「しりとり」で音楽を聴く試み(3)
何らかのつながりのある音楽アルバムを次々に聴いていこうという遊びです。前回はこちら↓
前回の最後はポール・バターフィールドの『Better Days』でした。
ジェフ・マルダーとマリア・マルダーは、ニューヨークのフォーク・シーンの出身。今日は二人が在籍していたジム・クウェスキン・ジャグ・バンドの代表作『Garden Of Joy』からいきましょう。
ジェフ・マルダーはオールド・ジャズの研究家でもあり、20年代に活躍して31年に若くして亡くなったコルネット奏者、ビックス・バイダーベックの曲集も出しています。代表作「Singin' The Blues」「I'm Coming Virginia」などが聴けるビックスのアルバムを次に聴いてみましょう。
フランスの作家=ミュージシャンであるボリス・ヴィアン(1920〜1959)は、ビックス・バイダーベックがアイドルでした。彼のトランペット・プレイからは、ビックスへの憧憬をありありと感じることができます。ちなみにビックスとヴィアンは誕生日が一緒(3月10日)で、ヴィアンはそのことがとても嬉しかったみたいです。ヴィアンの小説『うたかたの日々』の最後に、「ダヴェンポート 3月10日」と書かれているのは(ダヴェンポートはビックスの生まれた町)その証拠。ちなみに私も3月10日生まれなんです。
『うたかたの日々』のヒロイン、「クロエ(Chloe)」の名前はデューク・エリントンの曲から採られたもの。その曲が入っているエリントンのアルバムを。
「Chloe」をライ・クーダーがハワイ音楽のスタイルでカヴァーしているアルバム、『Chicken Skin Music』を次に聴きます。
ライの「Chloe」でスティール・ギターを弾いているのは、ハワイ音楽の巨匠でスラック・キー・ギターの名手、ギャビー・パヒヌイです。ハワイの気持ちいい風が吹き付けてくるようなギャビーの音楽をお楽しみください。
(次回に続きます)
*おまけです。
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