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勝手決算:タカラトミー/決算資料の面白さで一世を風靡したタカラトミーの現在地点。

今回はタカラトミーの決算に関してみていこうと思います。

タカラトミーといえば、トミカなど定番商品ありますし、本社は下町のほうなので結構ディフェンシブな会社なのかなと思いますが、意外と攻めのマーケしたり、プロ経営者いれてみたり、面白いです。なんか昨年までのIRは結構攻めていた印象ですが、今年は文字ベースでちょっと普通になっておりました。

参考↓


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サマリーが上記です。

売上高1648億円。と期初の見込みより150億円ほど下がってはいますが、何かの計画がコロナ影響で下振れです。また詳細としては、①年末年始商戦の下振れ(トイ業界では年末年始商戦が何よりも大事)②ベイブレードの販売長期化によるダウントレンド③人気カードゲーム「デュエルマスターズ」の軟調④「リカちゃん」50周年の販売反動減。

総利は663億円で利益率は40%ほどもあります。結構高い印象です。コロナ影響が見え始めたころから販管費を抑制している模様です。広告宣伝は12億円ほど減少です。大体売りの10%ほどが宣伝費となってますので、頃合いかなと思います。


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エリア別のサマリーです。海外比率が33%と意外と高い印象で、ベイブレードが北米で、トミカがアジアで売れている模様です。


withコロナで経営自体も変革させていくようで、宣伝や研究費への積極投下からよりマーケットインの手法へ切り替えますよと言っています。

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このスライドから、以前の商品は

1.プロダクトアウト型だった

2.屋外での「アソビ」も想定されていた

3.複雑なギミックが多かった

と反省している模様で、コロナと共にあるこれからの「アソビ」を定義しているのは面白いです。自社の事業をここで見つめ直しているということです。


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確かに巣ごもりにおいて、insta/faceでよく「そうめんスライダー」みたなーと思います。トイ各社においてはいち早くyoutubeを本格稼働させていたのが功を奏しています。youtubeのアソビ動画は待ったなしなので、ここから逃げることはできないだろうなと思います。


以降は主力事業のスライド説明です。

事業部が各々作ったスライドなのかやや統一感なくて面白いです笑

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ガールズ、ボーイズと分けているあたりが少し古いような感じもしますが、男の子向け商材が強いことが見て取れます。あとまだプロモーションの中心がTV、オフラインイベントあたりに置かれていることを感じます。


トイ業界でも他業界と同じですが、いかにUX(ユーザーにとってのアソビをデジタル化させる)も会社内部(販売チャネルやCRM領域)もデジタル化を促進させるかと国内販売に頼らない数字の積み上げが重要かなと見ていて思いました。

コロナ禍でも数字を伸ばすIP企業がいる中でやや低調な成績となっておりました。「おもちゃ大賞」を受賞しまくっているので、今後に期待です。

最後までありがとうございました。

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