風の記憶、時の雫

1119
空が充つる夜

空が充つる夜

星が充つる夜 水面に落ちる影ゆらめき 夏が充つる空 水面に影も見えず 山は何を思い 海は何を問う 充ちたものは 何も語らず 体の音叉が 共鳴する場所がある その響きこそが 探しているものの鍵となる

1
耳鳴り

耳鳴り

じんじん耳鳴りの奥の 深い ふかぁい奥の そのまた奥で ちいさな声がする 幼いこどものような 思春期の少女のような 懐かしい声が かすかに聞こえてくる 耳鳴りは不協和音 かと思えば オルゴールのような 美しい音色を響かせる 耳の奥のそのまた奥に 思い出が刻まれた 記憶の扉があることに 普段は誰も気づかない

1
鉄板焼き

鉄板焼き

鉄板の上で焼かれた時間 針が鈍い 鉄板焼きは好きだが 自分が焼かれるのはごめんだ 時計はダリの絵のように 溶けている 鉄板の上を渡るものだから 風は涼しさをなくした そこら中で肉が焼ける音がする 焼きすぎは勘弁 ここまで熱したら食えない 仕舞えない 面影だけは焼かないで 涼やかな記憶に仕舞う夏休み

2
東京五輪2020の開会の影

東京五輪2020の開会の影

東京五輪2020の開会式がついに始まる。 本来なら紆余曲折を乗り越えて、 とでもいうところだけど、 乗り越えていない問題がそのまま残っている。 その中で強行される感じがして 納得感が感じられない。 嘘で始まり、嘘を重ね、誤魔化し続けてきた 闇が重なり積もってきている。 まだまだ隠れていた問題は発覚するだろう。 それらはオリパラが終わっても きっと解決の日の目は見ない。 納得もいかないまま、 モヤモヤが晴れないまま、 虚しい時間だけが進んで行く気がする。 だけど、それでい

3
大暑

大暑

今日は二十四節気の「大暑」 二十四節気でいえば夏の終わりの区切りに入る。 次は8月7日の「立秋」となる。 夏の終わりの区切りに入ったとはいえ、 梅雨明けすぐで夏本番のはじまりはじまり。 しかも連日猛暑ときた。 余程の用事でもなければ外出する気にもならない。 かといって、家でだらけているわけにもいかず、 どうするか悩んでいたら昼寝しすぎた。笑 ま、仕方ないね。この暑さだもんな。 ちょうど学校は夏休みに入った時期に当たるので、 昼寝をしていると、時間の針が一気に遡る。 小学

2
アンテナ

アンテナ

ぼくらは叫ぶ。そして落胆する。 声は聞こえても、声は届かない。 アンテナは痛んでなくても 向いている方向が違う。 壁があるわけではない。 閉ざしているわけでもない。 声は方向性を持っている。 だから音は拾えても、声にはならない。 だれも直そうとはしない。 今の状態が一番心地よいと思っている。 やがてアンテナは錆びつき動かなくなる。 世論が届かないのはそういうわけだ。

1
梅雨が明けたら

梅雨が明けたら

昨日、四国地方の梅雨が明けた。 日本各地が次々と明ける中、 なかなか四国地方は明けない日が続いた。 そして、昨日明けたわけだが、 今年の梅雨は65日間という 観測史上最長となった。 梅雨が明けた途端、猛暑の日が襲ってきた。 それで気づいたのだが、 いきなり、わしわしと蝉の大合唱だ。 梅雨が明ける前は、まだ蛙の合唱が 聞こえていたと思うのだけど、 この変わりようは何だ。 そして、ついこの間まで 新型コロナウイルス感染症対策の警告が 毎日行われていたのだけど それも梅雨明けの

1
2つの覚悟

2つの覚悟

たいていの人は、人生において 2回は覚悟をするときがあると思います。 一つ目は結婚するとき。 パートナーと2人で人生を生きていくとき、 男性は妻となる女性に対して、 この人の人生も背負うのだという 覚悟が生まれます。 二つ目は子どもができたとき。 どんなことがあってもこの子を守るのだ という覚悟。 これは女性の方が強いと思います。 私はこの二つを「いのちの覚悟」と称しています。 この他にも大病したときも覚悟は芽生えますね。 生と死を身近に意識したときに生まれる覚悟です

1
花が咲く時

花が咲く時

今、君に会いたい 花が今このときに咲くように 自分にとって必要な瞬間を知っている 花が咲く時を知っているように ぼくは君を求める時を知っているはず 今この時しかない時を知っているはず その衝動を疑わない 突き上げる思いを疑わない 抑えきれない感情を疑わない 誰かに邪魔されようと 制約されようとも 今だからこそ君に会いたい 会わなければいけない気がした 会って君を抱きしめることしか 思いつかなくても構わない 今、会うことが大切な時と告げている

2
一つの地球、何度目かの人類

一つの地球、何度目かの人類

星は降らない ただそこにある 人類が生まれるずっと前から 長い歳月のそのまた遥か遠く 恒星の宿命を負い 輝き続けて その一部が地球に 何光年もの旅の果てに 届いているにすぎない 人類が知性を獲得したのち その事実に意味づけをした そして神話が生まれ 時間の概念が生まれ 暦ができた 暦を司る者は 大きな力を得て 一族の支配者になっていった やがて人類は進化をし 文明が花ひらき 固有の文化が生まれた 何万年もの間に 自然から畏敬を持って学び 人間の暮らしに役立ててきた知恵

3