マガジンのカバー画像

文化の読書会

269
読んだ本の趣旨を1章ずつ1000字以内で書いていっています。
運営しているクリエイター

2022年6月の記事一覧

広がりゆくチーズ。キンステッド『チーズと文明』を読む(3)「貿易のゆくえ 青銅器と…

今回は、この本の第3章を読みます。第3章は、これまでの章に比べてもちょっと錯綜していて読み…

『チーズと文明』を読む−第3章「貿易のゆくえ−青銅器とレンネット」 人の交わりと技…

「文化の読書会」での対象本は、チーズから文明を読み解いていく「チーズと文明」。今回はその…

ケルト語族がヨーロッパのチーズ製造の方向を決めた。

読書会ノート ポール・キンステッド『チーズと文明』第3章 貿易のゆくえ 青銅器とレンネッ…

女神イアンナが羊飼いとの結婚を決意したのは、農夫のパンよりも、チーズに魅力を感じ…

読書会ノート ポール・キンステッド『チーズと文明』第2章 文明のゆりかご チーズと宗教 チ…

『チーズと文明』を読む−第2章「文明のゆりかご チーズと宗教」捧げられるチーズ

「文化の読書会」での対象本は、チーズから文明を読み解いていく「チーズと文明」。今回はその…

 「2次製品革命」で増産された生産物は、おねだり女神信仰と管理システムを創る

 ポール・キンステッド著『チーズと文明』、第2章文明のゆりかご チーズと宗教は、これまで…

神々に捧げられるチーズ。そして、Book-keepingが生まれた。キンステッド『チーズと文明』を読む(2)「文明のゆりかご チーズと宗教」

今回は、この本の第2章を読みます。 摘 読。舞台としてのメソポタミア、シュメール。 創世記において、アブラハムは南部メソポタミアのウルという都市で生まれたとされている。創世記において、アブラハムは「主」と「天使」にパンや柔らかな子牛の肉、カード(フレッシュチーズ)、ミルクを並べて歓待した。ここからは、この時すでにチーズが宗教儀式に欠かせない、神の栄光を讃えるにふさわしい食べ物であると認識されていたことがわかる。 ウルは紀元前3000年ごろのメソポタミア文明の中心に位置し

人口増加による危機とセレンディピティが産んだ栄養食品チーズ

 今回からポール・キンステッド著『チーズと文明』を読む。まずは、第1章チーズの起源古代南…