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上級者コースを受講、農業界について学び、自分自身を見つめ直すきっかけに

コトモファーム会員
上級者コース9期生 Oさん 藤沢市在住 40代


仕事の環境変化をきっかけに、畑に通い始めた

コトモファームに通い始めたきっかけは、会社内で部署異動・昇格があったりして、仕事をする環境が変わったんです。さらにコロナの時期だったから、在宅勤務が始まって実際に人と会う機会が減って気が滅入ってしまっていました。それで、何か気分を変えて他のことをやりたいなと思ったのがきっかけです。外に出て家庭菜園でもやってみたいなと藤沢近辺で探してみると、家の近くにコトモファームがあったので、とりあえず申し込んでみました。
それまで、家庭菜園の経験はなくて、あえて言うならアサガオを育てたぐらいですね。義理の母がアサガオを育て始めて、妻がアサガオを家に持って帰ってきたんです。家で育ててみたら、成長する姿が結構楽しかったんですよ。それで植物を育てるのが意外と合っているのかなと思って。

畑に通いだしてみていいなと思っているところは、成果が目に見えて分かること、畑の雰囲気、スタッフの方の適度な距離感ですね。
仕事をやっている時は、自分が所属しているのが大きな会社だからというのもあるのかもしれませんが、成果がちょっと分かりにくいところがあったんです。それが畑に行ってみると、実際に野菜がどんどん大きくなるから手をかけた分だけ成果が分かりやすいし、雑草を刈っていくと1面綺麗になっていく。自分がやったことが目に見える形でわかるので、それがすごく楽しいって思いました。
次に、畑の雰囲気がとても好きですね。大きい道から農園の方に一本入ると、急に静かになって、風もよく吹いているから涼しくて気持ちいいんですよね。だから、畑には特にやることがなくても雰囲気を味わいに行ったりしています。
あとは、スタッフの方が適度な距離感をとってくれているのがいいなと思います。小島さんをはじめスタッフの方々が、畑で会うと挨拶をしてくれたり、困っていたら声をかけてくれたりするんですけど、それ以外は見守っていてくれるんですよね。そのために変に気を使わずに畑の雰囲気を満喫できていると思います。

畑に通うようになって変わったことといえば、物事を前向きに考えられるようになったことと家族との会話が増えたことですかね。
コトモファームに通う前は仕事一辺倒だったので、休日も仕事のことで頭が一杯でした。だけど、畑に行くと、土の匂いだったり感触だったり五感に触れるものがあって、それだけで頭がスッキリするんですよね。それが仕事にも良い影響になって、物事に対して後ろ向きだったことが前向きに捉えられるようになりました。
また、家族ともたまに一緒に畑に行き野菜を収穫すると、それだけで会話のネタにもなるので家族との会話が増えました。今は苗をベランダで育てていて、芽が出てきたねとか会話もより増えて、家族との仲も一層良くなったのかなと思います。


上級者コースを受講して、自分の本心に触れた

去年の4月にコトモファームに入会して、半年ぐらい経ってから上級者コースに申し込みました。正直その時は、今の会社にずっといていいのかなと悩んでいる時だったので、農業で家族と一緒に働きながら暮らしていけるなら、そういう選択肢もあるのかなと思っていました。ただ、本を読むと農業界はちょっと厳しそうだなというのがあったので、上級者コースで農業に携わっている方の生の声に触れてみたいなと思って通い始めました。

実際に参加してみると、農業界と、自分が今いる自動車業界との比較ができるようになったんですよね。農業界を知ることによって、今の自分の環境は結構恵まれているなと思い始めたんです。自分のいる自動車業界は、大人数で仕事をしているから一人ひとりの成果が分かりにくいという事もあり、それをデメリットとして捉えていました。だけど、逆に分業しているが故にみんな専門性を持っていて色々な意見が言えるんだなとメリットとして見られるようになったりして視野が広がりました。今の自分の環境は意外といいのかもしれないと、今と違う環境を見たからこそ気付かされました。

上級者コースのカリキュラムはどれもよかったですが、その中でも印象に残っているのは、実際に農家さんのところに行かせてもらったこと、収穫から販売までの一連の流れを体験できたこと、あとは事業計画書を発表できたことです。
農家さんの所に何軒か連れていって頂いて、実際に働いている人たちがどういった考え方で農業に取り組まれているのか、成功している方々の話の共通点を聞かせて頂くことによって農業で収入を得るための必要条件を学べたのがよかったです。また、農家さんにお話を聞く時は農作業を手伝わせてもらうんですけど、そこで量をこなす農作業は素早くおこなわないといけないし長時間作業だと腰も痛くなるし、コトモファームでやっている家庭菜園とは別物だなという体験を得られました。生計をたてる農業は家庭菜園の延長線上ではないと体験できたのは大きかったです。

上級者コースの野菜づくり実践編にて、藤沢市の有機農家さんの下で苗づくりについて学ぶ

あとは収穫から販売までの一連の流れを学ぶ講習で、菊芋を掘って、洗って、乾かして、ビニールに詰めて、いなげやさんに出荷することを実際にやりました。家庭菜園しかやっていないとどうしても袋詰めの工程は思いつかないんですよね。だけど収穫よりもむしろ時間がかかるなって。これを毎日やるのかと考えた時になんか結構イメージと違うなと気付かされました。
また、上級者コースの締めくくりに事業計画書を発表するというプログラムがありました。事業計画書を書くにあたって、今までの農業体験、自動車業界との比較を踏まえて、これから先自分は何をしていきたいんだろうと、考える時間をとったんです。上級者コースに通うことで、色々な知識・体験を得られたのと同時に、自分自身と向き合えたのかなと今振り返ると思いますね。期限があって事業計画書を発表しましょうっていうのがあったからこそ、自分の本心に触れられるまで考えられたのかなと。

今後の農との接点ですけど、完全に農業を切り離すわけではなくて、生活の中の一部として関わりを持っていきたいですね。去年はコトモファームさんで野菜の作り方を教えて頂いて色々と育てましたけど、今年はバリエーションをちょっと広げていっています。例えばナスだったらいろんな種類のナスを植えてみて、それぞれ比較しながらやっています。それを記録に残しおいて、また自分の環境が変化して、農業をやってみたいなと思った時に向けて温めておきたいですね。

(2022年7月30日)

体験農園コトモファームのHPはこちらからご覧になれます。

https://www.eto-na-en.com/cotomo-farm/

お問合せ先 TEL:070-6556-5300
      メール:cotomofarm@eto-na-en.com

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