本では広まっていません。
 最近は子どもたちがある程度大きくなってきたので使っていませんが、昔は何度もシッターさんのお世話になりました。ネットで検索するとそういったサービスは、あるんですよね。
 なぜ日本では広まらないのか? それは、身内が嫌がるから、だと思われます。ママがサービスを使おうとすると、周りに言われるんですよね。同居のご家族の場合、シッターさんを呼びたくても、「子どもは母親が育てるものだから、そんなサービスは使うな!」という、パパや姑もいるほどです。なかなかに根が深い問題だと思います……。
 僕が思うに、「社会的に一番のリスクは、ママが不機嫌でいること」です。
 社会の最小単位である家族。
 それを支えているママ。
 ママが不機嫌でいると、パパや子どもたちに。
 そして友だちや、会社の人へ。
 ひいては社会、世界に広がっていきます。少し話が大きすぎますかね? しかし、これが真実です。これはママを批判しているわけではありません、逆に肯定しています。それほどママの存在は大切なんですね。だからこそムリをしないでほしいというメッセージです。
 できれば上機嫌で入れるような環境に、自分をもっていきましょう。そういった生活ができるように、環境づくりをしましょう。少しずつで大丈夫ですからね。
 文句を言われたら僕が一緒に文句を言ってあげます。
 悩みや相談はお気軽にご連絡くださいね。

子どもたちは泣くのが仕事、いっぱい泣かせる駄々をこねさせてあげよう

 粘土のようにこねてこねてこねて、こねさせてあげよう。駄々をこねさせてあげよう。
 なぜなら、ただ、ひたすらに、ママの愛情を確認しているだけだからです。行為自体に意味はありません。ママの気を引くためなら、なんでもします。必死になってやります。髪の毛を引っ張ったり、ものを投げたり、破壊したり、なんでもやっちゃいます。 
 なぜなら、ただ、ひたすらに、ママの愛情を確認しているだけだからです。行為自体に意味はありません。ママの気を引くためなら、なんでもします。必死になってやります。髪の毛を引っ張ったり、ものを投げたり、破壊したり、なんでもやっちゃいます。

「な〜んだ、ママの愛情を確認しているだけか」  
 
 それに気づけば、すぐにでも子どもを抱きしめてあげて、愛の言葉を伝えればいいとわかることでしょう。できる限り受け入れてあげましょう。
 とはいえ、自分に余裕がなくそんな対応が難しいときもありますよね。それはママの休憩が足りないサインですのですぐに休みましょう。 
 つまり、まとめると駄々をこねたときの対応は以下になります。

 ①余裕がある → 話を聞いてあげて受け入れ、抱きしめてあげる
 ②余裕がなく怒ってしまった → すぐ休む and 気持ちの切り替えをする
 
 基本的には①の状態の自分でいることができるように、これまでの本の内容を取り入れて実践しよう。

急がせない、じっくり待つ

 言葉や行動に関して、焦らせず、じっくり待つようにしましょう。
 しゃべりかけても返事がない。ずっと積み木で遊んでいる。いつまでもお風呂に入っている。いつまでも服を着ない。
 そんなことは当たり前のことですからね。ずっと考え事をしているかもしれません。遊びに没頭しているかもしれません。
 「遊びを中断できるのはスーパーパワーのある証拠」とベネッセからのメールに書いてありましたが、本当にその通りですよね。子どもたちは遊びを中断するにはスーパーエネルギーを消費するわけです。それは大人でもそうで、ご自身と置き換えるとわかりやすいかもしれません。
 例えば、あなたの大好きな趣味ついて考えてみてください。読書する、エステに行く、映画を観る。など。どんどん想像してみてください。そして、もし、あなたの大好きな趣味が途中で中断されたらどうでしょうか? 
 嫌だし、エネルギーも使いますよね。
 僕なら映画館に映画を観に行くが、なんらかの状況で30分で退出しなければならなくなった…。ようはこんなイメージです。大人でも自分の大好きなことを中断するのはストレスなんです。
 子どもたちにとってはなおさらストレスです。まだまだ自分の気持をコントロールする方法を持ち合わせていないからです。小学校になるまでは難しいかもしれません。
 子どもたちは日々の刺激もいっぱいなので、頭もフル回転。脳を使っている良い証拠です。賢くなる過程ですね。
 だから、なにかするのが遅くても急かしたり、ムリヤリ話させてはいけません。
 例えば、「時間に遅れるから早く準備してー!」と思うときもあります。
 それでママはピリピリして、なんだか嫌な気分になる。
 そんなことはできれば避けたいですよね。
 やることがおおくて大忙しだと思いますが、前もって30分前行動を心がけることが大切です。子どもたちの時間がかかりそうな作業を優先的にやってもらいましょう。
 「すでにやってるけどうまくいないよー!」
 という方もいますよね。そのままで大丈夫です。そのうちできるようになりますからね
 30分前行動にして、やっと時間通りだった。なんてことは、我が家ではよくある出来事です(笑)。

言うことは聞かないもの、そもそも聞かせようとしない

 子どもたちは強制されるのを嫌います。
 なぜならこれは、自分で意思決定をするという成長段階だからです。成長しているからなんですよ。
 今はできなくても、大好きなパパとママが言ったことなら、徐々にできるようになっていきます。自然と聞くようになります。1回や、10回言っても聞かないかもしれません。
 それでも根気強く、優しく話続けましょう。
 逆にその場でムリヤリ抑えつけることは、その子の人生においてリスクになります。成長の機会を奪うということです。自分の気持をコントロールする機会が減るということです。
 それでは残念ですよね。その子の未来を思うなら、のびのびさせてあげてくださいね。親のエゴもほどほどに、です。
 親は管理しないで、大まかなルールをつくるだけでいいのです。
 その範囲内で好きにやらせる。なるべく、なるべくやらせてみる。
 サッカーや野球もルールがあるから面白いので、ある程度のルールを作ることが大切ですね。

