見出し画像

お互いに見つめ合うのは恋。同じ未来を見据えるのが愛。

人類の多くが異性に恋をします。

もちろん、21世紀に入った現在では、前時代まで社会に根強くはびこっていた偏見と差別も、多様性の拡大でだいぶ是正される傾向にあるので、同性に恋をしている方々も堂々と胸を張って恋ができる、明るい時代が到来したと言っていいのかも知れません。

しかしながら、すべての恋人たちがそのままお互いを「死が別つ」まで一緒にいられる…
というようには、なかなか行かないのもこの世の常ではないでしょうか…

また、幸運にも年を重ねてお互い老いるまで一緒にいられたとしても、「この人で良かった!」と、お互い人生の最後で言える人はいったい何人いるのでしょうか?

恋をすると、恋した相手のことしか考えないようになり、相手のいろんなことを知りたくて仕方なくなります。

これは、人間としてごく自然な成り行きだと思います。

しかし、お互いに相手のことがいろいろ解かってくると、お付き合いしだした当初は氣がつかなかった相手のイヤなところや、自分との考え方の違いなどが見えてきて、それらを乗り越えることができなかったりすると「フンッ」と、お互いそっぽを向いてしまい、残念ながら「お別れ」という事態になることも、これまたよくある話だったりします。

これは、脳科学的にもある程度解かってきていることで、恋をするとき人間の脳内には恋愛ホルモン(PEA)というものが分泌されるそうですが、これが相手にときめいたり、ドキドキしたりさせるのだそうです。

このホルモンは、出会ってからお付き合いしているときに1番多く分泌されているのですが、残念ながら3年ほどで、そのほとんどが分泌されなくなってしまうそうです…

ですので、夫婦やカップルの離別の危機を乗り越える時というのは、この恋愛ホルモンが切れた時であるとも言えるのではないでしょうか。

では、いったい離別の危機を乗り越えるためには何をしたらよいのでしょう?

それは、恋愛ホルモンが出続けている3年ほどの期間のうちに、お互いを見つめ合うことから、二人の共通の目標(同じ趣味など)や、二人共通の人生の目的を持つという「同じ未来を見据えていく」ということを、日々の暮らしの中で実行していくことです。

夫婦やカップルは、運動会でよくある種目のひとつの「二人三脚」に似ていると言われることがあります。

この競技に例えると、最初「お願いします!」と、スタート前に顔合わせする時が(恋)をした時であり、お互いの片足同士を紐で縛って、同じゴールへ向かって息を合わせながら走る状態(愛)が、まさにお付き合いが長く続いていく状態に当てはまります。

競技の性質上、お互いがそれぞれ自分勝手に走り出したりしたら、たちまちコケてしまい、まともに前に向かって走ることができなくなってしまいますよね!?

相手のことが知りたい「恋」から、相手のことを良く知り、相手にいろいろなことを合わせて(シンクロさせて)いこうとする「愛」に、氣持ちを変換させていくことが出来れば、似た者夫婦 / 似たものカップルとなっていき、共に同じほうを見て手を取り合いながら、同じ人生のゴールに向かって日々の暮らしを送ることのできる “ 幸福で素晴らしい二人 ” に成っていくのではないでしょうか?

この記事が参加している募集

多様性を考える

今日の振り返り

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?