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【はじめての宇宙】宇宙の起源はどこに?誕生から138億年の歴史を学ぼう!

【はじめての宇宙】第二弾!宇宙の起源について~誕生から138億年の間に何が起きていた?~

こんにちは!付き合いたてのデートでは絶対プラネタリウムに行きたい派、コスモ女子ライター・Reinaです。

前回のイベントは、
"【コスモ女子×宙女(sorajo)】宇宙飛行士・山崎直子さんから学ぼう!~宇宙飛行士までの道のりや体験談、女性活躍が期待される宇宙業界の展望とは~"
をテーマに、宇宙飛行士・山崎直子さんの単独講演、宙女ボードのみなさんとコスモ女子とのパネルディスカッションを開催しました。
(前回イベントの様子はこちら)


今回のイベントで講師を務めたのは、コスモ女子のあやみさん。
小学生のときにブラックホールやダークマターの神秘に心奪われて以来、宇宙の不思議を探求することが趣味。
高校のときに、物理とブラックホールの研究がつながっている!ということを発見して大学に進学、「グランドキャニオン(USA)」「ウルル(オーストラリア)」「ウユニ塩湖(ボリビア)」「ナイアガラ(カナダ)」など、世界各地の天体観測スポットを巡ったご経験があります。

そんなあやみさんに、宇宙初心者の方に向けて「宇宙の起源」をテーマに、宇宙や地球の歴史についてたっぷり語っていただきました!


初めて知った!「宇宙」を表す言葉と意味

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「宇宙」「cosmos」「universe」「space」など、わたしたちが思い浮かべる美しい銀河を表す言葉はさまざまです。

あまり深く考えたことがありませんでしたが、そう言えば、それぞれ語源や意味はなんなのでしょうか?

中国の思想書『淮南子』には、東西南北を「宇」、過去と未来を「宙」と呼んでいました。
つまり「宇宙」とは、「空間と時間」を表す言葉として用いられていたことがわかります。

紀元前600年前、ピタゴラスは「調和の取れた庭」「秩序が保たれている状態」を意味する言葉「kosmos/コスモス」を用いて宇宙を表した最初の哲学者、と言われています。
あやみさんの中では、自分の中にある「宇宙の」印象からは少し離れた意味だそう。

ラテン語で「全体」「宇宙」「世界」「組合」などを意味するウニベルシタス(universitas)から来た「universe」は、割とシンプルでわかりやすい成り立ち。

「universe」は大気圏も含めた全体であるのに対し、「space」は大気圏より外側を指す、空間としての意味合いが強いです。

「今日は内容を理解するより、宇宙っておもしろいな!って思ってほしい」と話すあやみさん。
序盤から「そうなんだ!」の連続でワクワク感が高まります!


宇宙の始まりと言えば?宇宙138億年の歴史にロマンを感じる

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現在の研究では、宇宙は生まれてから138億年が経過していると言われています。
地球上の歴史なら、地層を調べたり、古文書読み解いたりすれば歴史年数は解明できますが、宇宙はなぜ「138億年」とわかるのでしょうか?
ここであやみさんから一言。

「過去を見るには遠くのものを見れば良い」

138億光年彼方の天体(光)を観測できる、ということから、宇宙が138億年前にはすでに存在していたとわかるのです。
ちなみに光の速さは30万キロメートル/秒、だいたい1秒で地球7周半周れるくらいの速さ。
太陽と地球は1.5億キロほど離れているので、わたしたちはおよそ8分前の太陽を見上げているんですね。

宇宙の始まりといえばビックバン、と記憶している方も多いのでは。
しかし最近の研究では、ビックバンの前に「インフレーション」と呼ばれる急速な膨張があったことが判明しています。

膨張といっても、インフレーションからビックバンまでの間で誕生した宇宙の大きさは、直径わずか1cm。
その1cmの世界に、現在の広大な宇宙が詰まっていたのかと思うと、無限の可能性にますます興味がわいてきますね!

ここから陽子や中性子が誕生し、宇宙創生から38万年後に原子(星の素)が誕生したところで、「宇宙の晴れ上がり」と呼ばれる状態へと変化。
濃い霧がかかっていた状態から、視界が開けて光が観測されるようになったおかげで、宇宙のことがもっとわかるようになりました。

とは言え宇宙創生してからの38万年~3億年後は、水素とヘリウムの充満した空間で特に何も起きない暗黒時代でした。
3億年後にやっと、最初の光り輝く恒星「ファーストスター」が誕生し、だんだんと恒星ができては消え、できては消え……
そうして誕生した恒星同士は引力によって引き合い、銀河となりました。

わたしたちが思い描く宇宙の姿は最初からあったものではなく、気の遠くなるような年数をかけて出来上がったものだったんですね。
長い長い暗黒時代を経て、多くの人が魅了される星空が広がっていったことにロマンを感じました!


人類の宇宙到達はたった50年前!地球の歴史に隠されたもの

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ここからは、地球の歴史を見ていきましょう。

恒星や銀河の形成にともない、46億年前に誕生したとされる地球。
そして誕生から6億年後、いよいよ生命の起源が誕生します!

「スルフォロブス」というバクテリアをご存知でしょうか?
アメリカのイエローストーン国立公園には100度近い水温とPH1という強酸性の間欠泉があり、その過酷な環境の中で生きていられるバクテリアです。
スルフォロブスは、地球誕生のときにも存在していたのではないか!?と言われています。

その後、恐竜の誕生や絶命、猿人の誕生、人類の文化発展……などを経て、人類が宇宙に行ったのはたった50年前!
宇宙や地球の壮大な歴史からすると、つい昨日のことのようですね。

と、ここであやみさんからおもしろいニュースが!
カンブリア時代、古生代……など、みなさんご存知の地質年代区分。
その中でも「新生代」(人類や哺乳類が生きている時代)はさらに細かく、「ジェラシアン」「カラブリアン」「後期」と分かれています。
しかしつい最近、日本の都道府県名が入った名前が追加されました!

その名も、「チバニアン」。
千葉県市原市の地層から、新しい地層が発見されたことで、千葉の名を冠した年代名がつけられました。
わたし自身は千葉県民ではありませんが、地球史に新たな歴史を刻む快挙に、日本国民としてとても興奮しました!


さいごに

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宇宙の長い歴史を紐解いて、予想以上に壮大な時間をかけて今の宇宙や地球ができあがったこと、人類が宇宙へ進出してきたのはごく最近だということを、肌で感じた時間でした。

光を発しているものしか観測できませんが、それはUniverse全体のたった5%。
ダークマターなど、観測できていない物質が95%を占める宇宙について、自分が生きている間にどんな新発見が待っているのか、ますます楽しみになりました!

またあやみさんは、今まで拡張し続けた宇宙はいずれ縮小を始め、誕生した当時の大きさまでに戻るんじゃないか、と予想しているそう。
講義後のブレイクアウトルームでも、講義の感想や宇宙のこれからについての予想など、大盛りあがりだったのではないでしょうか。

コスモ女子では2022年に衛星を打ち上げるという目標を掲げ日々活動しておりますが、衛星の発達は様々な分野での発達に繋がっていくという今後の展望に、コスモ女子一同刺激を受けた時間でした!

宇宙が大好きな方はもちろん、少しずつ宇宙に興味が出てきた方など、より多くの方に宇宙の魅力をお届けしていきます。

女性中心のチームで人工衛星を打ち上げる!

宇宙に興味のあるみなさん、コスモ女子として一緒に盛り上げていきましょう!


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