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A. Horowitz の新旧ミステリー ~[英語]多読のための読書ガイド 2022年8月号②~

英語学習誌『多聴多読マガジン』連載記事「多読のための読書ガイド」からのスピンアウト!
多読のプロたちによるおすすめの良書を紹介しているコーナーです。

ミステリー編 ~2022年8月号~

執筆:西澤一(豊田高専名誉教授)

A. Horowitzの新旧ミステリー

今月は、Sherlock HolmesやJames Bondシリーズ続編の執筆も委ねられ人気絶頂の英国作家Anthony Horowitzの作品を紹介します。初期の児童小説The Diamond Brothersシリーズと、今夏に最新作が出版予定のHawthorneシリーズです。

まずは、The Diamond Brothers についてです。世界で最も無能な私立探偵の Tim Diamond と彼を支えて事件を解決する有能な弟 Nick のふたり組が活躍するコミカルな作品です。題名やプロットは有名映画等のパロディです。第 1 ~ 3 巻に比べ第 4 巻以降はテキストが短くなりますが、ダジャレや言葉遊びを ふんだんに含む点は変わらず、意外に手強いと感じられるかもしれません。

次に、Hawthorne シリーズをご紹介します。元刑事で私立探偵の Hawthorne が解決した事件を著者 がノンフィクションとして執筆するという設定です。ロンドンが舞台の 1,2 巻では著者自身も危機一髪となる場面がありましたが、第 3 巻は 田舎の小島が舞台にて、まったりした話になるはずでしたが……。

『The Blurred Man』 (The Diamond Brothers #4)


・YL: 3.0-4.0
・著者: Anthony Horowitz
・出版社: Walker Books
・総語数: 15,000語

子どもたちの未来を助ける慈善事業家 Smile 氏の突然の事故死に疑問を持った出資者が探偵事務所を訪ねてきました。事件の真相解明のため目撃者、関係者への面談を始めたふたりの前に、死んだはずの事業家の影が見え隠れします。Nick の仮説を検証すべくふたりは危険な賭けに出るのでした。

A Line To Kill (Hawthorne #3)

・YL: 7.0-8.0
・著者: Anthony Horowitz
・出版社:Harper Perennial
・総語数: 90,000語

第1巻の広報のためにHawthorneとともにブックフェアに招かれた著者が降り立ったのはフランス北岸に浮かぶ英国領のAlderney島、犯罪とは無縁のはずの地でしたが、歓迎パーティの最中にスポンサーがナイフで殺害されていたことが翌朝発見されます。関係者をひとりずつ調べていきますが犯人は見つかりません。

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