カンレキからのトランスジェンダー りり〜郷

1999年から作文をリスタート、2006年から原稿料を頂き、2013年から名医の生涯「…

カンレキからのトランスジェンダー りり〜郷

1999年から作文をリスタート、2006年から原稿料を頂き、2013年から名医の生涯「ドクターの肖像」を書き、累計120名の名医を描く。notesでは詩人エミリー•ディキンスン研究を投稿。ことばのデザイナー。Yahoo!エキスパートニュース執筆も開始しました。

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最近の記事

50歳以上は無駄という思いから。

「50を過ぎたら無駄に生きているんじゃないかな」 そう話した人(A氏としよう)は、最近鹿児島の知覧特攻平和会館に訪れて、そう思ったという。「平和会館」という名が示すように、特攻隊讃美や隊員の魂を諌めるものではなく、命の尊厳を無視した戦法を繰り返してはならない、悲劇を生み出す戦争も起こしてはならないという願いから開かれた施設である。 A氏はそこで考えた。さらに『風の中のマリア』(百田尚樹著)を読んで、無駄に生きてはならないと強く思いだした。本書を勧められるままに読むと、A氏

    • 新しいことを迎えるきみへ、自分へ。

      Yahoo!エキスパートニュースを公開しました。 『新学期を迎えるきみへーひとりぼっちの子がいたら〝話しかけられアプリ〟に変身して話しかけよう!』 明日は9月1日、月曜日から学校が始まります。あたしは学校が始まるのをワクワクした記憶がいっさいないので、そういう子も多いだろうなと思いながら書きました。 さて8月は、ある理由から記事を量産しました。たくさん書くことで突破口がつくれないか?と思ったのですが2つできました。 ひとつは「社会に必要な話しかけをする」という柱。当初は

      • 穏健な?環境主義革命を求ム

        パリ五輪の下にセーヌ川が流れ、われらの下水も流れる。 なぜこんな事態になったのか?答えを斎藤幸平著『人新世の「資本論」』に見つけました。 本書の第五章に、フランスが2020年に開催した市民議会の話があります。元はマクロン大統領の環境保護への呼びかけから始まったこの気候変動防止対策会議に集められた市民150人からの提案は、例えば飛行場の新設禁止、自動車広告禁止、気候変動富裕税導入などラディカルな提案がありました。ヨーロッパでは本気なのだなと思いました。 こうした環境保護意

        • あなたにしか語れないネタで話しかけよう。

          Yahoo!エキスパートニュースを更新しました。 AIにネタ負けしない唯一の方法 「あなたにしか語れないネタ」で話しかけよう!

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        • ひとりぼっちのエミリ•ディキンスン
          24本

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          でもあなた、自分の生き方を信じているんでしょう?

          2024年8月22日、Yahoo!エキスパートニュースをさらにひとつ公開しました。 怒りを鎮める話しかけ<その2>:相談員のひと言「あなた、やってるじゃない」でネガからポジへ転換 渾身の内容です。というのも、あたしの実体験だからです。Yahoo!の記事をお読みいただければ、相談員との電話の会話で、やる気を注入されたストーリーがおわかりいただけます。ただし記事では、諸般の理由から、内容には踏み込めませんでした。 そこでこのブログでは、実際にどんな会話であったのか再現してみ

          でもあなた、自分の生き方を信じているんでしょう?

          Yahoo!エキスパートニュースを公開しました。

          怒りを鎮める話しかけ<その2>:相談員のひと言「あなた、やってるじゃない」でネガからポジへ転換 本日2回目の渾身の出稿です(^^)。どうぞご一読くださいませ。

          Yahoo!エキスパートニュースを公開しました。

          Yahoo!エキスパートニュース、公開しました!

          『高齢者〝から〟語りかける町づくり お年寄りが主役の「話しかけマーケット」 今日はちょうど年金支給日のようです。郵便局の前にお年寄りの行列がありました(笑)その数軒となりのみずほ銀行の宝くじ売り場にもジジババ行列が!ちゃんと吸い上げています(笑) 紹介トップの魚拓です。 https://news.yahoo.co.jp/expert

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          あたしの人生はこれまでDIYだったが…

          ソネジュンコさんのライフスタイル、あたしのような粗雑な人間にはマネできないけれど、ひとつふたつやってみようかなということがあった。 『71歳、団地住まい 毎朝、起きるのが楽しい「ひとり暮らし」』は、お嬢様育ちの女性が離婚してシングルマザーになって、家でも仕事でも苦労をして、でも持ち前の前向きな性格と工夫力で人生を切り開いてきたという本です。 本書の前半は、なぜ今のライフスタイルに行き着いたか、背景となる半生を圧縮しています。中でも「我慢せずに」離婚したこと、「人を使う」よ

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          マイ•ドリームは話しかけから!