大きな声で注意をして怒る行為は、脅し。極力避けよう

 先ほどと関連していますが、言うことを聞かせようとせずに、教え諭すことが大切です。怒るときもそうです。
 その子の「手を取り、目を見て優しく、その原因とどうすれば良かったか」について話します。
 これが理想の形です。
 大きな声を出すことで言うことを聞かせる行為は、恐怖で相手を支配している状況なのです。大きな巨人(大人)が大きな声で叱ったら、子どもたちからしたら当然怖いですよね。そりゃ言うこと聞きますよ。僕なら身長4m級の巨人(進撃の巨人にでてくるみたいな巨人)に、大声で怒鳴られたらめちゃくちゃ怖いですよ。旧ドイツのヒトラーの政治とおんなじですね。
 大きな声で何かを強制するというのは、諸刃の剣なんです。
 子どもたちにトラウマを植え付けることになってしまいかねません。
 大きな声にビクついてしまう子になるということです。
 僕は大きな声にすぐに反応してしまいます。親に怒鳴られたことはないですが、周りの人間関係やHSP気質なところがあるので、とても敏感でびくついてしまいます。
 人に叱られたとき身動きが取れなくなってしまう子になる可能性があります。自分で考える力もなくなっていきます。叱る際はなるべく注意が必要です。

お金をかけるより知恵を出す

 ダメと言わないで、どう伝えますか。
 ダメというのは簡単です。相手を否定するというのはめっちゃ簡単です。
 なぜなら自分の思考を停止して、否定してしまえばいいからです。
 子どもに思考を任せてしまっているわけですね。しかしながら、この楽のしかたはよくありません。
 そこで知恵を出しましょう。
 イエスバット法を忘れずに使います。それなんだっけ? ともう忘れているかもしれませんのでざっくり書きますと、相手の話に対して肯定+代替案を示してあげる方法です。
 例えば、買い物に行き、どうしても欲しいものがある場合。どうしてもガチャガチャをしたい場合。ダメと言わず、なんと伝えますか?

・そうだねほしいね(肯定)、じゃあどうしようか?(代替案)
・いいよねそれ(肯定)。じゃあ誕生日に買おっか。(代替案)
・かっこいいもんね(肯定)、でも昨日も買ってなかった?(代替案)
・ほしいよね(肯定)、おじいちゃんに買ってもらおうか?(必殺技)

 お金ではなく、知恵を出す。
 それが親のため、子どものためになります。
 相談ベースで物事を進めていきます。なるべく自分で決めさせるように誘導しましょう。上から抑えつける教育は、百害あって一利なしですからね。軍隊じゃないんですからね。
 僕がよく使うのは気をそらせる作戦です。先ほどの例を使うと、

・かっこいいもんね、でも昨日も買ってなかった? あ、あれ見て!〇〇の好きな虫の看板があるよ! かっこいい車が走っているよ! 変な生き物がいるかも知れないよ!

 のように、何かに付けて気をそらせる作戦です。コツは、その子の興味を持っていそうなものに注意を向けることです。そして注意を向けたらすぐにそっちの方向へ移動します。意外と効果的ですので、ぜひ試してくださいね。

第2章 男の子ってどんな生き物

 男の子を理解しなくてもいいです、でも、すべてを受け入れてあげよう。
 ママたちは特に男の子のことが理解できないという意見を聞いています。
 それはそれで大丈夫です。

「目指すは母なる大地」

 少し分かりづらいですかね(笑)。
 すべてを受け止めてあげようということです。
 子どもたちのわがままに付き合う、に近いかもしれないです。
 多用してますが、イエスバット法をとりいれるのも効果的です。
 どんなことも否定せずに、いったん受け止めてあげる。
 例えば、
 「そうだよね、でも〇〇なやり方もあるよね!」
 といった感じで、肯定+別案という方法です。
 人間は誰しも、肯定されたいものです。
 ましてや、子どもたちであればなおさらです。自分の気持ちに素直に生きている分、敏感なのです。
 男性でもそうです、目指せ母なる大地!

親のくだらないは、子の宝

 親にとってくだらないことは、子どもたちにとっての宝物です。
 あなたは子どもたちのやることに、くだらない、つまらない、と口出しをしていないでしょうか? それはNG行為です。
 例えば、パパの趣味に対して、くだらないと思っても口にして言っていませんか? 言っている人はとても気が強くてすばらしいです、そのままでいてください(笑)。言っていない人はそのままで大丈夫です。
 冗談はさておき、親にとってつまらないものであっても、本人にとってはとてもおもしろいものであり、興味があることなのです。下手な言葉で傷をつけてはいけません。大人なら自分で考えることができても子どもたちはそれがまだできません。注意しなくてはいけません。その子の可能性を否定しないようにしたいですね。
 否定された子どもたちの気持ちを想像してみます。

「あ〜僕が興味を持ったことってママは嫌なんだ。だったら、ママの好きなことをしてあげよう(思考停止)。自分好きなことは封印しよう」

 こんな感じでしょうか。自分の意見がなく、周りに流され、好奇心が少ない子になってしまう可能性があるわけですね。
 もう1つ例をあげます。ここからは3歳より上の子が該当するでしょうか。ママはつまらないと思っても、子どもたちには笑いの世界が、あるという話です。
 それが「うんち」というワードです。
 他には、「おなら」「おしり」「おっぱい」などもあります。
 我が家でも毎日何回もこれらのワードが飛び交います(笑)。挙句の果てには、長男がお尻をだしてきます。毎回笑っちゃいます。

 下記は僕の想像です。
 
・その言葉を使うことで、友達と遊んでいた気持ちがよみがえるのかもしれません。
 ・好きな子の気を引いたことを思い出しているのかもしれません。
 ・おしり探偵やうんちドリルのことを思い出しているのかもしれません。

 はっきりとした理由はわかりません。本人にしかわかりません。
 でも、その子の世界観があるのは間違いないのです。想像豊かなのは間違いありません。
 それを否定してはいけませんよ。
 つまり、「うんちという言葉を使ってはいけない!」と言ったり。
 「面白くないよ」「笑えないよ」と言ってはいけないということです。
 親の理屈があるのはしかたがありません。
 
 では、どうすればいいのでしょうか?
 
