イカゲームを最後まで見て消えても良い人、消えた後の人の関心など深くない感想。
▼急にドラマを見なくなった
すごく話題の韓国ドラマ。久々にドラマ自体を全話まともに見たことに驚いている。最近の月9なり、トレンディなドラマどころか地上波の番組自体全く見ない。
学生の時はそれが楽しみの一つであったため、勉強もろくにせず友達と話題を共有するために毎日のように見ていた。だが、それも20代になる頃に連れて見なくなっていた。
理由としては、テレビを見るよりネットの方が手軽だからであり、各メディアの「やらかし」や情報系番組やエンターテイメントの息苦しさなど特にそれが「つまらない」からという理由で拒否していない。
その時間にしか見られないという面倒くささ、自分の面倒くさがりな性格が合わなかった。それだけである。
メリットは自己の充実感満足感だが、デメリットは偏った情報と友達や知人と情報共有が著しくズレる点だろうか?
ニュース番組すら見ていないとかなると、常識だろうマウントされて迷惑なこともあるのでそこそこ見といた方がいいかも知れない。めんどくさいが。
この作品は韓国のドラマで日韓の問題などで我々一般人も情報に煽られている。友人にもそういう反韓みたいな反応を見せる人もいて、ニュースがネットメディアそのままの意見を放つが、勉強も大しておぼつかない人がただ感情任せに嫌いだとか抜かされても迷惑なのでやめてほしい部分だ。
なのでそんなの知ったこっちゃ無いので、イカゲームを楽しむ。
▼イカゲームの感想
簡潔に述べると、だるまさんがころんだ、カタヌキ、綱引き、ビー玉遊び、飛び石ゲーム、そしてイカゲームとあるが突破の仕方が結構単純で「力任せ」と主人公ギフンの「強運」など、日本のロジックを組んで他者を出し抜くような視聴者にも難解な表現は一切していない。
だるまさんがころんだで、子供の遊びだ簡単だろwとか望んだらガチで殺しにかかってくるため、動揺隠せないまま進まなきゃならない。「ウマいプレイヤー」はここで後ろからわざと押したりして排除することもできるが、この時点ではとにかく生き残るしか頭にないから出し抜こうという人間が少ない。
余計なことをして時間内に突破できないなどあり得るし、実際ギフンが撃たれた人が文字通り「足を引っ張る」などして妨害してきたりなどやり返される危険性もある。
全話見終わった後に「とある人物」の行動がおかしいって思うが、見始めだと「呑気」なやつだ程度だろうか?ウマイ具合に誘導してたんだな、この人と思うが・・・綱引きなど団体戦の時負けたらどうしてたんだろ。そのギリギリっぷりを楽しんでいたのか。死に場所求めてるから別に良いのか。
韓国名は「ムクゲの花が咲いた」でこのゲームの象徴といえば、女の子のロボットだろう。なんか目からビーム放ちそうな怖さすらある。
昔の人がモデルなんだろうな程度だが、教科書に登場する挿絵のキャラクターのようで実在の人物ではないとのこと。
日本でいうわかりやすい名前の「太郎くん」「花子さん」的なワードのようでロボットの名前は「ヨンス」、男の子だったら「チョルス」という名前で呼ばれていたかのかも知れない。
可愛らしい挿絵なのだが、何百人と殺めた(のは赤服のやつらだが)マシーンと扱われるとはこのイラストを描いた人は想像もつかなかっただろう。
意外とシーズン2あたりに頼もしい味方として帰ってくるかも知れないので、期待しておこう。ターミネーターはそんな感じだし(?)
