「話題の人」の英語を聞いてみよう!【フォン・デア・ライエン欧州委員長】その1
2022 年2 月24 日、ロシアがウクライナに対する軍事侵攻を開始。この事態にアメリカや欧州諸国は大きな衝撃を受けました。ここでは3 月1 日、EU(欧州連合)のフォン・デア・ライエン委員長がEU 議会で行った、怒りのこもったスピーチを抜粋して紹介します。全3回。
➀リスニングに挑戦してみよう!
➁リーディングに挑戦してみよう!
➂日本語訳をチェックしてみよう!
EC 委員のみなさん、欧州に戦争が戻ってきました。バルカン戦争から約30 年、そしてソ連軍がプラハ(チェコ)とブダペスト(ハンガリー)に進軍してから半世紀以上経た今、欧州の首都の中心で空襲警報がまた鳴り響いています。
男性も女性も子どもたちも、再び犠牲になっています。というのも(彼らの国ではなく)外国の指導者プーチン大統領が、その人たちの国ウクライナは存在する権利がないと判断したからです。しかし、そのようなことが起きるのを私たちは決して許してはなりませんし、そのようなこ
とを決して受け入れることはできません。(拍手)
EC 委員のみなさん、これは欧州にとって正念場です。この侵略が始まるわずか数時間前に発行されたウクライナの新聞『キーウ(キエフ)・インディペンデント』の論説を引用させてください。「これは単にウクライナだけのことではない。これは2つの世界、正反対の2つの価値観の衝突
である」。引用終わり。
まさにそのとおりです。これは法による支配と銃による支配の、民主主義国家と専制国家の、法に基づく秩序と明らかな侵略行為との衝突なのです。
➃英単語をチェックしてみよう!
civil defence siren:空襲警報
go off:(警報などが)鳴り始める
a moment of truth:正念場
quote:引用する
editorial:論説
two polar sets of values:正反対の2つの価値観
rule of law:法の支配
democracy:民主主義[国家]
autocracy:独裁・専制政治[国家]
rules-based order:法に基づく秩序
naked aggression:(意図や証拠が)明らかな攻撃[侵略]
※この記事は「多聴多読マガジン 6月号」の内容を再編集しました。
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