 例えばですが、「嫌がられたらやめるようにしてね」や「食事中はやめてね」というようにするしかないのです。否定しないように、どんな状況なら使っても良いか教えてあげる。
 世の中には場をわきまえて使う言葉があることを教える。促してあげます。
 子どもたちの行動にはすべて意味があります。その行動何なの? と思える行動も全てに理由があるということです。行動と心で思っていることが違うのです。
 親は間違った解釈をして、全否定しないように注意したいものですね。

好きな子にちょっかいをだす

 前回の続きです。
 それのどこが面白いの? という話です。
 これは男性であれば、子どもも大人も共通の事項かもしれません。
 好きな子についついちょっかいをだしてしまうというものです。
 結論、「好きなコト・ヒトを研究している」のです。その研究の一つに、どうすればかまってもらえるのかというものがあるわけなんですね。
 捕まえた虫をつついてみたり、絵本を破いてみたりするのと同じです。
 
 うんちを木の棒でつつくのと同じではないでしょうか?
 
 好きなことを研究している段階なのです。
 そして反応をみています。
 ちょっかいを出したり、出されたりして嫌な気持ちになるようであれば、やめさせてあげることも大事です。どれぐらいちょっかいを出せば、嫌がられるかがわかるようになっていきます。想像力が育っていきます。はなから人にちょっかいをだしてはいけませんよ、ではなんの成長もありません。理由や行動結果を知りたいのです。

ただ聞いてほしいだけ
 
 例えば、イオンに買いものに行くと、息子が毎回プラレールのおもちゃが欲しいとします。そして「見て見て!」「欲しい!」「買いたい!」と泣きじゃくります。地面を転げ回っています。
 
 こんなとき、あなたはどんな対応をしますか?

 …

 …….

 ………

 さあ、思いつきましたでしょうか?
 
 はい、実はこれは我が家の例です(笑)。あるあるですね。息子たちはボディランゲージが上手だな〜と思って僕は眺めています。
 ここでこんな対応をしていないでしょうか? 
 全否定 or 根負けして買ってしまうこと、です。
 全否定というのは、「買わないよ」「そんなものいらんよ」と言う行為です。
 否定するのは簡単です。否定しないと親は頭を使うことになるので大変です。しかし、否定することには百害あって一利なしです。ここまで読んでもらえればわかるとおりですね。そして案の定、子どもたちはもっともっと怒って泣きじゃくります。
 根負けして買ってしまうのは、パパやおじいちゃんおばあちゃんに多い気がします。泣いていると悲しませたくないという思い、喜んだ顔を見たいという思い、に勝てないんですよね。
 甘やかしているといえば、そうかもしれませんがなかなか難しいところです。そして、買ってあげないママを悪者にする。こんな光景はもう見飽きました。もう悪者にされようが、子どもたちの将来を考えれば根負けしないようにしたいですね。僕が応援していますよ。
 そして、根負けして買ってしまうとなぜいけないのでしょうか? それは、子どもたちがこう考えるからです。「あ〜こうすれば買ってくれるのか、これからそうしよっと!」
 なんと賢い(笑)。学習するんですよね。
 そのためいつまでたっても、同じパターンを繰り返すことになります。これでは一時的な解決にはなっても、根本的な解決にはなってないですよね。
 では、こういった場合はどうすればお互いに気持ちよく次にいけるでしょうか。

 それは、子どもの気持ちを受けとめることです。

 叱るのではなく、受け入れてあげましょう。
 「そうだね、欲しいよね〜ママも欲しいよ」
 と受け止めてあげる。 
 その子が納得するまで待ってあげる。
 頭をなでてあげたり、抱きしめたりして丁寧に接する。そんな姿勢が大切です。
 子どもたちの気持ちとしては、「これ僕が欲しいものなんだよ。好きなものなんだよ。だから機会があれば買ってほしい!それをママには知っておいてほしいんだ僕」という感じです。
 子どもたちは天才です。今すぐに買ってもらえない可能性ということも、実は理解しているのです。それよりも、自分の気持ちに気づいてほしいんですよね。ママからの愛情を確認しています。いつもすごい愛を注いでいるのに、まだ足りないの! と、思われるかもしれません。
 でも、それとこれとは関係ないのです。
 今、愛情を、確認しているわけですからね。
 だから受け止けることで、子どもたちはなんとなくでも納得してくれます。すぐに納得しなくても、時間をかけて30分でも待ちましょう。
 もし次の予定があって、時間が迫ってる場合は、おもちゃコーナーを避けるのが無難ですね。
 そして、もう一歩踏み込むのであれば、理想の交渉というのも教えてあげてほしいです。交渉と言っても、どうやってお願い事をすれば買ってもらうえるかを伝えてあげましょう。
 まだ言葉がしっかり話せない子に対しても、「欲しい物があるときは怒らずに冷静に話すんだよ」と話しかけましょう。『「ママ、これ僕が大好きなものだから、買って欲しいな」と伝えることができると、ママもわかりやすいよね』と言った具合にです。できるようになるといいですよね。

