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品質で培った思考力、判断力

今回は、「品質で培った思考力と判断力」というテーマに沿って、品質管理の業務を通じて得られた貴重な学びについてお話しします。

私たちが日々行う様々な仕事は、それぞれが社会の重要な役割を果たしています。私は一つの仕事に全てを捧げるという考え方ではありませんが、品質管理が私に与えてくれた教訓は、計り知れない価値があると感じています。

品質管理の仕事で何よりも重要だったのは、「良い」ものと「悪い」ものを見分ける能力です。これは、表面上は単純そうに見えても、実際には深い洞察力と日々の訓練が必要です。
さて、「管理」という言葉には、時間管理や業務管理など、多岐にわたる意味が含まれます。しかし、真の管理とは、正常と異常を区別し、異常が発生した場合にはそれを正常に戻す行為を指します。単にデータを記録するだけでは、これを「管理」とは呼べません。

管理には、数値や文字といったデータが不可欠です。ここでは例として数値に焦点を当てて説明します。
私の場合、数字に対する厳しい姿勢を求められました。例えば、目標達成件数が5件と設定されていたとします。その月の成果が4件だった場合、単純に「頑張ったから大丈夫」とするわけにはいきません。目標を達成していなければ、それは失敗なのです。もちろん、人間的な温かみを持って接することは大切ですが、結果に対しては明確な線引きが必要です。この温かみとは、分かりやすく言えば様々な外部要因を指します。誰もが納得して仕方ないとなることもあるわけで、一概に全て×となるわけではありませんね。
話を戻して、失敗した場合は、その原因を明らかにし、次への改善策を考えることが重要です。このプロセスは、自己に対して厳しく、かつ誠実であることを要求します。
この一連の流れを励行し続けることは、自分に厳しく正直でなければできません。このような環境で鍛えられた私は、数字の重要性を深く理解し、ミスを許さない精度を身につけ、「良い」ものと「悪い」ものを見分ける力を得ました。

品質管理の現場での日々は、時には厳しいものでしたが、その中で正しい思考法を身につけ、冷静に判断し、行動する力を養うことができました。

2024年現在、AI技術の進化によって世界は大きく変わりつつあります。しかし、AIに頼り切りになるのではなく、私たち自身も賢くある必要があります。AIがどれだけ進化しても、人間には思考力と判断力が求められるでしょう。
CORRECTEACH LABは、このような本質的な価値を大切にし、磨き続けていくことを目指します。

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