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対面からオンラインカウンセリングへ「cotreeで臨床経験を広げられた」(カウンセラー吉澤さん)

「感染症が広がるまで、オンラインでのカウンセリングを考えたことがありませんでした」

そう語るのは、アメリカ在住10年目のcotree登録カウンセラー・吉澤やすのさん。アメリカの大学院を卒業後、複数のクリニックや学校などでアートセラピーや心理カウンセリングをおこない、臨床経験を積んできました。

しかし新型コロナウイルス感染症の拡大により、勤めていたクリニックで対面カウンセリングができない状況に。対面セッションのみをおこなってきた吉澤さんは、大きな打撃を受けました。その後、オンライン主流の働き方への移行に合わせて勤めていたクリニックを退職。2020年5月に地域のカウンセリングオフィスに移転・所属しつつフリーランスで働き始めることに。同時期にcotreeに登録し、オンラインカウンセリングを活発化していきました。

cotreeに参画し、オンラインでセッションがおこなえること以外にも魅力を感じていると言います。臨床経験を広げられたことや発見したこと、環境についてなど、さまざまな角度から語っていただきました。

▼cotreeでは登録カウンセラーを募集しています


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吉澤やすの プロフィール
cotree登録カウンセラー。メンタルヘルスカウンセラー、芸術療法士。
米国大学院にて心理カウンセリングを学び、3000時間以上の臨床研修を積む。カリフォルニア州公認マリッジ&ファミリーセラピスト、米国アートセラピー資格委員会認定アートセラピスト。2020年春、グループ開業のスタイルのカウンセリングオフィスに所属。同時期にcotreeに登録。不安や対人関係、アダルトチルドレンで悩む方など多様なバックグラウンドの方にカウンセリングを実施している。
吉澤やすのさんのプロフィール(cotree予約ページ)

試行錯誤しながらオンラインにシフト

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日本の大学を卒業後アメリカの大学院へ留学し、アートセラピーと心理カウンセリングを学びました。卒業後はアメリカのクリニックや学校などに勤務し、臨床経験を積んできました。

これまで子どもから親子・夫婦・認知症患者さんまで、さまざまな方のアートセラピー・心理カウンセリングを担当。直近では自閉症やADHDなど発達障害を専門とする地域クリニックに勤めていました。

しかし新型コロナウイルス感染症の流行により、クリニックで対面カウンセリングをおこなうことが難しい状況に。パンデミックになるまで「オンラインでカウンセリングをおこなう」という選択肢を考えたことがなかったですし、自分自身もパンデミックによる個人的な動揺もありました。

わたしの住むカリフォルニアでは外出禁止令が出てしまったのもあり、セッションのオンライン化が急務。当時は変化に対応することにいっぱいいっぱいでした。そんななか、担当中のクライアントさんたちのケアをどうしていけばいいか……。オンラインのやり方にかなり試行錯誤しました。

2ヶ月くらい経ってオンラインのやり方にも慣れ、一息つけるようになったのが2020年5月くらいでした。徐々にオンラインカウンセリングの需要が増えていったこともあり、より自由な働き方ができるグループ開業のスタイルのカウンセリングオフィスに移籍。オンラインカウンセリングを提供できる層を中心にクライアントを積極的に広げていくようにしました。同時期にcotreeを知り、応募に至りました。

cotreeでクライアント層を広げられた

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cotreeへの応募は「オンラインでの実践をもっと積みたい」「日本人の方を対象とした臨床経験を積みたい」という想いからです。それまで在米日本人へのカウンセリングが数件程度と、日本人の方へのカウンセリングの機会はほとんどありませんでした。

登録後、日本人のクライアントさんへのセッションを重ね、「こういう話し方がよりよいのでは」「こういう表現は控えよう」など、日本人の方への効果的なコミュニケーションを学びながら伸ばせていると感じています。cotreeでクライアント層を広げられているのはキャリアにおいてプラスの経験です。

また、オンラインセッションが主流となり、働き方の可能性が広がりました。場所を問わずどこでもセッションできるので、日本のサービスのcotreeでもカウンセリングを提供できますし、これまではクリニック勤めがメインで休みが取りにくかったのですが、いまは自分のスケジュールを決めやすくなりました。オンラインへの移行に試行錯誤しましたが、働きやすくなったのはよかったことですね。