好きなことはとことん好き

 好きなことは一緒に掘り下げてあげよう。
 大人が教えたいことと、子どもたちが知りたいこととは、ズレがあります。
 大人はいろんな海の生き物を知ってほしいと思っていても、子どもたちはタコだけが好きで、タコのことを極めたいと思っているかもしれません。
 そのため、なるべく子どもたちの意向に沿って深堀りさせてあげることです。
 男性は1つのことにハマるとオタクになります。
 周りにいませんか? ずっと洗車している人。ずっとサーフィンに行く人。ずっと筋トレしている人。
 僕でさえ、1つのゲームにハマりすぎて1000時間プレイしたこともあります。執筆もはまりすぎて年間で20冊以上出版しています。これを言うと、自分で書いていないでしょ? と驚かれるのですが自分で書いています(笑)
 それぐらい、男性の1点集中力は、周りを驚かせるような力を持っています。そんなことできるの? と思われることが可能なんですね。
 男の子が恐竜が好きであれば、恐竜図鑑を買うことはもちろん、博物館に見に行ったり、服も全部恐竜にしてあげることをおすすめします。化石発掘体験もしてあげる。そしてどんどん深堀りさせる。毎日触れ合わせる。
 すると、もしかしたら大人になって恐竜博士としてアフリカで化石発掘をしているかもしれません。新種の恐竜をみつけるかもしれません。もしかしたら図鑑を作る側になっているかもしれません。歴史に残る偉業を成し遂げるかもしれません。
 もちろん、他に興味が移っていくこともあるでしょう。
 それでも、深堀りする経験、面白さを知った子どもたちは、生きる上で最強の力を持ったと言えるでしょう。好奇心は世界を変える力を持っています。
 そうやって、自分の好奇心をどうやって極めていくか、を男の子には教えてあげると良いのです。やりたいことはとことんやらせよう。
 必ずや生きていく上での糧になります。
 好奇心は探究心。情熱です。情熱は社会を、世界を変える力があります。もしかしたら第二のエジソンになるかもしれませんからね!

危険かどうかわかっていない

 男の子はなんでも研究している、というお話はもうしましたね。
 つまり、研究していないものは、どうなるかわかっていないということです。こうすると、危険だということをわかっていないのです。
 窓ガラスにモノを投げとどうなるのか。道路に飛び出すとどうなるのか。ひとりで川に入るとどうなるのか。
 どうなるのか、知らないんです。
 親は、命だけは守ってあげればいいと僕は思っています。
 それ以外のことはやらせてみればおっけいです。怪我ならおっけいです。
 少し高いところからジャンプする。滑り台を逆走する。木の棒を振り回す。道なき道を歩く。絵の具を混ぜ合わせたり。おもちゃを凍らせてみたり。
 何でもやってみたい生き物です。実験の結果を知りたいのです。
 どうなるのかが気にしなってしまい夜も眠れないのです。
 遊んでいても、気になってしまいます。まるで本物の研究者ですね。
 男の子は研究者だと思い、接してあげる。そして、なるべく許してあげればいいんです。

 命の危険があるときだけは怒鳴ってもいい。

 むしろ怒鳴るのは命の危険があるときだけです。
 みなさんはすでにされているかと思いますが、命の危険がある行為に事前に手を打つことが大切です。
 駐車場に飛び出したときなど、です。
 注意点としましては、少し危ない程度であれば、注意をうながす程度に抑えておくことも大事ですからね。あんばいが難しいところではありますが。

「人を殴ってもいいんだっけ?」
「おもちゃって投げてもいいんだっけ?」
「お風呂で飛び込んでもいんだっけ?」

 あくまで優しく、次はどうするといいのかを促そう。

目移りが激しい、目移りしていい

 せっかくおもちゃを買ってあげたのに、1日で飽きる。
 それは、当たり前のことですからね。
 なぜなら、子どもたちは好奇心の塊だからですね。
 いろんなことに目移りし、興味を持ちます。成長過程で起こることです。決して飽きっぽいわけではありません。
 子どもたちからすると、この世界は刺激が強すぎるのです。多くの企業によって、考え抜かれた広告やおもちゃが溢れているからです。刺激が強いので、すぐに違うことに興味を持ちます。
 あれ? さっきの一つを深堀りしてあげるという話と矛盾していませんか? そう思われるかもしれません。ここで大切なのは、飽きるまで深堀りしてあげることです。付き合う親は大変です。それでも根気強く、その子の可能性を伸ばすために接してあげましょう。
 僕の例を話しますね。
 僕は今でもそうかもしれません。小学校のときは、サッカーに出会うまでは何事も続きませんでした。サッカーは小中高と7年続き、キャプテンやエースもつとめました。それまでは水泳もすぐやめるし、空手は1年、野球にいたっては1ヶ月でやめました。しかし、今思うと、僕が悪いわけではありませんでした(親からすると僕が悪いと思うかもしれません)。
 ただ単に好奇心が旺盛なだけで、長所でした。やめたことは、周りの人間関係や環境によって左右されていただけでした。
 男の子が「オタクモード」になれるものに出会うまでは、ひたすら目移りするものです。これは仕方ないことですからね。のんびり付き合えばOKです。

親も想像力豊かに

 突飛な例を出します。以前相談されたお話です。
 何度注意しても、席に座らず、立ち上がったままご飯を食べます。どうすればいいでしょうか?という内容です。

 →あなたならどう対処しますか? 

 少し考えてみてくださいね。10秒待ちます。

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 10!

 いかがでしょう。
 早速ですが、僕なら、そのまま食べさせます。
 意外ですか? まあそうですよね(笑)。多くの場合は、なんとかして座らせようとしますよね。
 なぜ僕がそうするのかと言いますと、子どもたちは「なにか」からインスピレーションを受けてこのようにしています。
 もしかしたらキッチンで料理をしながら味見をしているお母さんを見て真似しているだけかもしれません。近くの立ち食いそば屋の様子を見て、まねしているだけかもしれません。夏祭りの屋台で、買って歩きながら食べた風景を思い出して繰り返しているだけかもしれません。親にはわからない世界を作り上げています。
 これはすでに登場した「セイリング」にあたります。過去の幸せな体験を思い出して、さらに幸せな状態になっているということです。その可能性があるということです。幸せな思いにひたっており、その子の中では、世界ができあがっています。その世界を味わっており、それを邪魔したくないのです。
 もしかしたら、立ち食いなんて行儀が悪い!と思われるかもしれません。しかしながら、なぜ行儀が悪いのでしょう? 立ち食い屋や立ち飲み屋があるのに、行儀が悪いと言えるでしょうか。将来困るでしょうか。本当にそうでしょうか。もし悪いとしても誰に迷惑がかかるのでしょう。誰にもかかりません。そのため、ムリに治す必要がないと僕は考えています。
 
 そして、余裕があれば。目の前のことが、将来にどうつながっているかを考える必要があります。

 今、怒ることで、将来にどうつながるのか?
 今、やめさせることで、将来にどうつながるのか?
 今、買い与えることで、将来にどうつながるのか?

