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文化の読書会

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読んだ本の趣旨を1章ずつ1000字以内で書いていっています。
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2020年7月の記事一覧

歴史をかたちづくる要因としての文明、政治、経済。F.ブローデル編『地中海世界』摘読…

文化の読書会、『地中海世界』摘読第5回です。この読書会の経緯については、第1回のnoteをご覧…

「地中海世界」(フェルナン・ブローデル編)−歴史−

今回で3回目の「文化の読書会」。引き続きこちらの本を読み進めています。今回は「歴史」につ…

『地中海世界』フェルナン・ブローデル - 歴史

 前半のまとめとなる章で、フローデルは安定性の本質について問う。地中海世界は、3つの文化…

ブローデル『地中海世界』-歴史

地中海世界には3つの文化的共同体がある。考え方、信仰、食べ物、飲み物、生き方を巡って、3…

都市の誕生。F.ブローデル編『地中海世界』摘読(4)「ローマ」を読む。

文化の読書会、『地中海世界』摘読第2回です。この読書会の経緯については、第1回のnoteをご覧…

『地中海世界』フェルナン・ブローデル - ローマ

 アウグストゥスからギボンにPax Romanaと言わしめた五賢帝の時代に頂点を極めたローマがなぜ…

「地中海世界」(フェルナン・ブローデル編)−ローマ−

今回で3回目の「文化の読書会」。引き続きこちらの本を読み進めています。今回はいよいよ(国としての)ローマについて。 【−ローマ−の要約】 ローマの立地条件は稀なものであり、特に南イタリアのギリシャ人入植地やエトルリア文明の開花によってラティウム、そしてローマが次第に中心的な立場になっていった。 青銅器時代からラティウムの鉄器時代(BC1000年-BC580年)への移行期には道具の改良による農産物の増産そして人口の増加と集中・定住化が増加していった。特にBC9世紀初頭のエト

ブローデル『地中海世界』ーローマ

紀元前9世紀から7世紀、ラティウム(ローマの周辺)にとって初期鉄器時代から第二次鉄器時代…