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たった数秒でできる!メンタル改善の方法


みなさんこんにちは!こしあんです。 


以前、「マインドセットを変えるだけで、ものの見方や受け取る感情が変わりますよー」ということを紹介しました。

もし、考え方を変えるだけで「自分の能力や人生までも変わってしまう!」と言われたら、みなさんは信じますか?
それとも怪しいと感じるでしょうか?

「マインドセット」という言葉を聞きなれない人には、ちょっと胡散臭く聞こえるかもしれませんね。(笑)
まぁ、心のあり方や気の持ち方と考えてもらえばいいのではないでしょうか。


私たちはわかりやすく言えば、大きく2つのマインドセットを持っていると言われています。
それは「成長マインドセット」「固定マインドセット」です。
この2つのうち、どちらのマインドセットを使っているかで考え方や成長にかなりの違いが出てきます。
考え方を変えるだけで能力が向上したり、人生をよりよく生きていけるのなら試してみる価値はあるのではないでしょうか。

今回は、そんな自分の成長や対人関係にも使えるマインドセットのお話です。


【マインドセットで何が変わるのか?】

簡単に言えば、「成長マインドセット」は努力次第でまだ能力は伸びるという考え方で、「固定マインドセット」は能力は生まれながらにして決まっていて、それ以上は伸びないという考え方です。

また、誤解のないように言っておくと、私たちは成長マインドセットと固定マインドセットのどちらか片方しか持っていないというわけではありません。
ほとんどの人が両方のマインドセットを併せ持っています。

同じ人でも分野によってマインドセットは異なります。
たとえば、知能は努力次第で伸びると考える人でも、人の性格は一生変わらないと考えたりします。
マインドセットは自分で変えることができるので、人によってコロコロ変わっても不思議ではありません。

ここで、「成長マインドセット」と「固定マインドセット」の違いを知ってもらいたいので、ちょっとした実験をしてみましょう。

あなたは仕事で英会話が必要だと感じ、学ぶことを決心して英会話教室に通うことにしました。
数回目のレッスンであなたは教室の前に呼ばれ、講師の先生に矢継ぎ早に質問されます。
みんなの前で講師の先生とやり取りするのはちょっと恥ずかしいかもしれません。

この時点で、一度自分のマインドセットを固定マインドセットに切り替えます。

あなたは自分を賢いと感じています。
たとえば、あなたは問題を解くときなど、間違えることなく問題を解くことができ、色んなことを素早く完璧にこなし、人にはできないことが自分にはできると思っています。

そして、固定マインドセットでは、あなたが他人からどう評価されるかを大変気にしています。
なんでも完璧にこなせる人間が賢いと考えているので、それができなければ無能だと感じているのです。
そのため、あなたは能力があることを証明しようとやっきになっています。

しかし、みんなの前に出た時、「上手く講師の先生とコミュニケーションが取れなかったら、、、。」と考え不安な気持ちもあります。
不安が募り、気分が悪くなったり、焦ったりして、ちょっとしたパニックになるかもしれません。
質問に上手く答えられなかったりすると「恥をかくかもしれない」と考え、緊張してしまいます。
急に自信を無くし、失敗したときのことを考えると恐ろしくもあります。
もし、「十分に能力を発揮できなかったら」と考え、落ち込んでしまいます。
「私はなんてバカなんだ」といった事を考える人もいるかもしれません。

また、英会話教室の中に、あなたよりも上手に話せる人を見つけてしまいます。
自分の能力が証明できないと思い、焦りを感じたり、他人と自分の能力が比較され、まるで自分を値踏みするような視線を感じてしまいます。

このように、固定マインドセットの人は「いつ失敗するかわからない」という考えが付きまとい、自尊心が危機にさらされていると思っています。

さて、みなさんも固定マインドセットの思考にどっぷりつかることができたでしょうか?

こんなモヤモヤした気分や落ち込んだ状態からですが、試しに成長マインドセットにシフトしてみましょう。

あなたは初心者で、そもそも学ぶためにここにきています。
講師の先生がしてくる質問ははっきり言って何を言っているのか分かりません。(笑)
しかし、ここで思い出して欲しいことは、先生は学ぼうとするあなたに”手を貸してくれている”ということです。
(もちろん、その分しっかり授業料も取られていますが、、、。)

先生はあなたをやり込めるために質問を浴びせているわけではありません。
テレビの企画で見たことがありますが、出川哲朗さんと同じ英語力でも怒られたりはしないはずです。(笑)
そう考えるとちょっと気が楽になりませんか?

あなたは上手くやるためにそこにいるわけではありません。
「恥をかくかもしれない」と考えると、居ても立ってもいられないかもしれませんが、数年後にはその失敗が笑い話になっていたりするので、”ネタを仕入れに来た”と考えることもできます。
つい、「失敗する」ことにフォーカスしてしまいがちですが、英会話教室に通い始めた理由は、「失敗しない為」ではなく、「成長するため」に通っているはずです。
そのことを思い出してください。

少しでも気が楽になったのなら、マインドセットが変わったということです。


【固定マインドセットはいけないことなのか?】

この記事を読んでくれている人達は「自分の事を変えたい!」とか「もっと能力を伸ばしたい!」、「自分の人生をより良くしたい!」と思っている人が多いと思いますが、今のままで満足しているという方もいることでしょう。

今の自分に不満を抱いていないのは悪いことなのか?
と言われれば、そうではないと思います。
言ってしまえば、固定マインドセットでも特に問題がなければ、無理に変える必要はないのかもしれません。

結論を言えば、自分が「成長」と「固定」のどちらの心のあり方が好きなのかで決めてもいいと思います。
重要なことは、マインドセットは自分の意志で選び取ることができるという点です。
考え方は年齢とともに変わってくることもあるので、そのとき自分に合うほうを選びとればいいのではないでしょうか。

しかし、どちらでもいいと言ってもこんな実験もあります。
コンピューターの短期訓練コースを受講する従業員を対象に行われたもので、受講者の半数に「上達するかどうかは生まれつきの能力によります」と告げ、固定マインドセットを植え付けます。
残りの半数には「練習次第でどんどん上達します」と告げ、成長マインドを植え付けています。

結果は、スタート時には両グループで差は見られませんでしたが、コース終了時には大きな差が生じていました。
成長マインドセットの従業員たちは、学習するほど自信をつけ、失敗しても自信は損なわれなかったそうです。
しかし、固定マインドセットの従業員たちはミスを気にして、学習するほどに自信を失っていったそうです。

みなさんだったらどちらを選びますか?

