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パニック障害の方が持っている「能力」

「これから先、どんな自分になりたいですか?」と聞かれたら、あなたはどのように答えますか?
これから先の自分・これからなりたい自分の姿を、思い描くことはできますか?

パニック障害の方や、普段から不安を感じやすい方は
「ああなってしまったらどうしよう」
「こうなってしまったらどうしよう」
と、ネガティブな未来をイメージしてしまう思考のクセがあるため、「これからどんな自分になりたい?」と聞かれても、イメージすることにやや苦戦してしまうのです。

ネガティブなイメージをすることには慣れていても、楽しんでいる自分・幸せそうな自分・元気な自分など  “ポジティブなイメージ” をすることに、実はあまり慣れていないのです。


◆パニック障害の方が持っている “能力”

でも、ちょっと考えてみてください。
確かにパニック障害の方は、良くない未来をイメージしてしまう思考の癖があるのかもしれません。
ですが少し見方を変えてみると、イメージ力が優れているということはその人の財産であり、大切なリソースなのです。

物事を想像することが苦手だったり、先を予測して動くことが苦手な方もいる中、イメージ力に長けているからこそ、先を予測して自分の言動をコントロールできたり、未来の物事に向けて備えることができます。


そして、もしそのイメージ力を不安やネガティブな事ではなく、自分にとって前向きでプラスなイメージに置き換えられたとしたら。
毎日がどのように変化していきそうでしょうか?

不安を感じやすい=イメージ力が優れているという事は、実はそんな素敵な可能性も秘めているということです。


◆未来をイメージすることの大切さ

「どんな自分になりたいか」を考えイメージすることは、いつもの毎日に少しづつ変化をもたらせてくれます。

ちょっとイメージしてみて下さい。
あなたはタクシーの運転手さんです。手を挙げているお客さんが見えたので、ドアを開けて乗せました。
あなたが「どちらへ向かいますか?」と聞くと、お客さんは「分かりません…」と答えました。

あなた「目的地がないと何処にも向かえないのですが…」
お客さん「…でも、どこへ向かったらいいのか分からないんです」

・・・結局そのタクシーが発車することはありませんでした。


自分がどこへ向かいたいのか=「目的地」が定まっていないということは、自分自身が動けない・どこに行けばいいのか分からない状態だということです。

「パニック障害を治したい」という目標はあるけれど、そのパニック障害が良くなったあと、「こんな自分になりたい」「こんな人生を送りたい」と具体的に考えている方は、案外少なかったりします。

まずは「こんな自分になりたい」「こんな人生を送りたい」という “目的地” を、少しづつゆっくりと考えてみて下さい。


そして大切なのは、その目的地に向かって自分自身でタクシーを動かしていくということ。
目的地が決まって初めて、ハンドルを動かすことができるのです。

あなたの心がその目的地を知ることができれば、今向くべき方角が分かり、
今何をしたら良いのか・今やるべき事が少しづつ見えてくるはずです。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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