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なぜなら時間とは、生きるということ、そのもの
まだconceptの開放ができていないため、くわしいことを書けなくてとてももどかしいのですが、この物語を象徴する小道具(?)として、かの有名な文学作品、ミヒャエル・エンデの『モモ』があげられます。
ネタバレにならないように『モモ』の物語にはあまりふれないようにしますが(読んだことがない方はぜひ読んでください!)
Xでも引用した『モモ』の一文
けれど時間とは、生きるということ。そのものなのです。そして人のいのちは心をすみかとしているのです。
— ラッパを吹く少女と白い月の犬の物語 (@cosmicwings777) September 24, 2023
『モモ』(ミヒャエル・エンデ著) pic.twitter.com/BwpMuvzGxq
この一文がこの物語の基調のテーマとなり、物語が進行していきます。
モモには印象深いすてきな文章がとても多く、
とてもとてもふしぎな、それでいてきわめて日常的なひとつの秘密があります。すべての人間はそれにかかわりあい、それをよく知っていますが、そのことを考えてみる人はほとんどいません。たいていの人はその分けまえをもらうだけもらって、それをいっこうにふしぎとも思わないのです。この秘密とは──それは時間です。
時間をはかるにはカレンダーや時計がありますが、はかってみたところであまり意味はありません。というのは、だれでも知っているとおり、その時間にどんなことがあったかによって、わずか一時間でも永遠の長さに感じられることもあれば、ほんの一瞬と思えることもあるからです。
なぜなら時間とは、生きるということ、そのものだからです。そして人のいのちは心を住みかとしているからです。
この短い文章の中に、現代社会への鋭い洞察が含まれているとともにわたしたちがどう生きるかについて示唆されています。
ジャンルとしてはファンタジーに位置づけられる児童文学作品の中でここまで本質的・哲学的な問いかけをする作品だからこそ、たくさんのファンを持つ名作として人気があるのだと思います。
ラッパの少女と白い月の犬の物語は児童文学ではありませんが、『モモ』のような創造性を持った作品にしていきたいと思っています。
『モモ』のなかには「時間」というテーマだけでなく、よく生きるためのいろいろなテーマや問いかけが散りばめられています。このあたりはおいおいまた書いていきます。
ミヒャエル・エンデはとても興味深い作家なので、『モモ』を基調に、ミヒャエル・エンデとルドルフ・シュタイナー、ミヒャエル・エンデと日本文化、このあたりもリンクさせた多層な構造を持った世界観をつくっていきたいと思っています。
きょうはここまで
それでは、みなさまと一緒にワクワクしながら、この不思議な旅を楽しんでいきたいと思います。
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