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風の記憶、時の雫

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note をはじめてみようと思う。 秋晴れの空を眺めていたら、風がやってきて、 そのときにふと思ったわけです。
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#コラム

新年のご挨拶

さてさて 年も明けて 2022年。 もう1週間近く経つのに 今さら何を言ってるのか? 実は昨年の後半から調子を崩していて 碌に動けていなかったのです。 極力外せない予定のみをこなし、 そのまま年越しとなっての今日です。 だから、碌に投稿もコメントもできずに いたのです。 不義理をお許しくださいませ。 その体調も徐々に戻りつつあります。 今年は「動け」の暗示。 体の声を聞きながらにはなりますが(笑) 今年お会いする人、お会いできる人 よろしくお願いします。

病気とはメッセージ

病気は一時のものではない。 なってみればわかるが、それは一生ものだ。 病気が完治することはあっても病根は残る。 生活習慣が変わらない限り根本原因は残るのだ。 だからこそ、病気になって何を悟るか、 何を思うかはその後の人生を左右すると思う。 病気になることを自ら望む人はいないだろうが、 ならずに一生を終えることは稀だろう。ならば そのときからの自分との対話がとても大切になる。 病気とはメッセージだ。 私が人生の半分以上を生きてきて思うことだ。 まず、自分の身体からのメッセ

クリスマスに思う

クリスマスは3年前から 私にとって特別な意味を持つようになった。 ちょうど3年前のクリスマスの夜。 私は死にかけた。そして、生き延びた。 あれから毎年、クリスマスの日は いのちについて考える日となった。 今年も無事にいのちを燃やし続けられることに 安堵と感謝の気持ちを抱いている。 あの時にいのちの選択肢を間違えれば 今の私はここにはいない。 いのちをつなげた日から 「命が喜ぶ生き方をする」と自分で決め、 そのためにはどうすればいいかを常に考えた。 人生における使命とは

霜降

今日10月23日は 二十四節気の「霜降(そうこう)」 七十二候でも「霜始降花(しもはじめてふる)」 に入る。 「霜」という言葉を見るだけで 気温がぐっと下がってきているのを感じる。 肌温度計はそう言っている。 冬が間近ですよ、冬支度を心掛けなさい という季節になってきた。 ちょうどこの頃は紅葉が進む頃に重なる。 秋の紅葉は春のさくらと同じくらい 昔から人々が待ちわびる彩りだ。 この紅葉のさまを「山粧う(やまよそおう」 というが、燃えるような赤や黄色の錦の衣を 目が覚めるよ

神々の実験 Ⅰ

神話と言われた時代。 地球上には数多の神々がいた。 人間はまだ他の生物とさほど変わりなく 進化の途上にいた。 神々は地上にも海にも天空にもいた。 やがて神々は地球の統治から 手を離そうと考えていた。 人間に智慧と道具を与え、言葉を与えた。 そして壮大な実験を始めた。 人間が地上の守り神たり得るのかどうか 失敗を繰り返しても我慢強く その進化を見守った。 やがて人間は文明を築き始め 世界各地へと活動範囲を広げるまでになった。 神々が次第に手放したおかげで 人間は好き勝手に

秋日和

青く澄み渡った空を見ていると 風に誘われるまま、気の向くままに どこかにふらっと出掛けたくなる。 今日は生憎泣きそうな空ではあるが… 季節の景色に心を奪われるときというのは、 病んでいた心が回復に向かっている証拠 なんだそうだ。 病んでいる最中にはそんな余裕もないからね。 だから、つとめて季節を感じようとすると 自然治癒力は強くなるのではないかと思う。 これは体で言えば免疫力のようなもの。 人間が本来保って生まれた能力だろう。 人間が学ぶべきものは自然界には多い。 けれ

神送りの日

今日から神無月。 神無月といえば、全国の神様が出雲大社に集まり 神様サミットが開かれる。 今日の1日は「神送りの日」といって、 全国の神様たちが出雲に向けて出発する日なのです。 1年に1度のサミットだけど、人間界で行われる G7だかなんだかのサミットとはわけが違う。 大神様からちっぽけな神様まで全員が集まるのだ。 そして、今年の報告と来年のことをみんなで話し合う。 きっとワイワイ酒を酌み交わしながらやるんだろう。 令和になって3年目、大きな変化が起きている。 人間にすぐ感

