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文化の読書会

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読んだ本の趣旨を1章ずつ1000字以内で書いていっています。
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2020年8月の記事一覧

歴史を学んでいく際の視点

これまで7回に渡ってブローデル『地中海世界』の読書会を開催してきた。これを踏まえ、次回は…

〈地域〉という時空間を捉える。F.ブローデル編『地中海世界』摘読(7)「空間と歴史…

安西洋之さん、澤谷由里子さん、北林功さんと一緒に続けてきた〈文化の読書会〉も、いったんブ…

『地中海世界』フェルナン・ブローデル編 - 前半

 地中海世界は、従来の土着文化が、自由、人間性、理性、論理性の人間謳歌のヘレニズム(古代…

『地中海世界』(フェルナン・ブローデル編)の感想

ここまで、「文化の読書会」の末席に加えていただき、皆さんとブローデルの「地中海世界」を読…

「地中海世界」(フェルナン・ブローデル編)−空間−

今回で4回目の「文化の読書会」。引き続きこちらの本を読み進めています。今回は「空間」につ…

ブローデル『地中海世界』の感想

(これまで本書の章ごとに1000字で概要を、250字で「分かったこと」を書いて、毎回読書会をや…

関係性が空間をうみだす。F.ブローデル編『地中海世界』摘読(6)「空間」を読む。

文化の読書会、『地中海世界』摘読第5回です。この読書会の経緯については、第1回のnoteをご覧ください。 [摘 読]地中海世界の場は、強靭な都市・村落の網目、つまりネットワークの周りに生まれた。このネットワークが地中海世界に活力を与え、生かしている。 都市においては、社会的関係を空間的次元に置き換えたものとして、境界線の束によって貫かれると同時に、構造化された空間が生まれる。 この都市のなかで、外界から隔てられている家という空間は、基本的な生産的活動である食事や睡眠、生

『地中海世界』フェルナン・ブローデル編 - 空間

 前編の最後は、ブローデルの弟子エマールの『空間』。彼は、空間の中に社会的関係を空間化し…

ブローデル『地中海世界』-空間

人口サイズが小さくても町として成立できたのが地中海世界の特徴である。1000人もいれば産物の…