見出し画像

体験その1ーみかん農家さんの手伝い

到着してからはさかえさんが自治会長さんや近所の方々と繋いでくださりご挨拶させていただけたので、コミュニティに混ざりやすい環境で居られました。近所に住むさかえさんのひじき漁のお師匠さんも、獲れたてのハマチを持ってきてくださったりお野菜をくださったりと、とても親切にしてくださいました。

<沖家室島の小話>
滞在先だった沖家室島は昔は漁師の人口が3,000人になったこともあった漁師町だったというのと、参勤交代の宿舎にもなっていたとされる泊清寺があったり歴史がある島です。民俗学者の宮本常一の故郷でもあり彼の資料館も周防大島にあります。今でも漁船が停まっているしひじき漁や一本釣りも残っています。

 <みかん農家お手伝い>
そして第一の目的である、みかん農家Kさんの畑で作業のお手伝い。
実は私が周防大島に到着したタイミングで寒波が来てしまい、天気も吹雪になるなどの影響で到着日を含め2日間はなにもできなかったんです。
ほんとに何もしないのはもったいなかったのでいただいたサツマイモで干し芋をつくったりはしてましたが笑。

干しかご持ち込んで干し芋つくり

畑まで軽トラに乗せていただき上がっていったのですが下から見てもわかるくらいの急傾斜!アクセル踏み込みっぱなしでした。
寒波が来る前に島内放送で「みかんもいでくださーい」みたいなアナウンスが流れたそうなのですが、それでもKさんは私の体験のために2本ほど、みかんを摘み取らずにとっておいてくださってました。ありがたかったです…。
小さい枝切りハサミでみかんを枝から切り離してさらにヘタから先の細枝を切り取るというもの。単純な作業だけどなかなか手際よくできるまでにはけっこう時間がかかりそうな印象でした。
摘み取りのあとは肥料数種類を入れたバケツを持って木の下に肥料を撒く作業。キャタピラーが付いた電動のリヤカーみたいなものを使って、重たい肥料袋はまとめて近くまで運ぶことができます。

電動リヤカーと摘み取ったみかん

急傾斜地だと畑は自然と段々畑になります。なのでトラックは通路に停めるしかなく作業の効率化を図る工夫が必要になるなぁという印象でした。それと、傾斜に停めたトラックの荷台って平地に停めたときよりも位置が高くなるんです。伝わります?笑
私の身長(158cm)だと荷台の後ろに立つと胸くらいまで荷台の高さがくるんです。そこからコンテナを積んだり下ろそうとしたりするとけっこう大変。Kさんは78歳。あと2〜3年で引退したいから後継者を探しているとのこと。これは高齢の方にはたしかにしんどい。
やっぱり現地に足を運んで実際にやってみなきゃわからないことってありますね。

Kさんは収入のメインは年金。みかんはJAに出してます。みかん農家だけでやっていけるのかどうかが気になっていましたがそれだけでやっていくには広い土地でたくさんの数を作っていくしかないようです。みかんだけで生活するにしても、販売方法を直売にすると自分で決めた単価で売れるのでJAに出すよりも収入は得られると思いますが、出荷作業やお客さんとの取り引きまですべて自分でやるという手間が入ってきます。
そういう方法で専業でやってる農家さんとも後日にお会いしたのでまたそのお話も書きますね。

今回はKさんのお手伝いをした回でした。次回は個人事業主さんたちと会ったときのお話を書きたいです。
読んでくれてありがとうございます!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?