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"MakeDamnSure" - Taking Back Sunday; 君をめちゃくちゃにしたい【和訳】

ふと思い出して突然聴きたくなる曲がいくつかあって、これもその中の一つ。
アメリカのバンド・Taking Back Sunday (テイキングバックサンデイ)の「MakeDamnSure」(メイクダムシュア)。
エモ系のロックをいちばん聴いていた学生時代に出会った曲で、ワーナーの洋楽サイトでMVを見てハマった。
前回は同じアルバムに収録されている「Liar」の歌詞を訳したけれど、TBSとの出会いはこの「MakeDamnSure」がきっかけだ。

昔は歌詞もよく読まずに聴いていたが、数年前にTBSが復活したとのニュースを見て久々に聴きたくなり、その時に歌詞を調べたら、退廃的で破滅的な歌詞だった。アダムの絞り出すようなハイトーンと相俟って、胸がヒリヒリする。

相手を自分のものにしたい、のではなく、自分から離れていかないようにしたい。そのために相手をひどく傷つけたいのだ。
好きの反対は無関心っていうから。好きな人から自分の存在を無かったことにされるよりは、憎まれてでも相手の心に刻み付けたいんだ。ザ・メンヘラ的思考である。自分にもメンヘラ気質があるという自覚はあるので、わからなくはないw

あるいは、アルコール依存を歌った曲だ、なんて見方もある。
どちらにせよ、明るい歌詞ではないな。


MVがまた面白くて。破壊的で不穏なモティーフが次第に希望的なものに変換されていく後半が特に好きだ。
いちばん面白いのはアダムのマイクパフォーマンス(物理)なのだけど。マイクの意味ないw

アダムは、歌はあんまり上手じゃないけど、この頃、確かにカリスマ性があったと思う。立ち姿からしてかっこいいんだもの。

それに、感情を揺さぶるメロディとギターの音、振り絞る歌声。それを聴くとなぜだか、切なくなったり、胸が苦しくなったりする。それがエモっていう音楽の良さだと思う。上手にやるだけが音楽じゃない。ずっと聴いているとそれも「味」のように思えてくる。

でもまぁ、聴きながら心配になるので、多少はヴォーカルが安定しているのが好ましいですけれどもw




MakeDamnSure

You've got this new head filled up with smoke
And I've got my veins all tangled close
To those jukebox bars you frequent
The safest place to hide
A long night spent with your most obvious weakness, you start shaking at the thought
You are everything I want
'Cause you are everything I'm not

君の頭は煙でいっぱいで
僕の血管は絡まりあっている
君がよく来るこのあたりのジュークボックスバーは
隠れるのに一番安全な場所
君の明白な弱点とともに過ごした長い夜
その夜のことを思い出すと君は震え始める
君は僕が求めるすべてだ
君は僕ではないすべてだから

And we lay, we lay together
Just not too close, too close
(How close is close enough?)
And we lay, we lay together
Just not too close, too close

僕らは一緒に横たわった
近づきすぎないまま
(あとどのくらい近づける?)
僕らはふたり横たわった
だけどそんなに近づけなくて

I just wanna break you down so badly
Well I trip over everything you say
I just wanna break you down so badly
In the worst way

僕はただ君をひどく壊したいだけなんだ
君の言葉のすべてに躓いている
君をめちゃくちゃにしたいだけさ
最悪のやり方で

My inarticulate store-bought hangover hobby kit it talks
And it says "You, oh, you are so cool"
Scissor-shaped across the bed
You are red, violent red
You hollow out my hungry eyes
You hollow out my hungry eyes

店で買った言葉足らずのハングオーバーキットが喋りかける
「ああ、君は何てクールなんだ」
ベッド中にハサミの跡
君は真っ赤だ 暴力的なほどに
君は僕の飢えた目をくり抜く
君は僕の飢えた目をくり抜く

And we lay, we lay together
Just not too close, too close
(How close is close enough?)
And we lay, we lay together
Just not too close, too close

そして僕らは一緒に横たわった
近づきすぎないまま
(あとどのくらい近づける?)
僕らはふたり横たわった
だけどそんなに近づけなくて

I just wanna break you down so badly
Well I trip over everything you say
I just wanna break you down so badly
In the worst way
I just wanna break you down so badly
Well I trip over everything you say
I just wanna break you down so badly
In the worst way
Worst way

僕はただ君をひどく壊したいだけなんだ
君の言葉のすべてに躓いている
君をめちゃくちゃにしたいだけさ
最悪のやり方で

I'm gonna make damn sure
That you can't ever leave
No, you won't ever get too far from me
You won't ever get too far from me

I'll make damn sure
That you can't ever leave
No, you won't ever get too far from me
You won't ever get too far from me
You won't ever get too far from me (Ever get too far)
You won't ever get too far

確かなものにしたい
君が決して僕から離れないことを
いや、君は僕から離れないだろう
君は絶対に僕から離れられない

確かなものにしよう
君が決して僕から離れていかないように
いや、君は僕から離れないだろう
君は絶対に僕から離れられない
君は絶対に僕から離れられない
君は離れていかない

I just wanna break you down so badly
Well I trip over everything you say
Well I just wanna break you down so badly
In the worst way
Worst way

ただ君をひどく壊したいだけ
君の言葉のすべてに躓いている
ああ 君をめちゃくちゃにしたいだけさ
最悪のやり方で
最悪のやり方で

I'm gonna make damn sure
I just wanna break you down so badly
I just wanna break you down so badly (Down so)
In the worst way
Worst way

確かなものにしよう
ただ君をひどく壊してやりたい
めちゃくちゃにしたい
最悪のやり方で
最悪のやり方で

© Taking Back Sunday 2006


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