見出し画像

例トレ#3 「〜ば、〜はずだ」


今回のお題は…
「~ば、~はずだ」この仮定の「ば」の機能は後件成立のための必要条件、後件には推論を元にした確信を表す「はずだ」がきますから、なかなか強気の文になりそうな予感がしています。

今回は、あえて2つ(ば+はず)をセットに使うことで際立つなにかも探ってみたいと思います。それでは、校内の講師から集まった例文を書き出してみます。今回も語彙のコントロールは一切なしで募集しました。

「~ば、~はずだ」で例文マラソン!


1.   ゆっくり考えれば、絶対わかるはず!
2.   今から頑張れば、明日までに終わるはず!
3.   取説に従って組み立てれば、ちゃんとできるはずです。
4.   心からお詫びすれば、許してくれるはず。
5.   毎日このクリームを塗れば、しみやしわが取れるはずなのに・・・。
6.   寝る4時間前までに食べれば太らないはず。
7.  ちゃんと話せば、お父さんもわかってくれるはずよ。
8.  ちゃんと勉強しておけば、テスト前日に徹夜なんてしなくて済んだはず。
9.  この道をまっすぐ行けば、目的地に辿り着けるはず。
10. この歌を聞けば、きっと元気が出るはず。

とりあえず、noteでは10こ。(残りはコトハジメのブログ記事をご覧ください)。それでは、さっそく「〜ば、〜はずだ」を考察してみましょう。


どんな場面でどう使う?どんなニュアンスがある??

確信が持てる場合は、「次の電車に乗れば、間に合います」でいいですが、そうは言い切れない、でもそうあってほしいっというニュアンスを出したい!そんなときに「〜ば、〜はず」がしっくりきます。

例文7「ちゃんと話せば、お父さんもわかってくれるはず」・・・心の声は(だから、きっと状況はよくなるだろう🤞)

例文8 「ちゃんと勉強しておけば、テスト前日に徹夜なんてしなくて済んだはず」・・・(それみたことか、言わんこっちゃない。ブーブーブー)

例文9「この道をまっすぐ行けば、辿り着けるはず」・・・(なのに、着かないのはなぜ???)、文脈やトーンによっては(だから、大丈夫でしょ)といった感じでしょうか。

「〜ば〜はず」なのに、なんで??という疑問や不満のニュアンスと、今はそうじゃないけどきっと状況が変わる(好ましい結果になる)はずという希望的観測の意味合いがありそうです。

もう一度上から例文を声に出して読んで見てください。ニュアンスの違いをよりリアルに感じられると思います。


さいごに・・・

外国語でも深い気持ちの表現ができるって、ステキな言語学習体験です。「ば形」も「はず」も初級で学ぶ文型です。「単体では使えるけれど、組み合わせ方がわからない」ではもったいないですね。もっているアイテムはフル活用したいです。すでに習った表現をうま〜く組み合わせて言えるようになると表現の幅がぐっと広がります。

でも、「ちゃんと検査を受けていれば、先生の指示に従っていれば、こんなにひどくならなかったはず」・・・「不満」でロールプレイなんぞしたら、ぶちぶち文句をたれるいやな奴になっちゃいます。聞いているほうは「私を責めないで〜」って確実に不貞腐れます。笑

怖いもの見たさで・・・いやいや危険っす。例文を提示されるときはくれぐれもお気をつけください〜!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?