わたし(記録マニア)ができあがるまで #1
記録マニアの私、そのルーツは大学のゼミ活動にある。
大学時代の多くの時間を使って、全国津々浦々の街を歩き、
景色を観察し、音に耳を澄ませ、人に話を聞いてきた。
耳馴染みのある言葉を使うと「フィールドワーク」である。
ジャンルとしては社会学にあたるのだが、
医学や法学と違って明確なイメージが描きにくいので、
どんな活動なのか、その説明を所属ゼミのWEBページから
拝借することにした。
〈コミュニケーション〉という観点から「場」というコンセプトについて考えます。地域コミュニティのなかで、創造性に富み、活気のある「グッド・プレイス(good place)」はどのように生まれ、育まれてゆくのか…。まずは、じぶんの足で歩くことからはじめます。五感を駆使してまちをじっくりと眺め、気になった〈モノ・コト〉をていねいに「採集」することを大切にします。それは、つまるところ、ひととの関係性を理解することであり、じぶん自身と向き合うことでもあります。
「じぶんの足で歩くことからはじめます」とあるように、
学生時代は、足が棒になるくらい自分で足で歩き、
朝日が昇ってから沈むまでの時間を存分に使って
自らの身体で感じる(採集する)ことに重きを置いていた。
時には、
早朝の漁港で漁師さんにインタビューをしてみたり、
(友人の写真を借用)
とある団地に通って井戸端会議に混ざってみたり、
(皆さん今でも健康でいて欲しい)
夏の島に住み込んで民宿で働いたこともある。
(船が出る時は島の人たちが見送ってくれるのが恒例だった)
平日は都内近郊を、週末は全国を歩き回っていたから
フットワークの軽さや、サバイバル力はここで仕上がった
と言っても過言ではない。
そして、感じたモノ・コトを理解し、深めるために、
時間をかけてあらゆる形で可視化(記録)することを続けてきた。
・ポスター (写真・キャッチコピー)
・かわら版 (文章)
・映像
・風俗採集 (スケッチ) ※知人から借用
人の中にあるモノ・コト
場を構成するモノ・コト
人と人の間で関係しあっているモノ・コト
人と場の間で関係しあっているモノ・コト...
目には見えないモノ・コトを捉え、
的確に可視化していくことは決して容易ではなく、
何度心の骨が折れたかわからない。
特に、長期にわたる記録の最中は
先の見えない暗いトンネルを歩いているような
不安な気持ちになることも多々だった。
しかし、記録の価値を思い知らされる出来事があり、
私は記録の面白さに惹き込まれることとなるのである...
ひとつのきっかけは
この投稿にも載せているポスターなのだが、
話は長くなるので、次の機会に。
次回は、以下の2本立てでお送りします。(予定)
①記録とは存在証明である
②量が質を超える瞬間とは
それではまた。
(続く)
※今回参考資料はこちら!
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