「バルキーボール+3段エンボス加工」
こんにちは、現場の前田です。
今回は、大和板紙株式会社さまからのご依頼で、大和板紙さまの新製品である 「 バルキーボール 」 の見本帳箱のエンボス加工をお手伝いさせていただきました。
デザインはコスモテックのブログ等でもお馴染みの BULLET Inc. の小玉文さまによるものです。
驚異の3段エンボス加工!
原料を8層重ねて抄くという 「 バルキーボール 」 の製法から着想されたデザインは、紙が積層されているようにも、等高線を立体化したようにも見えます。今回はこの積層を表現するために 『 エンボス加工を3段階に押し分ける 』 という、まさに良い意味で変態的な仕様での加工になります。
「 バルキーボール 」 は今まであまりなかった低密度でやわらかい嵩高な板紙で白・青・灰の3色展開されています。今回使用したのは 『 バルキーボール(青)の 270g/㎡ を2枚合紙( 貼り合わせた紙 )したもの 』 です。
版にもコダワリが!
3段階のエンボス加工ということで、 「 エンボスの盛り上がり具合を弱・中・強と押し分けなけらばならない 」 高度な仕様。
そのため、いつも版の製作でお世話になっている版屋さんにご協力いただき、しっかりとエンボスが盛り上がるようエンボス版自体にも工夫をこらしています。
紙質活かしたメリハリある表現
加工では、あまり圧を強くかけすぎてしまうと紙にシワができてしまうため、シワができないようにするための工夫や、3段階それぞれのエンボスの盛り上がりを際立たせながらも強弱をつける調整、そしてエンボスの見当合わせ( 位置の合わせ )の調整が、今回の加工で非常に難しい部分でした。
難易度の高い加工でしたが、完成した見本帳箱は 「 バルキーボール 」 のやわらかい紙質を生かしたメリハリのある盛り上がりがバッチリ表現できました。3段階のエンボスが箱の表面に奥行きと立体感をつくり、なんとも不思議な装い。
小玉さまのコメントにもあるように 「 バルキーボール 」 の特徴を視覚と触覚で楽しめる見本帳箱です。エンボスの他にも箔押しや活版印刷なども映える 「 バルキーボール 」 、是非とも見本帳箱でその良さを体感していただきたい!
大和板紙株式会社さま、小玉さまこの度はお声がけいただきありがとうございました! また、ご助力くださいました皆さまに感謝申し上げます。
【 箔押し加工 】
有限会社コスモテック 現場リーダー 前田瑠璃
〒174-0041 東京都板橋区舟渡2-3-9
TEL:03-5916-8360 / FAX:03-5916-8362
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