おはぎ四季変化

今日は秋分の日、秋彼岸の中日です。 朝から快晴で爽やかな風が吹き、 こんなに穏やかな秋日和はめずらしいくらい。 二階の和室の窓を開け放し、 畳の上に寝転がり、高い空と優雅に浮かぶ 白い雲を眺めていると、心が落ち着きますね。 幸せのひと時とはこんな時間を 持てるかどうかではないでしょうか。 さて、お彼岸といえばおはぎをいただきます。 春のお彼岸は「ぼたもち」といい、 秋のお彼岸は「おはぎ」ということは、 たいていの方はご存知だと思います。 ではその季節の合間につくるものは

秋の来方

秋は空からやってくるという人もいれば 秋は山から下りてくるという人もいる。 道端や土手に咲く曼珠沙華や秋桜に心を寄せる人もいる。 街にあふれるハロウィンのにぎやかさに惑う人もいる。 秋の感じ方はさまざまだけれど できるなら秋はおだやかに感じたい。 今日は一時走り雨があったけど、秋晴れだ。 秋の日差しは夏のそれと比べてやわらかくなる。 月は中秋を過ぎて高くなり 冴えた輝きを手元に落とす。 夜には読書灯の向こうでハーモニーを奏でる虫時雨。 松虫、鈴虫、こおろぎ、くつわむし。 誰

虫聞き

今年の中秋の名月は明後日、21日(火)。 今年は満月の名月が見られる。 先日の台風一過で好天に恵まれそうである。 中秋の名月を拝むときに心がけてほしい ことがある。「虫聞き」である。 月のきれいな夜に、草むらから聞こえる 虫たち鳴き声。 もう夜となればコオロギや鈴虫、松虫などの 秋の声が聞こえるような季節にはなってはいる。 だけど、月明かりの夜の虫聞きは格別だろう。 虫聞きの文化は平安時代にはすでに あったという。 月見団子を食べたり、お酒をたしなんだり するばかりが月

野分晴れ

秋の台風は「野分」という。 文字通り、野の草を吹き分ける暴風のことだ。 台風と言ってしまえば情趣は微塵もないが、 野分と言えばそこに趣きが現れるから不思議だ。 野分は本来、風台風のことなのだが、 近年は豪雨を伴うことがほとんどだ。 それが被害を大きくする。 川は氾濫、街は冠水、山野は土砂崩れを起こす。 昨夜、北九州、四国、近畿を駆け抜けた台風は 東海、関東付近まで走るようだ。 瀬戸内海を沿うように進路をとる台風は 記憶にもなく初めてじゃないかと思う。 夜中にかなり雨は降

better being

人間は生きる上で向上心を必要とする動物だと思う。 それは、よりよき存在になるということ。   better being 裏返していえば、 向上心をなくすれば生きているとはいえない。 ただ今ある命を消耗していくだけだろう。 人は誰でも夢を持っている。 それは向上心がなせるわかりやすいカタチだ。 夢の大小はあまり関係がない。 あまりにも大き過ぎて、実現が困難で挫けても 向上心はそれに替わる別の夢を用意してくれる。 夢が小さくても、 それを一つずつ積み重ねていけば 自分が目

長月

今日から9月。 9月は旧暦で「長月」といいますが その由来は「夜長月」の略とする説があります。 今の新暦に合わせれば、 10月上旬から11月上旬くらいだから、 秋らしくなってきた頃に当たります。 この頃は、日は短くなり、月が高くなります。 月を見る時間が長くなるのです。 だから、夜に月を長く見ることができると いうわけです。 地球から見れば、太陽と月は逆の動きをします。 夏は太陽は高く、日照時間も長い。 逆に月は低く、月見の時間は短い。 冬になれば逆になり、太陽は低く月は

処暑と地蔵盆

今日8月23日は二十四節気の「処暑」 暦の上では、暑さ落ち着く頃という日になる。 そうなってほしいものだけど、 今日は昼前から30℃を超え蒸し暑い。 処暑どころか残暑復活の日である。 朝夕は秋の気配を感じるし、空は高い。 だけど、日中はまだしばらく残暑が続くようだ。 また、今日は地蔵盆の日。 地蔵盆とは地蔵菩薩の縁日を言い、 子どもたちを守ってくれるお地蔵様を供養する日である。 対象となるお地蔵さんは街角や道の傍にある辻地蔵で、 寺院に祀られた地蔵ではない。 私の住む