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体験その2ー町内の個人事業主や移住者とのふれあい

週一で若手の個人事業主たちが集まって行っているというランチ会へ参加させていただきました。私以外で7人。職業もバラバラで、みかん農家や養蜂、町議の方やタコス屋さん、お弁当屋さんや介護タクシーをされてる方など。集まったメンバーだけでもこの町での仕事ってつくれるし探せるなぁという印象を受けました。
この地に来た理由もIターンの方もいればUターンの方もいる。この町の広い可能性も感じました。「この間天草の道の駅行ったんだけどすごく良かったよ」とか「都内のアンテナショップも県によって陳列の仕方とか見せ方の良し悪しあるよね」とか広い視野でのお話が多かったかな。
そこで集まった方とまた個別で連絡を取り合ってお時間つくっていただける方とは個々でお会いしてみるようにしました。

<養蜂の方からイノシシ猟師さんとみかん農家ご夫婦へ>
島のはちみつを作ってらっしゃる養蜂の方とごはんをいただきながらここでの生活のことを聞きました。子育ては子どもがのびのび育つ反面、都会へ連れていっても島のテンションで騒ぐ、とか、台風はきてもそんなにひどくはならないなぁ、とか、、それだけじゃないけど島の生活ってどんな感じ?みたいなお話を聞かせてくださいました。
そこでわな猟も持ってるって話をしたら知り合いのイノシシ猟師さんをご紹介いただき、さらにみかん農家をご夫婦でやられてる方もご紹介いただきました。

<イノシシ猟師さんとの巡視>
そこからまた個別で連絡をとりイノシシ猟をされてる方と後日お会いしました。とても親切な方でそのご夫婦も転々と島を渡り歩いてたまたまネットで見つけた、条件がいい家が周防大島にあるとのことでやってきたのだとか。実物の罠を見せてもらったり仕掛けてあるものを見せてもらったり、

わな近辺にあったイノシシの足跡
実際に仕掛けられてる胴くくりわな

見つけた足跡や竹に擦り付けられた泥の高さを見て体の高さや大きさを判別できるということを学びました。実際に捕まって暴れてる姿を目の当たりにするとほんとにこわいらしいです…。
軽トラの荷台にイノシシを釣り上げる装置も勉強になりました。これを見てなかったら自分で持ち上げるしか発想が生まれなかったかもしれない。とても貴重な時間でした。

<夫婦だけでみかん農家経営>
夫婦だけでしかもみかんだけで生活できてる人
もいるよってことでご紹介をいただきお会いしてきました。またこのご夫婦も気さくな方で、私よりも少しお若いなぁという印象とテンション。
ご主人がもともと四国でみかん農家の仕事をしていて、そこではみかん農家はたくさんいて独立するにも溢れてしまうので周防大島にきてご夫婦で始めたんだとか。
自分たちで売り先を作ってネットで直売のスタイル。農薬も自分たちで試行錯誤をして量と種類を考えているんだそうです。
みかんをやりながら色々な野望をもつご夫婦で「五右衛門風呂つくりたい」とか「ピザ窯つくりたい」とか新規事業でこういうことやるのもいいんじゃないかとか、若手らしい発想で話も膨らみました。
直売するか農協に出すかで販売先の選択肢が分かれるのですがこのご夫婦のお話のなかで「農協にだすと"大島のみかん"としてしか認知されないけど直売で出すと自分の顔で売れる。せっかく愛情かけてつくったんだから"〇〇家のみかん"として出したかった」という言葉がとても印象的に残っています。それを聞いて私も販売するなら自分の顔と責任で売れる直売がいいなって感じました。

<地域おこし協力隊を経てみかん農家へ>
仕事の選択肢として「地域おこし協力隊」というものがけっこうどの地域でもあります。内容は自治体によって様々ですがプラン自体を自分で考えるところもあります。任期は3年間で給料は総支給で16万円くらいが相場な気がする。
周防大島の地域おこし協力隊を経てからみかん農家をされてる方とお会いしました。仕事内容はケーブルテレビの番組制作というものがあったらしく、その方はそれを3年間務めあげてさらに営農塾(月一の実習で一年間栽培を学べる制度)でみかん栽培を学んだ上で今は普通に会社員として平日働きながら土日にみかん畑の仕事をしているというサイクルでした。そのお話を聞いてから、兼業で農業以外の仕事やアルバイトでもいっかって、考えが少しラフになれた気がします。

<花木栽培とみかんの兼業>
みかんと兼業する仕事を考える上で花木をやってる農家さんもあることを役場の方から聞いて実際にお会いしてきました。九州で組合をつくってまで作ってる花で、あとは周防大島のこの方だけ。売り先の市場は広がる一方だが生産者が増えなくて忙しいと仰ってました。みんながやってるみかんはライバルが多いけど、競争相手が少ない作物なら生き残りやすい。たしかに同感。みかんじゃなくても兼業の作物に花木を選択するのも有りだと感じたご縁でしたし、もし周防大島に住むことになったら雇っていただきたいと思いました笑。

<人との出会いで見えた選択肢>
作物を売るとしたら直売に魅力を感じ、作物が育つまではアルバイトや協力隊や花木業にお世話になるなどの働き先はあるということ。
初心者でも営農塾を利用して実習しながら栽培を学ぶ制度があること。
わな猟の免許も利用してイノシシ猟を教えてくださる方がいらっしゃるということ。
色々なご縁をいただきこの町での自分ができそうなことが見えました。とても大きな収穫になった出会いでした。

次回は空き家に関して書こうかな。
読んでくださってありがとうございました。

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