 自問自答しながら考えてみることがおすすめです。
 ちなみに解答てきなものも書いておくと、子どもたちは、ママの真似をするので、いずれ立ち食いをやめます。周りの様子を見て、空気を読んでやめるかもしれません。数日、数週間の出来事であれば、そのまま様子をみて観察すると良いかもしれません。数ヶ月続くようであれば、対策を考えても良いかもしれませんが、そんな例は聞いたことがないので、あればお気軽にメッセージくださいね。
ふざけて親の言うことを聞かない、落ち着きがない

 気をそらしてあげるのが、ベストです。
 親の言うことを聞かせようとしないでくださいね。
 元々言うことは聞かないものですからね。落ち着きがないのもそうです。
 逆に言うことを聞きすぎる子は、心配です。ママの期待にこたえようと頑張り過ぎているかもしれませんからね。
 本題に戻ると、良い方法としては、子どもたちの興味を引くように誘導することです。
 例えば、どうしてもお風呂に入らせたい場合、
「みてみて!お風呂にキレイなジャボン玉できてるよ!」
 と言いながら、シャンプーでシャボン玉を作ってあげればいいです。
 何かにつけて、「こっちのほうが面白そうだよ!」というアピールをすると、子どもたちは興味をもちます。そして興味をもったら、すかさず誘導です。「お風呂来て来て!これすごいよ」といった具合にです。結構応用がききますので、やってみてくださいね。
 前もって、バスボールやお風呂で遊ぶ道具を用意しておくのも良い選択ですね。

あまのじゃくで、褒めても嫌がる

 嫌がっているように見えますよね。でもそれは、見せかけです。
 照れを大げさに表現しているだけで、

・照れ方がわからない
・どうすればいいかわからない
・友達と比較してそんなことない、と言っている
・ママとの嫌な出来事で怒っていて、まだ許していない

 など、色んな理由が考えられます。
 しかし、対応策は1つ。
 どんな返事が返ってきても、「そっかー」と受け流すだけでOKです。

 褒めたら、どんな反応が返ってきても大丈夫です。
 親からしたらせっかく褒めたのに…….という気持ちになるのはわかります。しかしながら、子どもたちも個性を持つひとりの人間です。気分があるのは当然なので、ここはこらえてくださいね。
 子どもたちはわかっています。親が何を言っているか。
 ムリに正そうとはせず、今のありのままを受け入れてあげてくださいね。

第3章 家族みんなで最高の未来へどんな毎日を過ごしてほしいか

 なんとなくでもいいのでどんな大人になって欲しいか、どんな風に生きてほしいか、夫婦で相談することが大切です。夫婦で共有することが大切です。
 細かすぎると大変ですが、なんとなく決めておきましょう。
 それが教育方針になり、進路で迷ったときの参考になります。
 そして、夫の育児参加も促すこともできます。少なくとも、夫婦で月に1回は話し合う機会を作りましょう。
 例えば、漠然と英語が話せるようになってほしいというだけでは足りません。どれぐらいの英語力で、どんなときに使えるようにしてあげるかを決めることが大事です。
 最近の僕で言うと、「メルセデス・ベンツ日本本社で働いてみたい。そのためには、海外のダイムラー社に申し込んで、採用されてから、メルセデス・ベンツ日本で働けるように交渉する必要がある。そのためには、ビジネス文章とビジネス英会話が必要だ。そのレベルの英語力がほしいな」といった具合にです。
 ここまで具体的でなくても、18歳までにビジネス英語を使えるように、逆算して今はこの英会話スクールに入れよう。まずは英語を好きになってもらおう、など。小さいことから初めることです。
 以前の話で、好奇心の深堀りの話をしました。
 その例で恐竜博士の例がありましたね。それに関連して、海外で実際に新種の化石を発掘できるレベルの英語力を身に着けさせたい。英語もペラペラだが、大学院で使えるレベルの専門英語を後々は学ぶ必要がある。など、決めてくことも大切です。
 そして実際に、日頃子どもたちにフィードバックして、意識として持っておいてもらうことも大切です。例えばこんな感じです。
「恐竜博士は、海外では英語を使うんだよ。新種を探そうと思ったら、海外にお出かけするからね。だから英語を使えるといいんだよ」
 いまのうちから、大人になったときのことを想像して、習慣づけしてあげる。その子のために、明るい未来のために手助けしてあげよう。

自分とどんな関係でありたいかを明確にして小さいうちから付き合っていく

 僕なら、息子たちに好きに生きてほしいと思っています。
 自分の価値観を持って。そのため、自主性を重んじています。
 将来は、一緒に居酒屋に飲みに行って楽しく話したいと思っています。
 大人が何かを教えるというより、小さい頃からなるべくさとすようにしているつもりです。
 大人と対等に扱っています。子供扱いはしません。これは厳しくするという意味ではなく、自分と同じように何でもやらせてみています。
 例えばですが、料理です。
 我が家では、5歳の息子も3歳の息子も自分で料理をやらせてみます。興味を持ったときにです。
 5歳の息子はすでに自分で卵焼きやしめじで料理ができます、きなこもちも作れます。1から10まで自分でできるようになっていることもあります。
 こうして成功体験を積んで、自己肯定感を高めているわけですね。
 僕の直近の目標は小学生のうちに金融知識、株取引や為替トレードについて知識を与えることです。資産管理や金融知識はこの日本では、てんで教えません。これでは子どもたちの将来が危ういですからね。そのため僕はその重要性を伝えたいと思っています。
 と、いった感じで将来のイメージを持って、関わっていきたいですね。イメージに固執しすぎるとそうならなかったときにがっかりしてしまうので、柔軟性も忘れずにですね。
 将来を一緒に思い描く。でも、本人の意志を尊重してあげる。
 親も未熟です。
 子どもたちから教わることばかりです。
 子どもたちも成長していきますが、親も一緒に成長していきます。
 お互いにできることが増えるようになっていきます。
 良い未来ですね。