もちろん、どちらのマインドセットを選ぶかは本人の自由ですが、私自身は「まだ上達できる!」と思いたいというのが素直な気持ちですね(笑)

ただ、努力したからと言ってなんでも思い通りになるということではありません。
努力をしても報われないこともあります。
しかし、成長マインドセットと固定マインドセットでは成功や努力の意味もまた変わってきます。


【失恋からも分かるあなたのマインドセット】

失恋というものは多くの人が経験したことがあると思いますが、失恋後にどのように対応したかによって、あなたのマインドセットが見えてきます。
ある調査で、失恋の体験を語ったあと次のような質問をしました。

「その体験はあなたにとってどんな意味を持つものでしたか。それにどう対処しましたか。どうしたいと思いましたか。」という質問です。

固定マインドセットの人たちは、相手に拒絶されると自分を否定されたように感じていました。
そのため、激しい憤りを感じています。

固定マインドセットでは、受けた傷を癒す手立てがないため、怒りの矛先が相手に向かってしまいます。
そのため、「自分を傷つけたアイツを痛めつけてやりたい!」と思い、それが当然の報いだとも考えています。
調査の結果、固定マインドセットの人たちが望んだものは「復讐」することでした。

では、成長マインドセットの人たちはどうなのでしょうか?
結果として、相手を許し、前向きに進もうとする姿勢が見られ、そこから何かを学ぼうとしたそうです。
つまり、成長マインドセットの人たちがまずしようとしたのは、相手を「許す」ことでした。

失恋で”失意のどん底”にいる人や”激しい怒り”を感じている人にとっては「綺麗ごとを言いやがって!」とか「こっちの気も知らないで!」と思うかもしれません。
確かに、ケンカ別れした直後に「相手のことを許してやりなよ」と言われても納得できませんよね。

ただ、成長マインドセットの人が言った言葉にこんなものがあります。

「私は聖人じゃないけれど、心の平穏を得るにはあの人を許して忘れるしかないと思った。彼にはひどいことをされたけど、過去にばかりこだわっていたら、これからの人生が台無しになってしまう。そう思って、ある日やっとこう祈れるようになった。
『彼にも私にも幸せが訪れますように』と」。

もちろん、すぐにこのように考えることはできないと思います。
しかし、別れた相手のことを考える「時間」というものがもったいないと思いませんか?
恋愛に限らず、いじめなどでも復讐心が”その人の命を繋げる”ことがあるのも確かです。
しかし、それが長く続けば結局自分が疲れてしまいます。
だから私は自分のために相手を許したりします(笑)

固定マインドセットで復讐を誓うのも、成長マインドセットで相手を許すのも、どちらでもあなたは選び取ることができます。
好きなほうを選んでください。

願わくば、あなたの時間は自分のために使って欲しいと思います。


【マインドセットで変わる内省】

以前、「内省」をして、深みにハマる人とそうでない人という記事でも書きましたが、この内省のやり方を間違えるとメンタルにも悪影響を及ぼし、終いにはグルグルと同じ事を考えて深みにハマってしまいます。
実は、これにはマインドセットも深く関わってきます。

固定マインドセットの人たちが内省するとき、自分や他人の品定めばかりをする傾向があることが分かっています。
固定マインドセットの人たちがどのように受け取った情報を解釈しているのかを調べると、どんな情報に対しても逐一、極端な評価を下していることがわかりました。

たとえば、過度にポジティブになり、良いことが起こると「私のおかげでこのプロジェクトは成功したんだ」といった評価を下したり、逆に悪いことが起こると「悪いのは全部私だ!」と極端にネガティブな捉え方をしたりします。
傍から見ている分には問題ないかもしれませんが、チームメイトにいるとちょっと「面倒くさい人だな」と思うかもしれません。

では、成長マインドセットの人たちはどうなのか?

成長マインドセットでは、自分や他人の評価ではなく、心の関心は「自分がそのことによって、どれくらい成長できるか」といった建設的な行動に向けられます。
たとえ失敗しても、そこから教訓を得てまだまだ成長できるという考えがあるので、自分や他人の能力ではなく、次に同じような問題が起こった場合どう対応するのか?という所に目が行きます。
つまり、「失敗してしまったのはあいつが足を引っ張ったからだ!」ではなく、「この失敗は私に足りないものを教えてくれた!」と考えるわけです。


最後に、

マインドセット1つでものの見方は180度変わってきます。
そして、良くも悪くも自分で選び取ることができます。
どちらを選ぶかで成功や努力の意味も変わってきます。
ある研究ではマインドセットを変えるだけで学校の成績が上がったり、ストレスが減ることも分かっています。
心のあり方は自分で変えることもできますし、今この瞬間からも取り掛かることができます。
世の中が息苦しいと感じるなら、少しマインドセットを変えてみるとまた違った世界が見えるのかもしれませんね。


今回はここまで

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それではまた次回お会いしましょう。

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