1回目のゲームが終了した時、ミニョをはじめ辞めるように懇願するシーンがある。
ミニョ役の迫真の演技と声優の小松由佳さんの演技が加わり、悲壮感と「あ、こいつ人を騙しまくるやばいやつだ」感が伝わって面白い。
フレッシュプリキュアのせつな役から想像もつかない演じ分けっぷりに、ベテラン声優でアニメとは違う海外作品の吹き替えの場の違う演技が本当に好きだ。
結局ここで多数決で中断したが、あんなに綺麗に半分に分かれるんだろうか?って疑問に思うが緊張感漂うなら「ああする」しかないか。リアルだと1割程度の「あたおか」しか残らないんじゃ無いだろうか。
再び開催された時満場一致のような雰囲気だったが、参加意欲など毛頭なく忽然と姿を消す人もいそうだが、探し出して無理矢理連れてきたのかそこら辺はよくわからない。
イカゲームに登場する生死をかけた戦いには一切参加したくないが、ゲーム会場に行くまでの迷路みたいなカラフルな階段登り下りしてるシーンあるが、あそこは歩いていみたい。観光名所のように基地内捜索とか色々見て回りたい。
現在はコンシェルジュとして職業にもなった元ネタのフランスの牢獄コンシェルジュリーが観光名所になったりと、かつての残虐さ凄惨な場としてあった場所が文化遺産として人々から大事にされているなどあり、イカゲームのゲーム会場の島などもいつかは「こういうこともあったんだよね」って案内される名所になるかも知れない。
意外と訳あり物件って、「今だけ」で10年もすれば都になるかも知れないし誰かがすまなきゃならないし、気にしなければ良いだけかも知れない。
住みたいか?って言われればやっぱり「no!」だけど。
人が大勢死んだ合戦に町や都市が築けているのに、お亡くなりになったまたは猟奇的な事件の現場になったなど「呪いがかった」かのように、誰も近づきたくないのも気持ちはわかるが不思議な気持ちも湧く。
2回目のゲームにて、懐かしのカタヌキが登場する。急に公園風な部屋に連れてかれて地べたに座らされて指定された形を抜く作業だが、その前にセビョクとミニョが結託してトイレからダクト使って調べに行く時、赤服のやつらはセッセとカタヌキ用の細工を作っていた。
あの格好で。ただでさえ息苦しいのに衛生面もクソもないような環境でアレは酷だろう。その上「敗者」の始末に後処理などそこら辺のバイト連れてきたとかそういうレベルの人材だと組織の方にもマイナスだし、どういう方がなんだろうかこの統率制?
それこそ「カイジ」に出てくる黒服のやつらのような、ロボットのように動ける存在に見えるが中の人共々普通の人間だし、細かなところで無駄口を叩いたりしている。
顔が見えないから人殺しをしてもメンタルは軽減されるし、解剖して臓器を売ろうとも平気にもなっていくのだろう「要は慣れ」ということか。
会話だけだが、脱落者の女性を強姦するなど非人道的な行いをしているらしく「正体」さえわからなければ何したって良いという環境が、ゲーム参加者より異常なやつらで彼らも金さえ稼げればなんだっていいからと「クズ」な輩なのだろう。
一瞬、元ゲーム参加者でスカウトされたなど考えたが「国」「企業」などが用意した別に派遣された人材って考えた方が無難だろか?
