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人生の責任を取らずに逃げ続けた者の末路⑤



■自分に嘘をつき続ける人生


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◆Rから突然来たLINE

私が間もなく職業訓練が終わるタイミングで、Rが私に連絡をしてきた。

神社ツアー以外で直接私に連絡をよこすなんて珍しいなって思ったのだが、「一緒に講座をやらないか?」という誘いのLINEだった。

これは後からわかったことだが、この時Rは少し前にできた新しい彼氏と喧嘩別れをして金銭的援助がなくなり、かなり焦っていたそうだ。

そして、いつかの車内で「講座をやりたい!」と熱く語っていた私の言葉を思い出し、「○○を利用して講座をやれば大金が入るじゃん」と近付いてきたのだった。

そんな事情とは露知らず、私も私で一人で講座を立ち上げる勇気すらなく、今後の仕事について考えていた時期だったので、お互いに利害関係が一致して私はその話に乗ることにした。

こうしてRがメイン講師、私がサブ講師と事務局という役回りで、『チャクラと心を整える講座』(仮名)を作ることになった。


イラレでデザインした手製のテキスト

この講座を作る際にRと話し合ったことは、私は『生きづらさを手放して自分らしく生きることができる人を一人でも多く増やしたい』という思いが強かったのだが…
(これは自分の願望だしね)

一方で彼女は、「老後資金も貯めたいし、たくさん稼いで安定した収入を得たい」と、終始お金の心配ばかりをしていたのが少し氣になった。

だが、私はその大事な「違和感」をスルーしてしまったのだった。


◆コンテンツビジネスのノウハウ

これまでコンテンツビジネスのノウハウを得るために、私はそれなりの金額を支払い、ビジネス講座やコピーライティング講座を受講したり、オンラインサロンに属していた。

一連のノウハウとスキルは持っていたのが、致命的なのは積極的な集客が苦手だったこと。

一方でRは元来のお喋り氣質で話すことは苦ではないらしく、龍神ブームも相まって某SNSの無料の部屋を立ち上げて、それなりの人集めには長けていた。

お互いの苦手なものを補い合う関係で、win winだと思っていたのだが、そう思っていたのは私だけだった。

報酬は半々だし、Rには「前面に出て欲しい」と言ったのは私の方からだった。

裏方は嫌いではないし、IT系の仕事が長かったのでそれはまったく苦ではなかった。

ところがRのIT系ができない具合は思っていた以上で、要らぬ仕事が増えて度々私をイラつかせた。

せっかく彼女のSNSを整備しても彼女が触る度に不具合を起こし、その度に直し方の説明を求められ、ただでさえ〆切までタイトで一人でやることが山積みなのに、Rのフォローまですることになり、あの時は本当にしんどかった。

それでも根気よくRのフォローに付き合いながら、ランディングページ、体験会のクロージング動画、申込者の管理と連絡、申込者のサポート等事務局運営。

テキストのデザイン、校正、監修、制作から印刷、製本、発送まで。
(これらは私が持ち出しで支払ったがこれについても未回収だ)

これらのすべてを一人でこなした。

通常ならコンテンツ制作側はここで終わるのだが、講座スタート後はカウンセラーとして、受講生のサポート業務もこなした。

受講生お一人ずつ、ヒプノセラピーでインナーチャイルドセッションを一人3時間~長い人で5時間。
講座中の2ヶ月間のメールサポート。

受講生に向けて、心の在り方を週に何本かFacebookグループに投稿した。

そしてRはこの講座で何をしたのかというと、セミナー中にチャクラのチェック(1人10分程度)を3回。

あとはテキストに沿ってチャクラとはなんぞや、という説明のみ。
(テキスト読んだだけだった)

考えてみたら、Rはお金を出して高額講座などを受けたことがなかったのだった。(高額講座を知らない)

私の中でどんどんと不満と違和感が膨らんでいく。。。

そして講座が終わる頃、私はとうとうその不満と違和感が抑えることができなくなった。

⑥につづく・・・


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