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文化の読書会

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読んだ本の趣旨を1章ずつ1000字以内で書いていっています。
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#ヨーロッパ

文化と技術と経済と。そして、それを秩序化すること。キンステッド『チーズと文明』を…

今回は、この本の第9章を読みます。最終章。きわめて現代的なテーマですし、それだけでなく、…

広がりゆくチーズ。キンステッド『チーズと文明』を読む(3)「貿易のゆくえ 青銅器と…

今回は、この本の第3章を読みます。第3章は、これまでの章に比べてもちょっと錯綜していて読み…

ケルト語族がヨーロッパのチーズ製造の方向を決めた。

読書会ノート ポール・キンステッド『チーズと文明』第3章 貿易のゆくえ 青銅器とレンネッ…

「人生」という概念は日伊で違う。だから学校の構造も異なる。

読書会ノート ファビオ・ランベッリ「イタリア的考え方ー日本人のためのイタリア入門」 第3章…

「イタリア人が当たり前とすることは何か」を日本人に教えてくれる本はほとんどない。

読書会ノート。 ファビオ・ランベッリ『イタリア的考え方ー日本人のためのイタリア入門』第1…

イタリア人の人生観は「理性の悲劇 意思の楽天」と表現される。

読書会ノート ファビオ・ランベッリ『イタリア的 「南」の魅力』の第5章 イタリア的悲劇観ー…

細々とした事実が無際限に繰り返されると、それらは連鎖的な現実として自己主張する。

読書会ノート ブローデル『物質文明・経済・資本主義 15-18世紀 日常性の構造』結論として ー 昨年11月から読み始めた本書3巻のうちの1巻を読了。ブローデル自身の結論を批判的に読むのが今回の課題。 ブローデルが歴史にあるあらゆる現象の土台として、物質生活を可能な限り調査したことによる恩恵は大きい。もちろん、すべてが語り尽くされたわけではない。しかし、物質生活(食用植物・衣服・家・都市と農村の違い)は他の分野と比較して、緩慢な進化であるとの特徴がある。規則性が根強い。

都市って何なんだ?人口密集地なら都市と言えるのか?

読書会ノート。 ブローデル『物質文明・経済・資本主義 15-18世紀 日常性の構造』第8章 都…

人は読み書きはできなくても何とかなるが、数えられないとサバイバルできない。

読書会ノート ブローデル『物質文明・経済・資本主義 15-18世紀 日常性の構造』第7章 貨幣…

全体像を感覚的に捉えるとは、どういうことなんでしょう?

山懸さん 山懸さんが書いた以下を読み、すぐ思ったことがあります。 「まるごとaestheticに…

ヴェルサイユ宮殿で国王が食事したとき、グラスのワインも水も凍りついたー17世紀末の…

読書会ノート。 ブローデルの本は読んでいて飽きることがない。これでもか、これでもか、とい…

16世紀のポーランドの貴族にとって、農民のようにビールを飲むのは家名を傷つけること…

読書会用ノート。ブローデルの本を読んでいて面白いのは、ミクロとマクロの視点が交互にリズミ…

18世紀、欧州に広まった新しい贅沢が、植民地を下にみる動機をつくったとも言える。

読書会メモ。一読すると矛盾を抱えた説明と思えるような箇所を目にするのだが、歴史の記述にお…

ブローデル『物質文明・経済・資本主義 15-18世紀 日常性の構造』序論・まえがき・世界の人口ー案出すべき数字

フランスの歴史学者、フェルナン・ブローデルの本をオンライン読書会でがっつりと読んでいく。概要1000字、分かったこと250字で書いていく。 欧州では市場・企業・資本主義の合理的構造がじょじょに進んだ結果、産業革命がおこったというのが通説だ。しかし、いくつもの経済の分かりやすい部分だけをとらえて推移を追ってきたに過ぎない。丸ごと見ないと分からない。 丸ごととは3層に分かれる。物質文明とも称すべき自給自足や物々交換で成立する下層、中間層に市と結びついた生産・交換のメカニズムが