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プロは、あなたのすぐそばに。

近所のスーパーに、尊敬する人がいます。

彼女は、長年そのスーパーでレジをやっているNさん。
メガネをかけた小柄な方です。


私は昔、そのスーパーでパートをしていました。
でも、3ヶ月で次男の妊娠が発覚し、つわりが辛かったので退職させていただきました。

その後も、そのスーパーにはよく行きました。
本当に近いので(目の前なんです)、ここ以外に行く場所がないんです。

スーパーの人たちは変わらず挨拶をしてくださいます。
その後生まれた次男も可愛がっていただき、よく声をかけられて喜んでいます。


特に可愛がってくださるのがNさんでした。

「はるちゃん、今日はお買い物? 元気?」
いつも名前を呼んで、話をしてくださるのです。

お菓子を買うと、子どもが手に持っていけるようにテープを貼ってくださいます。
細かいお菓子は、袋に入れて取り出しやすく。
入れるものに合わせてビニールの袋も分けてくださるのです。

次男も、丁寧に接してくださるNさんのことが大好きです。


でも、私は知っています。
Nさんが、ただのパートさんではないことを。


Nさんは、仕事へのプロ意識が熱い方です。
特に「お客様への姿勢」は見習うところが多い。


初めてパートに入ったとき、Nさんは私にとって怖い存在でした。
厳しいこともおっしゃるし、ダメなものはダメとはっきり言います。

一度、私がミスをしたことがありました。
「大したことじゃない」
そう思った私の本心を悟ったのか、Nさんは厳しく注意してきたんです。

でも、その厳しさにはちゃんと意図がありました。
最初は怒られたことにモヤモヤしていましたが、Nさんのお話を聞いて
「お客様に気持ちよく買い物をしてもらう」
その一心であることに「ただ叱られているわけではないんだ」と気付いたのです。


後日、私が普通に接したとき、Nさんはとても驚いていました。
「あんなに叱ったのに、嫌じゃないの?」と。

「でも、Nさんがおっしゃることが正しいですから」
そう伝えると、Nさんは心から喜んでくれました。

大事なことをわかってくれたと言ってくださり、その後もたくさん仕事を教えていただきました。

どのお仕事も、細やかな気配りが込められていて、お客様にとって居心地が良いようになっていました。


結局退職することになってしまったものの、今でもあのスーパーに行くとNさんのレジに並びます。

このレジなら、気持ちよく買い物ができることを知っているからです。

いつまでも、元気でお仕事を続けてくださるといいな。
ずっとそう願っています。



【 自己紹介 】


好奇心で「できない」の壁を突破する雑食系ライター。
本ライティング&インスタ・アメブロ代行&HP作成
放課後ライティング倶楽部所属
シャンプーハットてつじさんの著書『プロセスマニア』をきっかけに本ライターの道へ進みました。
前職は小学校の先生。
埼玉に『プロセスマニア』のサードプレイスと「女性が輝く出版社」を作るため活動中です!

プライベートは小6と小2の男子2人・性格が猫な旦那との4人暮らし。

よろしくお願いします(*^^*)



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