見出し画像

表情から感情がわかるって本当?

こんにちは!

こしあんです。

突然ですが、あなたは上の写真を見て相手からどんな感情を読み取りますか?

この画像では女性は眉間に皺を寄せ、こっちを真っすぐ見て、口を大きく開けています。
その表情から「怒っている」とか「機嫌が悪そう」といった感想が出るかもしれません。

そこでちょっとした実験をしたいと思います。


・パターン1

写真の女性は、結婚して5年目のキャリアウーマンです。
仕事も忙しく、家に帰れない日もあります。
夫には悪いと思いながらも家族のためだと思って一生懸命働いていました。
しかし、どう考えても最近旦那の様子がおかしい。
急に予定を変更したり、突然お洒落して出かけるようになりました。

結局自分の不安をかき消そうと、仕事に出ると偽って旦那を尾行することにしました。

するとどうでしょう。

仕事に出たはずの旦那は、若い女と一緒にホテルへ入っていくではありませんか!

「あのヤロー!」と叫んでいるかもしれません。
怒り心頭といった感じです。


・パターン2

ちょっと寝坊してしまい電車に遅れそうになったので少し走ることにしました。
急げばギリギリ間に合いそうです。

人の波を搔い潜りながらどんどん進んで行きます。

するとどうでしょう。

目の前の人垣が嘘のように開いている場所があるではありませんか!
まるで海が割れて道ができるモーセの十戒のようです。

そこを抜けていけば余裕で間に合いそうです。
「私、ツイてる!」
と感じた瞬間でした。

その場所に到達し勢いよく踏み出した瞬間、足元からブニュっとした感覚が伝わってきます。
そうです。
出来立てほやほやの犬の糞を思いっきりふんづけていました!
(フンだけに、、、。)

その時の顔です。
「なんじゃこりゃー!」と思っているかもしれません。
突然の幸ウンに驚いています。


あなたはどちらの顔に見えましたか?

それとも、もっと違う背景を想像したでしょうか。

結局何が言いたかったと言えば、どんな表情をしていたとしてもこのような文章があるだけ受け取る感じは変わってしまうという事です。

X(元Twitter)でも「この写真でボケて」といったお題が流れてきたりしますが、それと似たような感覚です。
当てはめる言葉で写真の印象は変わります。

私たちは自分の背景にあるものを通してその人の表情を読み取ろうとします。
つまり自分の経験してきたことなどを通してものを見ています。

文化圏が同じならそこまで食い違うことはないと思いますが、自分が楽しいと感じているとき相手の笑顔を見て同等に楽しんでいると考えています。
怒りや悲しみも同じです。

しかし、同じような表情をしていたとしてもそこには個人差があるはずです。
そもそも喜びの大きさや悲しみの深さなどは目に見えないし、数字化することも難しく予測するしかありません。

たとえば俯いて肩を震わせていれば「泣いている」と思うことがありますよね。
でも本当はめっちゃ笑っているのかもしれません。

なぜそういった判断をするのか?

それは私たちがそういった「指標」を持っているからです。

結局、今までの経験を通して「このパターンの時は泣いているんだろうな」と考えたり、「こんな時は笑っているはずだ」と推測しているわけです。

そして「こんなに笑ってるんだ、楽しんでいるに違いない」と考えたりします。
まあ、その推測は大体合っているのかもしれません。

しかし、私たちはなかなか自分の経験してきた事を飛び越えて想像することができません。

国や地域が違えば経験しているものが変わってきます。
そもそも海外の人の表情を日本の文化を通して見ても正しく判断できないのではないでしょうか?
ぶすっとしているような表情でも考え事をしているだけの可能性もありますよね。

「でも、笑顔は世界共通でうれしいときの表情だろう」と多くの人が考えます。

しかしある研究では被験者の顔に電極を貼り付け、情動を経験している最中に顔面筋の動きを測定するという実験をしたところ、均一性ではなく多様性が検出されたそうです。

つまり、うれしいときや悲しいときに「絶対この部分の筋肉が動く」といったものはないようです。
笑い方、泣き方一つ取ってみても個人差はあるということですね。

極端な話ですが、「顔で笑って、心で泣いて」なんてフレーズもあるくらいです。
表情から読み取れることには限界があるということです。

接客業などはこの推測を逆手にとっているのではないでしょうか。
笑顔で接客されれば悪い気はしません。

「なんかこの人めっちゃ不機嫌だな」と思うと「この人は態度が悪い」という判断を下し、店の評価が落ちることもあります。

私には20年近く足しげく通っている焼き鳥屋があります。
先日、そこで久々に持ち帰りの注文をしました。
大将は気さくな感じなのですが、その時アルバイトで入っている女性は特に笑顔もなく淡々と仕事をこなしている感じでした。

受け答えが「ちょっとダルそうだ」と感じた私はなぜか「これ以上注文するのは悪い気がする」と思い、品数を減らしてしまいました。
顔で表情は読み取れないと言いながらも、そこに引っ張られてしまう自分の感情がちょっと面白いなと考えた次第です。



今回はここまで

noteの内容を気に入っていただけたら
励みになりますのでスキやフォローも
お願い致します。

最後までお読みいただきありがとうございます。

それではまた次回お会いしましょう。

※この記事は読んだ本をもとに考察し、私の経験したことなども踏まえて書いています。
そのため、参考にした本とは結論が異なる場合があります。
あくまで、一つの意見として見るようにお願い致します。
※書いてある文章は予告なく変更する場合があります。ご了承ください。

▼引用元書籍



いつも温かいサポートありがとうございます。 いただいた資金は次の活動のため、主に本を買うことに使わせていただきます。 そして、それを元にまたどんどん情報を発信していきます。