2022年6月の記事一覧
神々に捧げられるチーズ。そして、Book-keepingが生まれた。キンステッド『チーズと文明』を読む(2)「文明のゆりかご チーズと宗教」
今回は、この本の第2章を読みます。 摘 読。舞台としてのメソポタミア、シュメール。 創世記において、アブラハムは南部メソポタミアのウルという都市で生まれたとされている。創世記において、アブラハムは「主」と「天使」にパンや柔らかな子牛の肉、カード(フレッシュチーズ)、ミルクを並べて歓待した。ここからは、この時すでにチーズが宗教儀式に欠かせない、神の栄光を讃えるにふさわしい食べ物であると認識されていたことがわかる。 ウルは紀元前3000年ごろのメソポタミア文明の中心に位置し