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「〜たびに」と「〜と」って同じ!?

「〜たびに」と「〜と」は同じかと学生から質問がありました。

「アメリカに帰るたびに、ハンバーガーを食べます」と「アメリカに帰ると、ハンバーガーを食べます。」って同じですか?と学生から質問があったのですが、考えているうちによくわからなってしまったと講師からご相談がありました。

「~と」の特徴、「前件が起きるときはいつも後件が起きる」から作った文だと思いますが、この文は同じじゃないような気がします・・・

「~と」の後件が一般条件じゃないから非文なんだとは思います。例えば、後件が「いつもハンバーガーを食べます」なら「=たびに」に置き換えられる気もしています。「たびに」が「~と」に置き換えられる場合と、そうでない場合の説明が分からなくなりました。

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なるほど。「〜たびに」=「〜するときはいつも」「〜するといつも」と覚えているとこういうことが起こるのでしょうね。みなさんはこんな質問を学習者からされたら、どのように答えるでしょうか。どのように考えるでしょうか。

「たびに」で例文を集めました!

ちょうど同じタイミングで「たびに」で講師から例文を募集していたので、まずはこちらをシェアし、「たびに」の特徴を見てみましょう。まだまだいただきましたが、とりあえず15個あげてみますね。例文と考察はコトハジメのブログ記事をご覧ください。

アメリカに帰るたびに、ハンバーガーを食べます ≠ アメリカに帰ると、ハンバーガーを食べます

「アメリカに帰るたびに、ハンバーガーを食べます」には「やっぱアメリカで食べるハンバーガーって特別っす」みたいな主観が含まれています。

一方の「アメリカに帰ると、ハンバーガーを食べます」はどうでしょう。「ルールかなにか?」ネイティブの我々はなんとなく違和感を感じるのではないでしょうか。まあ、そもそも「~と」の後件に意志動詞は取れないから文法的にNG、非文ですと答えたほうが説得力があっていいのかもしれませんが。このような説明はこのレベル(N3)の学生にはもしかしたら難しいかもしれません。

ただ、「アメリカに帰ると、“いつも・必ず・きまって” ハンバーガーを食べます。」というように繰り返しを強調する副詞があれば、文として問題ありませんね。さらに繰り返しの意味を強く出したいなら、「アメリカに帰ると、決まってハンバーガーを食べています」で、副詞+意志動詞ている(習慣)にすると、もっと自然になるような気がします。

いろいろ加えて「アメリカに帰ると、決まってハンバーガーを食べています」にすると、ようやく「日本にはないサイズや美味しさなど、ハンバーガーがアメリカに帰るご褒美」「やっぱアメリカで食べるハンバーガーって特別っす」みたいなニュアンスが生まれ、「アメリカに帰るたびに、ハンバーガーを食べます」と似たニュアンスを持つ文になるような気がします。

っていうか、この学生が伝えたかったニュアンスはこれであっているのか、もはや闇の中ですが・・・とりあえず「たびに」はそういうことです。いかがでしょうか。みなさんもぜひ例文をあげて検証してみてください!


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