          Yahoo!エキスパートニュースのコラムを更新しました! 「マイ•ドリームは話しかけから!あなたの夢へ支援の〝波紋〟がどんどん広がる「ひとこと」とは」 また一瞬ですが、主な記事ご紹介のトップもとりました! https://news.yahoo.co.jp/expert

          開き直ったトランスジェンダーのりり〜

          あまりにも不運続き、何も成し遂げてない感、不甲斐ない自分…だからこんな境遇なのだ…とめっちゃ愚痴を言ったら、開き直れた。 愚痴をぶつけた相手には申し訳なかったけど、吐き出したおかげで「幹と枝と地」を決めることができた。 これまでのあたしの幹は腰から折れた。どどどっと地に倒れた。倒れた拍子に枝も地面についた。その枝が土について養分を得て、枝から芽を出し、芽が新たな木になるーそれを伏条更新という。新たな木となる生まれ変わりのことだ。 新しい幹でも書くことは変わらない。トラン

          開き直ったトランスジェンダーのりり〜

          アンチ•オイディプスと千のプラトー、ついに読了!

          本書の舞台「プラトー(原意は平野)」とは、混沌として生きづらいこの社会からジャンプをする地面のことである。 正味1ヶ月半以上かけてフランスの哲学者ドゥルーズと医学者ガタリの『アンチ•オイディプス』と『千のプラトー』を読んだ。この二冊はセットである。オイディプスは間欠読書を心がけ、プラトーは8〜11章だけはくまなく読んだ。 20世紀の哲学史上、難解度ベスト10、睡眠誘引度ベスト3に入る二冊だが、あたしは「道具として読む」ことに徹した。道具とはどういう読み方か?もちろん枕(笑

          アンチ•オイディプスと千のプラトー、ついに読了!

          きれいは汚い 汚いはきれい

          性違和を持つ者としてありのまま〝インサイド•トランスジェンダー〟を綴ります。 私にとってMTF(男から女へ)トランスジェンダーになるということは、綺麗になると同義。綺麗になるために努力を欠かさない。 ところがいつの間にか自己流になるのが私の化粧の癖。そこで昨日から目元の化粧法を再学習中。小筆でNaked12色パレットの4〜5色使ってぼかしを入れる。お気に入りの資生堂のアイライナーで仕上げる。マスカラは私には無理で捨てた。ふと思う。 女は何のために綺麗になろうとするのか?

          広島高等裁判所の性別変更判断について

          性違和を持つ者としてありのまま〝インサイド•トランスジェンダー〟を綴ります。 2024年7月10日、広島高等裁判所(倉地真寿美裁判長)が手術を受けずに戸籍上の性別を男性から女性に変更することを認める決定をしました。報道をまとめると、決定は次の2点に集約されます。 1、外観要件は「比較的幅がある」 2、手術を迫ることは「違憲の疑い」 1点目の外観要件。「必ずしも他の性別に係る外性器に近似するものそのものが備わっていない限り満たされないというものではなく」「近しい外見を有し

          広島高等裁判所の性別変更判断について

          Macにあるコマンド•アイ〝⌘〟の秘密

          コマンド+Cはコピー、コマンド+Vはペースト、コマンドを押しながら複数選択、コマンド+シフト+4で画面キャプチャ…他にもいっぱいのショートカットがある。Macのコマンドキーはまさに「カギ(key)」なのである。 そのキートップデザインが「⌘」となったのは言われがある。 初代Macの開発時にコマンドキーは「Appleマーク」、つまり〝リンゴ〟であった。自社ロゴの濫用を嫌ったスティーブ•ジョブズが、ロゴデザイナーのSuzan Kareに別のマークのデザインを依頼した。スーザン

          Macにあるコマンド•アイ〝⌘〟の秘密

          宇宙は暗闇ではなく、物語でできている。

          ドクターズマガジン最新刊(2024年7月号)を開いたら良いことばがあった。 The universe is made of stories, not atoms. 在宅医療のトップランナー佐々木淳氏(医療法人社団悠翔会理事長)のコラムで紹介されていた。癌に罹患した人が最期を在宅で迎えたい、自分の人生を生きれたので後悔はない、と言って家族らに感謝をしながら旅立った。その姿を見て佐々木医師が献じたのが、詩人で社会活動家のミュリエル•ルーカイザー(Muriel Rukeyzer

          宇宙は暗闇ではなく、物語でできている。

          文を書くポジション

          文章を書くには「立ち位置を定める」ことから始まる。 私はブログが全盛期の2000年代半ばからの〝プロブロガー〟である。毎日せっせとビジネスネタを書いては投稿し、それが嵩じて商業サイトに連載を頂いた。PVはその頃が最も高かった。それには理由がある。 私は無意識のうちに「ブロガーのポジション」を獲得していたのだ。「皆と同じ位置から少し賢いことを書く」。読者のひとりの目線で、一般人より的を得たことを書く。共感がダイレクトに得やすい。今日でいえば某掲示板の元主宰者、ポジショントー