書くカウンセリングを経験し、発見も

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cotreeでは話すカウンセリング書くカウンセリング(パートナープログラム)の両方を担当しています。書くカウンセリングはよりデリケートなものだと実感していて、言葉一つひとつの選び方などとても丁寧に取り組んでいます。

話すカウンセリングであれば、表情や声のトーンからクライアントの様子を観察できますが、文章だけで相手の気持ちの真意まで掴むのはなかなか難しい側面があります。でも経験していくうちに、文面や言葉の組み合わせからクライアントの雰囲気を少しずつ把握しやすくなりました。

そして、書くカウンセリングはアートセラピーに通ずる部分があるという発見もありました。たとえば、気持ちを書き起した文章を読み返すことは、アートセラピーのように作品を通じて自身を客観的に第三者視点から見られるのと同じ役割を果たしています。

また、カウンセリングを終了された方のなかには「メッセージを何度も見返して自分を励ましている」とおっしゃってくださった方もいて、記録に残る書くカウンセリングの癒しの効果はアートセラピーに似ていると思います。こういった発見も、書くカウンセリングを経験できたからこそですね。

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安心感が持てる、相談しやすい環境

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cotreeでは毎月安定的に予約が入っており、約7割がリピーターさんです。継続的にカウンセリングの依頼をいただけ、クライアントさんとの関係を深められるのはとてもうれしく、やりがいを感じています。

自分ひとりの力だけで、日本人の方向けのオンラインカウンセリングを提供できたかと考えると、きっとできなかったと思います。日本のクライアントには、日本の行政サービスなど現地情報に詳しい方が提供するべきだと思っているからです。

cotreeには日本全国さまざまな地域のカウンセラー、さまざまな専門分野を持つカウンセラーが在籍しています。カウンセラー同士の専門コミュニティがあるため、質問をすれば現地情報に精通した方とコンタクトが取れる場合もあります。外部へのリファーなど相談しやすい環境があるのは安心感につながっています。

また、cotreeの対応で印象的だったことがあります。アメリカの臨床現場と日本のサービスの違いなどで不明点を質問したとき、cotreeのカウンセラーさん、運営の方が親身に対応してくれたことです。メッセージのやり取りだけでなくMTGも設定していただき、疑問を解消することができました。

そのとき、運営メンバーの方が「どうしたら働きやすいですか?」と聞いてくれ、違う環境から参画した人のアイディアもインプットしようとしているのが伝わってきました。とてもありがたかったですし、そういった姿勢にサービスとしての発展性を感じられました。

日本のメンタルヘルスの意識を変える一翼を担える

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cotreeには居住地や専門分野など多種多様なカウンセラーが登録しています。そこもcotreeのよさで、提供できるカウンセリングの幅広さは、サービスの質を上げていると思います。

カウンセリングは、カウンセラーとクライアントの相性が大切です。さまざまなスタイルのカウンセラーがいたほうが、クライアントにとって適切なサービスが届けられる可能性が高くなるので「cotreeにはこういうスタイルのカウンセラーが合う」というよりも、さまざまなスタイルのカウンセラーが登録されるといいのでは、と思っています。

cotreeの特にいいなと思うのは、メンタルヘルスやカウンセリングへの偏見をなくそうと取り組んでいるところ。特にコロナパンデミック以降は、誰もが何かしらのストレスを抱えていると思います。こういったサービスがあるのに、悩みを抱えた人がサービスを使えないままつらい想いをし続けるのは悲しいので、cotreeの取り組みには深く共感しています。

cotreeは日本のオンラインカウンセリングサービスのなかでも大きなプラットフォームです。参画することで日本のメンタルヘルスの意識を変えていく一翼を担える、そこも大きな魅力ではないでしょうか。

編集:はとだ 取材・文:大井

cotreeでは、登録カウンセラーを募集しています

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「やさしさでつながる社会をつくる」を理念とするcotreeは、2014年から専門家と利用される方をつなぐオンラインカウンセリングサービスを提供しています。cotreeに関わることで、「新しい働き方ができる」「豊富な経験が積める」「専用コミュニティに参加できる」などカウンセラーさん自身も得るものがあることを大事にしています。

▼ご興味のある方は、詳細をご確認のうえご応募ください。

クライアントさんのために、誠実にカウンセリングを実施してくださる方からのご応募をお待ちしています。

最後までお読みいただき、ありがとうございます🌱 オンラインカウンセリング: https://cotree.jp/ アセスメントコーチング: https://as.cotree.jp/