第4章 Q&A
 悩みを共有して解決しよう


 子育てに正解はありません。
 しかし、正解に近いものは、あります。だからこそ悩みます。
 その悩み、ひとりで悩まずに相談をしましょう。
 ここで注意点があります。
 
 子育てをしたことがない人の意見には注意が必要です。
 
 もっと言うならば、真剣に子育てに向き合ってこなかった人に気をつけてくださいね。
 権威や立場が強い人の意見を聞きがちですが、要注意です。
 経験を伴っていない人のアドバイスほど、的はずれなものはないからです。経済評論家が経営について語るようなものです。出産できない男が出産について語るようなものです。家事をまったくやらない旦那からの、家事のアドバイスを聞くようなものです。これならわかりやすいかもしれません(笑)。要はムダな知識になってしまい、あなたの心を消耗してしまうだけですからね。
 
 ここで悩みすぎてしまう人に向けて参考になる方法を書きますね。
 前もって悩む時間を決めることで、それ以外の時間は悩まないと決めてしまう方法、ウォーリーリダクションという方法があります。
 例えば、毎晩22時から15分間だけ、部屋で集中して悩むといった具合です。昼間や育児中に悩み事が浮かんでも、「決めた時間に悩もう」と気持ちを切り替えることで、心を休めることができます。
 そうすれば、ムダに時間を浪費しなくてすみます。
 「しっかり問題を考えて解決したい!」と思われる方もいるでしょう。
 しかし、同じ問題にずっと頭を悩ませることは、それ自体が問題であると、気づくことも大切ですからね。

思い通りにいかないと周りの子を叩いたり
親を叩いたり噛んだりします。引っ掻いたりします。

 そうですよね、やってしまいますよね。
 そして親は、「そんなことしたらダメでしょ!」
 こう言ってしまいがちです。
 しかしながら、これではなかなかやめてくれません。
 子どもたちはまだまだ自分の気持ちをコントロールできません。親や周りの子がするように、真似してやってしまいます。思い通りにいかないということは、心と身体がマッチしていない証拠です。つまり、成長しているということなんですね。自分が思ったとおりできないという葛藤で、子どもたちは自分と戦っています。
 そんなときは、「叱る+抱きしめる」がおすすめです。
 キレてはいけません。できれば大声を出さずに解決できるといいですね。
 あくまで冷静に、子どもたちの手をとってじっと見つめて、やめてほしい理由を述べるだけで十分です。
 ただでさえ、子どもたちの目からしたら親は「巨人」にうつっています。
 自分よりも大きいという意味で、です。
 じっと見つめるだけでも、こどもたちは怒られていることを認識しています。一方で恐怖も抱いているのです。
 ちなみに、子どもたちはヘラヘラしていも大丈夫です。
 本人は認識していますからね。
 そして、静かに抱きしめます。
 子どもたちの感情を受け止めてあげることです。
 1回でできるわけではないので5回でも100回でもできないかもしれません。それでも根気強く、同じ態度で。それが子育てです。

夜中の11時頃に目が覚めて、お腹が空いたと言って泣き止まないです。

 あなたなら、こんなときどうしますか?
 
 「こんな夜中に食べさせるとお腹にもよくないし……」
 「変な習慣がつくのもやだな……」
 「ずっと泣かせおくのも、嫌だし、どうしよう……」 
 
 そう思ってしまいますよね。

 しかし、大丈夫です。たまになら大丈夫です。
 完璧主義は大変です。毎日やると習慣化してしまいますが、習慣になるには21日かかると言われており、さすがに毎晩毎晩あげるわけではないと思うのでOKです。
 
 大人がかたくなになればなるほど、子どもたちは大泣きしてしまいます。
 
 寝る前にチョコを食べたいという悩み相談も以前にありました。
やめたほうが良い理由を伝えてもやめない場合や、どうしてもやめない場合はあげてしまえばOKです。たまにはなら問題ないのです。
 その変わり、忘れずに、「今日だけである」ということと、「歯磨きはしっかりする」約束をさせよう。
 我が家でも長男が、お腹が空いておにぎりを食べたいと、夜中の11時に言ってきたことがあります。そのため、上記の通り対応しました。すると、それっきり夜中に食べたいと言うこともなくなりました。子どもも大人とおんなじです。夜中に小腹が空くものです。あげてしまえばOKです。

保育園などで、親と離れるときに大暴れします。

 まずはじめに…。
 それはなんと嬉しいことでしょうか!

 ママのことが大好き、家族で遊ぶことがとても楽しい、ということですからね。日々の家庭生活が楽しくてしかたがないわけですね。喜ばしいことです。世界平和です。まずは自信を持っていただいて大丈夫です。
 すでにおわかりのことと思いますが、つまり、もっと一緒にいたいという気持ちのあらわれですよね。
 我が家の長男は、保育園の友だちと遊ぶのが楽しすぎるようです。保育園の駐車場に着いたらひとりでぱっぱか園の方に行ってしまいます(笑)。だからと言って、家庭でも楽しく過ごしていますのでご安心ください。
 
