初めてカウンセリングを受ける方へ。マニュアル作りました。
こんにちは。
臨床心理士・公認心理師の塩むすびです。
記念すべき
初のカウンセリング。
今から1時間、初対面のカウンセラーと1対1でカウンセリングをします!となるとちょっとドキドキしますよね。
そこで今日は、
・カウンセリングがどのように始まるのか
・どんな準備をすればいいか
についてご紹介します!
信用できるカウンセリングを探す際には、こちらも参考にしてください。
単発のカウンセリングの場合
病院やカウンセリング施設ではあまりないのですが、
職場や地域で用意されている相談窓口では、単発で行けるようになっているカウンセリングルーム(もしくは電話カウンセリング)があります。
もし継続で通いたかったら通えるし、
1回限りでも終わりにできるし・・・
という、比較的ハードルの低い仕組みです。
悩みが一時的なものであったり、とりあえず一回体験してみたいという方には向いているかと思います。
・・・とは言っても、初めての方は緊張してしまいますよね。
そこで解説です!
こうした場では、
相談したいこと、困っていること、悩んでいること
をカウンセラーに伝えてください。
最近落ち込むことが多くて・・
仕事のプレッシャーが大きくて・・・
仕事と育児の両立が大変で・・・
緊張しやすくて・・・
人に会うのがおっくうになっていて・・・
こうしたもやもやを言っていただけたら十分です。
もしより具体的なことや、疲れやストレスの原因として思い浮かぶものがあれば、それも一緒に伝えてみてください。
原因がわからなければ、「特に思い浮かぶものはないんですが・・・」と言っていただけでばOKです!
最近引っ越した、転職や異動をした、立場が変わった、家族構成が変わった等の大きな出来事があると、それがたとえ良いものであっても、環境変化自体がストレスになっている可能性もあります。
そのため、もしあてはまるものがあれば伝えていただくとスムーズです。
まず、「どんなことが話したいか」、「どんなことで悩んでいるか」をなんとなくカウンセラーに伝えていただけると、話の方針がみえやすいのです。
自分が具体的にどこに悩んでいるのかについては、話しながら見つかることも多いので、困りごとについてはっきりと話せなくて一向に構いません。
何を解決してほしいという訳ではないけど、
なんとなく疲れてる、
なんとなくこんなことが気になってる
といったお話から始まることもよくあります。
それでもぜひ、お話ください。
話しているうちに客観的な振り返りができ、
「案外自分はこんなことが気になっていたんだな」
「疲れてちょっとネガティブになってしまっていたのかもな。」
といった気づきを得られる方が多いからです。
また悩みによっては、他の機関や制度を紹介してもらえたり、
職場でのカウンセリングであれば、会社に言いにくいことを代わりに伝えてもらえたりできる場合もあります。
(守秘義務があるので、頼まれない限りカウンセリングの内容が他の人に伝わることはありません。)
もしカウンセリングがどういう場なのかを知りたかったら、それを聞きに行くのだってありです!
・どんな使い方をする人がいるんですか?
・いつも同じカウンセラーがいるんですか?
・予約は何日前までならできますか?
場所によってルールが異なるので、よかったら聞いてみてください。
その他、自分の相談でなくても、
家族の相談・部下の相談等をすることもできます。
「身近にメンタルを崩してしまっている人がいるんですけど、どうサポートしたらいいでしょうか?」等、相談内容はわりと自由です!
初回カウンセリングの流れ
それでは、より一般的な継続カウンセリングについて。
継続カウンセリングが特に向いている方は、
・悩みが長期化しそうな場合
・性格面で気になることがある場合
(不安になりやすい、緊張しやすい、イライラしやすい等)
・人間関係における悩みがある場合
(職場に苦手な人がいる、人づき合いが苦手等)
です。
もちろんこれらにあてはまらなくても、
「週に1回、頭と気持ちをリフレッシュする時間にしているんです」
「自分の1か月を振り返る時間にしています」
という方もいて、使い道は色々です。
初回のカウンセリングのことを、私たちカウンセラーは「インテーク(初回面接)」と呼んでいます。
一回目はいきなりカウンセリングに入るのではなく、
クライエントさん(患者さん)の今の状況や経緯をお聞きしたり、
今後どのようにカウンセリングを進めていくかお話をしたり、
カウンセリングの決まり事について説明させていただいたり
する時間になります。
つまり、カウンセリングを始めるにあたっての準備を、
インテーク(初回面談)で、カウンセラーと一緒に行います。
カウンセリングでどんなことをするか、
頻度はどうするか、何曜日にするか、
こんな内容を、カウンセラーと話し合いながら決めていきます。
気になることや不安なことがあれば最初の段階でいくらでも聞いて大丈夫です。早い段階で解消して、できるだけ気楽に始めましょう。
また、最初は緊張して当たり前です。
自分で話していて話がまとまっていないように感じたり、
カウンセリングが終わって、何を話していたのか忘れてしまったり・・・
といった方も結構いらっしゃいます。
(緊張させてしまい申し訳ないです。。)
カウンセラーはこうした事に慣れていますので、あまり気にされないでくださいね。
私も昔初めてサブウェイやコールドストーンに行った時や初めて占いやバーに行った時は、ルールが分からずおどおど緊張しまくった覚えがあります。
慣れるまではどこでも誰でもきっとそんなものです。
(ですよね・・・?笑)
そのため、2回目、3回目も緊張して良いと思ってください。
5、6回会うとお互いに落ち着いてくる場合が多いでしょうか。
やっぱり人と人なので、2,3回会っただけでリラックスは難しいですよね。しばらく緊張するのが自然なことかと思います。
行くまでは緊張するけど、会って話している内に落ち着くという方も多いです。
継続カウンセリングでは、そこで決めた方針にもよるのですが、
・最近印象に残った出来事 & それをどう感じたか
(楽しかった、嬉しかった、不安だった、イライラした等)
・悩んでいた出来事が、その後どうなったか & 今後どうなりそうか
等を話すことが多いです。
例えばその方のカウンセリングのテーマが、
「気にしすぎな性格を直したい」ということであれば、
最近気になったことを取り上げ、それについて一緒に考えたり、
気になるのはどうしてかを振り返ったり、
「気にしすぎな性格」が生まれた背景を思い出してみたり・・・
といったことを行いますし、
テーマが「仕事でどうしてもイライラしてしまう」ということであれば、
カウンセリングでひたすら愚痴を言ってもらったり、
ストレスを軽減できる方法がないか一緒に考えたり、
逆に思い切り楽しい話をしてすっきりしたり
といった場合もあります。
もちろん精神疾患をお持ちの患者さんであれば、その疾患に合わせた心理療法を行っています。
・・・カウンセリングも結構いろいろなんです。笑
その方の悩みや背景、性格に合わせてカスタマイズするからです。
人と悲しみを共有したい人もいれば、
あまり悲しまず、ただ愚痴を言ってすっきりしたいという方もいます。
カウンセリングの手法にもよりますが、私個人としてはどちらもありだと思っています。・・・人の心や考え方に正解はないですもんね。
さいごに
カウンセリングを始めるイメージが少しできたでしょうか?
ぜひ気軽に一度行ってみてもらえたらと思います。
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