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伝えるべき「芯」とは

同志社ビジネススクール時代、師と仰ぐ村山裕三教授から何度となく頂いた言葉が「文化の芯」。

時代の移り変わりによって、地場産業も様々にアップデートをしていくことが求められるのは当然であるが、守るべきものがあり、それを変えてはいけない。その変えてはいけないものが「文化の芯」ということだった。

この「芯」とはなにかということは、色んな業種によって様々だと思う。しかし、ここ数年世界各地を少しずつ周り、地場産業の素材や技術をデザイナーやクリエイターらに広げていく仕事に取り組んできた中で、大事にせねばならないものが見えてきた。

それが「真正性(Genuineness)」だ。

自分なりの現在の定義は、次の5つの要素から成る。

①誰が(Who)
②どこで(Where)
③どうやって(How)
④どんな想いを込めて(Passion)
⑤どんな背景を背負って(Background)

この5つの要素を明らか(OPEN)にしていること、そしてそれぞれの要素が高度に組み合わさり、意味のあるストーリーとして相手の心に響く表現になっていることで、「芯」として世界の様々な人たちが共感し、感動するものになる。

まだまだ考える余地はあるけれども、この真正性を示せるかどうかが地場産業をグローバルな文化ビジネスとして成立させていくための第1歩だと思う。

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