不自然にビンタされまくる人を公衆の面前でアピールしているにも関わらず噂にならない、毎回何人かは行方不明で脱落者の遺族にはお金が来るという不信だらけな点、警察官のジュノのように追ってくるかも知れないのに野ざらし状態も組織にとってマイナスだし、「国」絡みだとしても限界があるし主催者達は金さえあれば黙らせられるという傲慢さと「抜かり」が滲み出ている・・・ような雰囲気。
ゲーム参加者は債務者で通常じゃ返きれない金額ばかりで、周りからすればいなくなった方が良いと思われる人間かも知れない。「ドクス」のような戻っても殺されるかも知れない人もいるし。
答えとしては、消えても問題ない人。追ってくる人もよほどじゃないと来ない人間。「ギフン」や「サンウ」「セビョク」のように仮に家族が問い詰めても、組織まで来るまでの力が無い人。(セビョクの弟が真相を掴むために、大人になって暴こうとするはあるかも知れない)
だから、行方不明になってもお金返せない人だし「しょうがないクズ」だよね程度で、完結させてしまうという恐怖。
「案外人間って他者に興味が無い」を思い切り利用されてしまっている。
このイカゲームって、最初に殺された人は自分は永野のようなやつってイメージで覚えていて印象深いから話題に上がるんだけど、その他のモブ的な人って覚えているか?と言われれば全くだ。確かに冴えない顔(演者さんに失礼な発言申し訳ないが)した人など、エキストラの人たちを覚えてはいない。
ましてや海外の有名人ですらもろくに知らないのに、いちいち覚えているわけがない。
だから、そんな人たちに「感情移入」などできるか?と言われれば全く湧かない。可哀想だとか必死に足掻いていたのになどあるけど、今日あったばかりの人間にそれを抱くのは難しい。
鬼滅の刃で煉獄杏寿郎の立場をいきなり見た、として泣ける人って中々いないのではないか?泣ける人は生い立ちじゃなくてシチュエーションに泣いてるだけで、彼の母親や父親、弟や鬼殺隊の人たちとの縁や活躍など思い浮かべて泣けるわけがない。
だから、第3回の綱引き後など敗者のチームが三組(30人ほどかな?)ほどいたはずだが誰が誰いたかなんて覚えていない。途中の夜襲なども見返さないとわからない。
というか、一回目生き残った人と二回目、三回目まで生き残ったモブの方々って同じ人なのか?さりげなく、当日は別なエキストラ使ってんじゃないの?って思うくらい印象がない。
これを現実にリンクすると、その他大勢の人が死のうとなんだろうと世界は普通に回るし、経済に大打撃を受けるかといえばそうでもないレベル。人口減少にはなるけど、新たな芽を息吹かせれば老いた雑草は掃除されても良い。
だから、行方不明者が多数出ようとも意外と誰も気にしない。多額債務者とヤクザ・詐欺師などの犯罪者を想定できるようなワードさえ出せば、「しょうがないよね」で終われる甘美な世界。
って、どこまで想定して作られたかはわからないけどこういったサバイバルゲームの裏側ってこんな感じなんだろうなと思って見ていた。
流石に漫画の「神様のいうとおり」みたいな超常現象など敗者の遺族ってどうなったんだろみたいに考えるとなんとも言えないけど、
現実を匂わせた架空の世界だから、脱落者の配慮なんてする必要は一切ないしイチイチ気にかけてられないけど、その遺族達ってどういう感じで生活していかなきゃならないのかな・・・
っていうイカゲームを見ての無駄に長い感想(のなかのひとつ)でした。
俳優のチョイスがすごく味があって良い。記憶に薄いとかいったエキストラも逆に良い塩梅で配置された人ばかりで人選した方のセンスはずば抜けている。
当然、イ・ジョンジュ、パク・ヘス、チョン・ホヨンなど韓国で有名な俳優さんでその他の作品だとまるで違う演技を披露したりと大活躍だ。だが、自分は無知で全然知らない。だが、この主演陣を見て視聴を決めたのも事実。
もし、ジャニーズやAKBなどアイドル的なイケメン、美少女がメインなら絶対に見なかった。哀愁漂う中年を演じたジョンジェ氏だからこそ惹かれたのだ。
ジャニーズやAKB嫌いとは絶対ないし、彼らが出てるドラマや映画は見たりしてるそのうえでだ。
何でもかんでもイケメン・美少女入れれば良いってものじゃない。という感じかしら?
とはいえ、ジョンジェ氏やヘス氏たちもイケメン、美女の俳優だしなんか自分の言ってることが変だな?
んー、ちゃんと監督だけじゃなくみんなが一致するキャスティングしてちょうだいってことかな?これもNetflixっていう場だから出来たことなんだろうな。
これが「もし」地上波テレビ版になったら、それこそ別な俳優当てがわれて「ソン・ギフン」のイメージじゃねーし!ってなるかも知れないっすね。
阿部寛さんみたいなお前みたいな人がどうしたらそんな落ちぶれるの?みたいな人になったりして?
ここまで読んでくれてありやとやんした。
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