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青春の淵で見る夢

薄汚れてくみたいだった。
オトナになりたくない。
知らぬ間に少し大人になった自分が嫌になった。
心が追いつかない。





もう時期私もハタチになる。
この数年で自己責任に伴って
急激に数々の足枷が外れていった。
いろんなコトを知るたびに、
少しづつ自分の奥底に眠る私が顔を出した。

でもその新しい自分は必ずしも、
求める自分であるとは限らず、

本当の自分と求める自分との差に驚いた。

まるで、自分が汚れたような感覚だった。





私は、自分の、世の中の、
未知な部分に期待したかったのだろうか。

未知の世界は綺麗なものばかりだと思っていた。



だから、未知の世界が
こんなもんか
そう分かってしまう度にその差に落胆した。




大人になりたくない!!!




もう引き返せない。
オトナならなくてはいけない。
誰も彼もこの呪縛からは逃れられない。




ならば、すべきことは一つ
大人になった自分を受け入れよう。




誰も綺麗になんて生きられない。
がむしゃらに汚れながら生きていくんだ。
それが人間らしさ。

その人を創るということなんだ。
大人になるってきっとそういうことなんだろう。



自分色に自分を汚していく。



でもきっと、それがこの世の中の
あるべき姿であって、
汚れることはきっと悪いことじゃない。



悪いことじゃない、けど
大人になり、世の中を知っていく度に、
未知への憧れ期待が薄れていく気がする。

夢中になること

期待すること

努力すること



それが際限なくできるのは、


青春の淵から降りようとしている
今が最後なのかもしれない。




最後に、私は何がしたいのだろう。
何をすべきなのだろう。




青春の淵に立った。


自分色に汚れ、
人間味帯びた私も
悪くはないと思えた。


これから、一生物の私に会いに行いこう。



でも、その前にもう少しあと少し

ハリボテの瑞々しい世界で夢を見ていたい。

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