 ここで大事なことがあります。
 
 それは、子どもたちは気持ちの整理に時間がかかるということです。
 子どもたちは、「離れなければいいけない」という状況は理解しています。事実はわかってはいます。しかしそれが受け入れられないだけなんですね。納得ができていないのです。「なんで僕だけおいていくのー!」と言った感じでしょうかね。これまでの家庭での楽しい時間を思い出して悲しんでいるのですね。
 そこでムリに引き離そうとすると、大暴れします。なぜなら納得していないからです。ママも仕事がある場合など、離れざるを得ない状況もあります。しかし、できればムリに引き離さないでほしいです。ムリに引き離すのも、胸が張り裂けそうになりますよね。僕もツライ経験があります。いや〜ツライ。絶望のような鳴き声で助けを求められると、いつも心が痛みます。
 しかし、それを避ける方法があります。
 それは、できれば5分でも10分でも、その場で過ごしてあげることです。お子さんの満足度を高めてあげ、気持ちの整理がつくのを待つことです。
 すると段々と落ち着いてきて、現実を受け入れることができるようになります。次第に泣き止んでいきます。そして徐々に先生にたくせばいいのです。
 理想は、納得して落ち着いたころに離れることです。でも、そうもいかないこともあります。ここまでしても泣くこともあります。それはそれでしかたありません。しかし!
 一緒にその場で過ごしてあげたかどうかは、大きな違いです。子どもたちは、わずかですが、自分の気持ちを整理する力がついたことでしょう。この小さな努力の積み重ねが大切になってきます。
 ここでの最大の問題は、ムリヤリ子供の心をコントロールさせてしまうことです。その場ではそれですむかもしれません。
 しかし、一時しのぎにすぎません。多くの育児アドバイザーはここを誤解しています。ムリに引き渡したほうが良いと述べています。
 しかしそれは間違いだと思っています。
 自分でなるべくコントロールできるようにしてあげるべきなんです。
 子どもたちの気持ちをくむべきです。
 そのために、いつもより30分や1時間早めたりしてあげるのがベストです。できれば5分でもいいです。ムリに引き離せば、心のコントロールも自分で身につくのが遅くなってしまいます。

外で子どもたちを泣かせてしまうと、
世間体を気にしてしまいます。

 これがなかなか難しい問題です。
 なぜなら、ママのメンタルが大きく関わってくるからです。
 昔は僕も同じように考えて悩んだことがあります。しかしながら今の僕なら、子どもは泣くものだと思っているので、どこでどんな状況でも泣こうが暴れようが、全然かまわないと思っています。どこか気にしている自分がいますが、まあしょうがないかな〜といった感じです。
 つまり、親のメンタルの強さも大事なんですね。
 世間体を気にしてしまうのはしかたないことです。ママが優しいからですよね。ピュアですね。
 でも僕は、世間よりわが子の方が大事なので、ムリに泣き止ましたり、抑圧しようとは思えません。泣きたいときに泣くのが人間ですからね。それに文句を言うような人は、真剣に子育てをしたことがない人なので、無視が正義です。
 ここで難しいのは、僕は男だから、文句を言われないということも挙げられます。しかし女性だと男性になめられがちですよね。男は男に悪態をつかないですが、男は女に悪態をつく生き物ですからね。だっさい(笑)。
 一個人の意見としては、なめられないように、少しおしゃれや、服装、たたずまいも大事なのではないか思います。そこは僕も研究してみないとなんともです。
 しかし、防犯ベルのようなものを持ち歩いて、嫌なこと言われたらそれを鳴らせばいいと思います。そして駆けつけてくれた人に、助けを求め、悪いやつはやっつけましょう。
 子どもは泣いて当たり前です。それが自己表現だからです。
 つまり、何も問題はないのです。
 世間体を気にするかどうかはママのメンタルの強さになってきます。
 もし、心配なら、世間体を気にしてしまうなら、僕のようなメンタルを持った人と一緒に行動したり(一回のお買い物に1万円で付き添いますよ(笑))、他のママたちと団体を組んで行動することです。
 そうすれば、少しは安心できるのではないでしょうか?
 世間体を気にするということは、「静かにしなくちゃいけない」「泣かせている親はダメな親だ」「怒られるかもしれない」といった不安があると読み取れます。
 さて、これらは真実でしょうか?
 答えは明白で、真実ではないのです。
 もしですよ。もし、問題があるとしたら周りの人間や社会です。
 僕が大阪にいたころ、3歳の息子が道端やスーパーで大泣きしたことがあります。ひとりで焦って、どうしたもんかと思っていました。しかしそこでこんな事が起きました。
 数名のおじいちゃんやおばあちゃんやママが子どもたちに話しかけたり、笑顔にしようとしてくれたのです。ちなみにそこは、大阪府吹田市です。
 つまり何がいいたいかというと、「どんな人がいる場所」で泣くか、です。
 周りに謝る必要はありません。子どもは泣くのが仕事だからです。
 もし、周りに怒るような人がいたら、それは周りの人間、社会が悪いと思っていただいてかまいません。事実ですからね。
 できるならば、怒り返すか、近くの誰かに頼ってみてください。
「ママと、子どもに、なんの非もない」です。
 そのことをわかっておいてください。
 先ほどの保育園の例にもあったとおりで、もし子どもたちが泣いているのをムリヤリやめさせたとします。すると、それは、子ども自身の力ではなく、親の力(子ども自身以外の力)によって、強制してしまっているです。
 これを繰り返してしまうと、子どもは自分で気持ちをコントロールする力が育ちません。まさに、怒ってきたような人間(こどもが泣いていたら怒ってくるような人間)に、いずれなってしまいます。同類になってしまう可能性があるわけですね。
 それは5000%避けたいですよね!
 赤ちゃんがどこで泣いていても、許せる社会になってほしいですね。

パパが日曜日しかいないのに、子どもを無視します(メールチェックやテレビなどをして気づかない)。どうすれば育児参加するでしょうか?

