ことづけ_Koto Yasaki | マーケティング/ブランディング/PR広報

気分転換に書く. フリーランスで食領域を得意としたマーケティング、ブランディング、PR…

ことづけ_Koto Yasaki | マーケティング/ブランディング/PR広報

気分転換に書く. フリーランスで食領域を得意としたマーケティング、ブランディング、PR、広報事業をやっています. お仕事依頼はInstagram DMからお願いします.

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ひと と もの の距離

20代前半の頃から魅かれてやまない香水がある。 そのころはまだ日本では販売している店が限られていて、渋谷に本店があるセレクトショップの一角に知る人ぞ知るといったさまでおかれていた。 SNSで紹介されていた一文がとにかく鮮烈で、すぐさまその店を訪れた。 気になったらしょうがないタチなのだ。 店は洗練された雰囲気のオトナな空間で、それに気おされたのもあってテイスティングをお願いすることもできず、横目で盗み見するだけですぐに帰ってしまった。 その経験があってか余計憧れの気持ちは強

    • 推し活とブランディング

      突然主張から始めるが、着物が大好きである。 小学生くらいから興味を持ち始めて、それからずっと、写真や展覧会、デパートの呉服屋さんや古着屋さんに眺めに行っては、 着物で過ごす日常がある人生って素敵♡ なんて思いながら、いわゆる見る専だったのだが ひょんなきっかけから、今や週に1,2回は着物で過ごす日々である。 "素敵♡"な人生になったはいいが、この着物というのはとんでもない沼で 後先考えずに小紋やら訪問着やら帯やら小物やらを買っていたら、あっという間に洋服のスペースを奪っていき

      • 進化論と民藝

        種の起源においては自然選択によって進化が起こることを述べている。 自然選択は、親から子への遺伝子の伝達に変異が起こることと、その発現の違いによって次世代の子の発生に違いが生じること。 これによって起こる進化すなわち、グレードアップではなく環境への適応ができた個体が結果として生き残り、種を残しているというものである。 こと民藝の理解においても、この進化論のセオリーがしっくりくると「民藝MINGEI_美は暮らしのなかにある」を観覧して感じた。 民藝は柳宗悦が説いた、暮らしのなか

        • 旅と視野、つまりはマーケティング

          旅行でも出張でも地方に足を運ぶさいには、ローカル線や路線バスをよく使っている。 ひとりで旅に出るときには、いわゆる観光地と言われるような場所よりも鄙びた温泉や山間部の史跡に行くことが多いため、バスなんて1時間に1本あれば上等なんてこともままあるが、時間が限られている場合をのぞきレンタカーを選ぶことはほぼない。 車窓のむこうの風景を楽しむことも目的ではあるが、 そこに暮らす人々の生活に溶け込む錯覚を起こすことで、偏りがちな自分の思考をリセットさせるためでもある。 …… マーケタ

          箱の中とイマジネーション

          本当にまっさらな状態の白い紙の上では なかなか発想が浮かばないものだ 逆にある程度の条件や制約があるほうが アイディアが出てくることが多い 時間、場所、背景、資源.. 縛りを踏み台にすると、頭のなかでイメージを繰り出しやすいからであろうか 大吉原展に行ってきた 袋を持つ手がしびれるくらい、ずっしりと重い図録まで購入して帰路につくほど大変おもしろい内容であった (展示の内容は会場でご覧を、老若男女みなさんじっくり観てました) 吉原という地がなにを目的として、 そのためにどんな