国境の意味

アメリカの大統領選挙の本格論戦が始まった。印象的なのは、トランプ、バイデン両候補とも相当なご高齢であること(74歳、77歳)。アメリカの大統領というと、若いというイメージがあったのだけど(クリントン46歳、ブッシュ54歳、オバマ47歳)、変わったものだ。

あらためて振り返ってみると、トランプは前回の大統領選挙の公約として『メキシコとの国境に壁を作る!!』と豪語していたけど、あれはどうなったんでしょうね。当時、それを聞いて考えたことを思い出したので書いてみようと思います。

当時はどちらかというと、トランプの考えに対して批判的な意見が多かったように思います。彼の攻撃的な言動もあって、『差別だ』という論調が多数派でした。ただ、彼は『不法移民を取り締まる』と言っているのであって、基本的な考えとしては間違っていません。『不法』なんですから。そもそもそれをOKしてしまったら、国境の意味がありません。

そもそも、移民たちはなぜ危険を冒してまで国境を超えようとするのでしょうか?それは自国では生きていけないから。それは自国の問題。仮にも国境線を引いて、ここから先は我国の領土だ、と主張するならば、その領土内の国民の生活を守るのは政府の仕事ではないでしょうか。それができていない自国側に問題がある。そして、国境を越えて迷惑を被る国は、相手方の国の政治に口を出す権利もある、と思うのですがどうでしょう。

もちろん、内政干渉をありにしてしまうと、小国は侵略の対象になってしまうので、ムリなことはわかっていますが、自国の統治がしっかりできない国は近隣諸国に迷惑をかけることになります。これからの世界は、ますます政府の統治能力と国民の民度が問われるものと思います。

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