 1章でもとりあげました、パパの育児不参加についてを参考にしていただければ幸いです。
 この状況は、疲れているわけでも、子どもをわざと無視しているわけでもなさそうですね。メールチェックをしているので、もしかしたら仕事でトラブルがあり、気がそっちに行っている場合もあります。僕の経験だとその場合、たしかに子育てに意識が向きません。しかしテレビを見たりしてますし、どうなんでしょうね。僕が思うに、これらの理由ではない気がします。
 「え!この著者何言ってるの!だって何かやってるじゃん!」
 そうですよね、そう思われても仕方ありませんよね(笑)。
 しかしながら事実は簡単です。

 ママからのイチャつきを待っているのです。

 男なんてそんなもんです。
 ママから優しく話しかけられたり、お出かけに誘われるのを待っているだけです。だからこそ、一番大きな長男なんです。そうならないパパは、子育てに積極的です。
 そして自分のことをほっておいて子育ばかりしているママに、かまってもらうのを待っています。だからママから何か指示されてもやろうとしません。なぜならかまってもらって、自尊心が満たされていないからです。満足していないからです。「なんで俺にかまわないんだよ!」というのを、男は正直に言うことができません。どこかダサく感じるからです。別にダサくないんですけどね。
 そしてかまったらかまったで、「なんだよ、かまうなよ」といった感じで、あまのじゃくを発揮します。だんだん、なぜ大きな子どもと僕が呼んでいるかわかっていただけたことでしょう。
 もう嫌がられるぐらい、パパにちょっかいだせばいいと思いますよ。ちょとずつ機嫌が良くなってきたら、子どもと遊んでもらえばいいのです。

何度も子育ての会議をしてるのに、実際に子どもと接していると嫌そうな顔をします。話したことをパパが実践してくれません。どうすればいいでしょうか。例:子どもの目を見て丁寧に語りかける、英語育児など

 さきほどの質問と同様に、まずはパパの自尊心を満たしてあげることからはじめましょう。
 そして、パパはもしかしたら、会議が好きだったりしませんか? 会議で俺が決めたんだから子育てはママがやってくれよ、と思っていませんか?
 そういった可能性もありそうに感じます。
 会議に参加するだけでも、まれなパパかもしれませんね。
 「子どもの目をみて丁寧に語りかける」というのは、そもそも男性の多くが苦手とすることかもしれません。そういった機会が少ないので、なれるまでに時間がかかりそうですね。そのため、意外にエネルギーを使うので、その感じが顔にでているだけかもしれません。
 そもそもパパたちはママとの関係が良好であれば、ほいほいなんでも言うことを聞いてくれる可能性が高いように思います。最近ケンカが多くなっていませんか? 実は会議の内容以外にも、パパはすでに子どものために何かやっていませんか? 子どもたちのために脳内で何か考えているかもしれません。
 パパの心の声に耳を傾けるのも1つの解決策になりそうです。

ママが大好き過ぎて、パパが世話をするのを嫌がります。せっかくパパの休みの日に少し楽できると思っても、全部ママがやらなければいけません

 あ〜そういう時期ですね。
 我が家でも、最近は息子たちが「パパ大好き!」と言ってくれますが、ほんの数年前は「パパ嫌い!」と言われていました。内心、かなり傷つきますよね。わかります、わかります。仕事でトラブルが起こるより、ダメージがでかい(笑)。
 なので、パパの気持ちもわかります。傷ついて、いたわってほしいという気持ちもあります。しかし、どちらかというと、「ママが好きならママがやったほうがいいじゃん」という合理的な目線も持っていそうですね。男はどちらかという、そういった考えにいたりやすいです。「子どもたちはママが見てくれるから、俺は休んでよ♪」ぐらいの感覚なんですよね。あと、傷ついています(笑)。パパたちも育児相談できる場があれば、悩みを共有できるので、「そんな時期もあるんだ」と思えるかもしれないですが、そういった場が少なく、なかなか子育てにまで頭が回りませんからね。
 この場合は、男の長所を活かすような遊びをさせることにしましょう。そして、育児参加を少し促すイメージです。
 
 パパは釣りが好き → 家族で釣り堀に行く
 パパは車がすき → トヨタ博物館、ディーラーなど
 パパは運動好きなら → 大きな遊具があるところ
 パパはサッカー好き → 公園で子ども用サッカーボールで遊ぶ

 そういった工夫をしながら、パパと取り組んでいくと。
 そのうち、ママの気遣いがパパに伝わって、少しずつ参加するようになっていきますからね。焦らず、大きな子どもを育てていきましょう!

逆にパパ大好きすぎて、パパにしか「好き」と言わない。ずっと一緒にいて世話をしてるのはママなのに…悲しいです。

 ツライですね…….。
 しかし、そういう時期もありますからね。
 ママが厳しいとか、嫌いとか、そういう意味ではありませんからね。安心してくださいね。
 パパが好きな期間と、ママが好きな期間があります。
 順番にその季節が訪れるだけなんですよ。
 逆にですが、「パパが好き!」という家庭を喜んでもいいのかもしれませんね。レアですからね。多くの家庭は、「ママが好き!」という家庭です。
 ママの悲しさは、パパに埋めてもらうしかありませんね。
 パパに甘えまくる良い機会かもしれません。パパを活用していきましょう! そしてパパになるべく子育てさせて、ママはお休みしてのんびりしましょう! いい機会です。ずっと世話して、一緒にいて大変でしょうからね。休んでください。その悲しみもわすれるぐらい、羽をのばしてくださいね。

おわりに

 ここまでお読みいただきありがとうございます。
 少しでも育児に役立つ本であれば幸いです。
 僕自身も子育てしながら仕事をしています。
 すると、毎日が奮闘の日々です。
 毎日悩んで毎日考えて、どうすれば自分も子どもたちも心地よい状態になるだろうかと、研究しています。反省ばかりの日もあります。
 それでも親のことなんてお構いなし。
 子どもたちはぐんぐん大きくなっていきます。
 そして実は、親も成長しているんです。
 日々どんどん良くなっているはずです。
 何度も言いますが「ムリをしない」ことが大事ですからね。
 あらかじめムリをしないような環境を作っていくことも大切です。
 
 僕たちに大切なことは、子どもたちの一瞬一瞬の成長を感じ、一緒に喜び合うことです。子育てはすばらしいことだ。
 そう思って日々楽しんで子育てをしていきたいですね。

 質問や感想、相談ごとがあればお気軽にご連絡くださいね。 
 それでは次回作でお会いしましょう!

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