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絵本を読む

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#子どもの成長記録

『す〜べりだい』鈴木のりたけ【絵本】#16

毎週末、子どもと散歩へ出かける。
朝から図書館へ行き絵本を借り、その後、公園へ行って子を野に放つ。

さあゆけ、自由に行きたい場所へどこへでもゆけ。
走れ、走れ。

馬追いとか羊飼いとか、そんなイメージだ。
まだヨチヨチ歩きで、駆ける、と云っても速歩程度だから、馬というよりは羊のほうが合っている。
自由気儘に、遊ばせる。

何せ体力を削らないといけない。
昼寝に夜に、よく眠ってもらうためだ。
元気

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『くつくつあるけ』林明子【絵本】#14

もうすぐ2歳になる子どもが(ようやっと)靴を履いて歩けるようになった。

ちょこちょこと狭い歩幅で、ゆっくりとだがしっかりと、一歩いっぽ(文字どおりに)足を運んで行きたいほうへどこへでも行く。
いまは歩くことそのものが愉しいみたいだ。

車が好きで、駐車場を見つけるとふらふらと勝手に入っていってしまい、連れ戻すと泣いて怒る。

独り歩きはまだ不安なのか、伸ばしてくる手を、僕はそっと握ってあげる。

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『ゆきのひ』加古里子【絵本】#11

東京に雪が降った。
降雪の少ない土地だが、何年かに一度、どさっと降って積もる(因みにだが、その「何年か」は年々長くなっているようにかんじる)。
子どもの生まれてからはじめて降る雪で、つまりは彼のはじめて見る雪、と云うことでもある。

鋪道にも雪の薄らと積もりはじめた夕方、子どもを保育所へ迎えにいき、いっしょに外へ出ると、
「ゆき、ゆき」
と彼は云って、空を指さして、はしゃぐ。

「Tちゃん雪見たこ

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