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マーケティング脳を鍛える③:たった一人のペルソナに絞る理由


こんにちは、青野 雅巳 です。

私は普段、中小企業・経営者さまを対象に、広報・マーケティング領域のコンサルタントやプランナーとして戦略立案〜実行支援などを行っています。

そのお仕事の場を通じて日頃思うのが、提供サービスの遂行以前に、マーケティング的な思考回路の共有、思考の習慣化が重要だなということです。

このnoteでは、”マーケティング脳を鍛えるヒント”をお届けしています。
第3弾は「たった一人のペルソナに絞る理由」というテーマについて、事例も交えてお伝えしていきます。

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ペルソナとは?

 ペルソナという言葉は、元々はラテン語のpersona(ペルソナ)から由来しており、仮面や役割という意味を持ちます。person(英)や、Person(独)は、personaから由来しているというので、とても広義に意味を持つ単語ですね。

そして、マーケティング用語としては、「商品・サービスを買ってくれる、架空の典型的ユーザー像」のことです。

そのため、ペルソナ設定は、商品やサービスの企画から販売まで一貫したマーケティング戦略を練るために、架空ユーザーを設定することを指します。


ここで、
前回の記事(マーケティング脳を鍛える②:ターゲティングってなぜ必要ですか?)の記事を読んでくださった方は、あれ?っとなるかもしれません。


「ターゲットとペルソナって同じじゃないんですか?」と、思いませんか?
それは、同じであり、違う。というのが、答えになります。


ターゲットとペルソナの違い


ターゲットという言葉は、マーケティング戦略上「セグメント(区分)」の意味で扱っていくことが多いです。

どういうことかといいますと、生活必需品、食品などをイメージしていただけるとわかりやすいかもしれません。

✔︎40代のサラリーマンに向けた、新フレーバーの缶チューハイ
✔︎20〜30代のアクティブな女性に向けた、フィットネスウェア


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といった具合に、売っていく顧客層(どんな性別・年齢層の方か?)を指すのが、ターゲットになります。


一方、ペルソナは「架空だが、お客さんとしてきてくれそうな人」を、人物像レベルまで落とし込んだものになります。なので、

✔︎20代男性 
ではなく、
✔︎20代で千葉に住んでいて公務員の青木さん(男性)

といった感じになります。
対象者という意味ではほぼ同じなのですが、解像度が変わります。


たった一人のペルソナに絞る理由


ではなぜ、たった一人のペルソナまで絞っていかなければいけないのでしょうか?

私が思うのは、この2つです。


その人の生活がイメージしやすくなり、抱えている困り事や問題点を発見できる。区分としてのターゲットを決めるよりも、さらにクリアになる。


ペルソナが、物事を決めていく上での北極星的な役割を果たしてくれる。
社内で、チームで、複数でプロジェクトを進めていく際に商品開発やマーケティング活動の指針になっていく。


どう活用されるのか。事例でみて見ます。

Soup Stock Tokyo、みなさんご存知でしょうか?
私はもれなく大好きなお店さんです。

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Soup Stock Tokyoには「秋野つゆ」さんというペルソナがいます。
秋野つゆという1人の顧客像を設定し、彼女が満足できる商品開発、マーケティング施策を実行されて来ているそうです。

秋野つゆは
「都内在住」
「独身か共働きで経済的に余裕がある」
「都心で働くバリバリのキャリアウーマン」

そして
「社交的な性格」
「自分の時間も大切にする」

生活を送っているという設定なんだそうです。

彼女から共感をえられたり、好む商品開発をする。
ということで、

✔︎立地戦略(彼女が行きそうな、高級住宅街や駅チカへ出店)
✔︎店舗づくり(仕事途中、オフの時もふらっと入れる雰囲気づくり)
✔︎メニュー開発(無添加で、旬の食材を使う。週替わりで変わる)
✔︎価格設定(レギュラーサイズ(250cc)が610円と少し高め)

このように、彼女に愛されるブランドづくりを一貫して行い、
創業10年で売上高42億円、52店の企業へと急成長を遂げたそうです


ペルソナをひとつに決めて、マーケティング活動を遂行していくことで
強いブランドづくりができるようになる
ということがわかります。


<参考記事>
・デジタルマーケティングブログ 
・ Pop Insight


ここまでお読みいただき、ありがとうございました^^


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