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カスタマーサクセス向けにデータ分析の勉強会をした話

どうも、Leaner Technologiesという会社でBtoB SaaSのプロダクトマネージャーをしている ころちゃん です。今日はデータ分析の勉強会をした話を書きます。

弊社には専任のデータサイエンティストはおらず、今までは蓄積されたデータ量も少なかったので本格的にデータ分析はできていませんでした。

ここ数ヶ月で徐々にデータが増えつつあり、先日カスタマーサクセスチーム(@kouya_relas22)から「CSチームでも活用状況を分析し、オンボーディングやサポートにつなげていきたい」という声があがりました。

以前いた職場でもデザイナーやマーケ向けにデータ分析の勉強会を開いたことがあり、予想以上にウケがよかったのも思い出し、現職でも「勉強会やりましょか〜」という流れになりました。

今まで何回かデータ分析の勉強会を行う機会はあったのですが、ゴールを明確にしていなくて失敗した経験もあり、実データで分析が行えること をゴールにして開催しました。

色々試してきた結果ですが、自分は以下のスタイルで教えるとうまくいっています。

  • SQLを勉強会の中心にしない

  • 実際のデータで勉強会の資料を作る

  • 実際に分析したい指標があれば、そのまま例題にする

メンバーのリテラシーにもよりますが、私が一緒に働くメンバーだとだいたいこれでゴールできる肌感があります。

SQLを勉強会の中心にしない

よくエンジニア主導で「SQL勉強会開きました!」という話は聞きます。取り組み自体はとても良いし目的にもよるのですが、実際に分析を行いたい場合は SQLを勉強しただけでは分析ができません。

なぜなら、どこにどんなデータが格納されていて、どんな構造なのか分からないと、分析できないからです。

よくよく考えれば当然の話ですね。

SQLは知っておけば便利ですが、それよりも、どういう方針で設計されているかだったり、データ同士がどう関連しているかをメインで伝えることにしています。

非エンジニアには伝わらないんじゃない?と思うかもしれませんが、意外と伝わります。

それがわかれば、データポータルからBigQueryに接続して分析してもいいですし、最近だとスプシからBigQueryに直接接続することもできるみたいなので、色んな手段で分析できるでしょう。

時間に余裕がありそうなら、SQLも含めます。

実際のデータで勉強会を資料を作る

実データで資料を作ることで、実際のプロダクトの画面と照らし合わせながら説明ができるので、理解度が上がります。デメリットとしては、外部に公開できないことなんですが、いつもここは割り切って資料を作っています。

現職だと Ruby on Rails ベースのアプリケーションなので、ある程度ルールが決まっていて説明しやすいというのはあります。

  • id、サロゲートキー

  • created_at、updated_at

  • xxx_on, xxx_at の日時に関する命名規則

  • 1:N, N:N のデータ構造の時のルールや外部キーの命名規則

上記にあげたようなトピックに触れながら、実例を交えて説明するようにしています。Leaner見積というクラウド上で見積が依頼できて比較ができるサービスなので、見積のデータを中心に説明しています。ER図も見せたりとか。

エンジニアもよっぽど変な名称をつけないですし、分かりにくい名称はレビューで止めているので、英単語がある程度わかる人であれば、スッと理解してもらえています。

N:N は分かりづらいのですが、プロダクトにタグやカテゴリーみたいな機能があれば、それをベースにして説明することが多いです。

実際に分析したい指標があればそのまま例題にする

インプットだけだとふわっとしたまま終わってしまうので、時間があれば勉強会で手元で実際に分析をする時間を設けたり、テーブルやフィールド名を見ながら何が格納されているかクイズを出して認識を合わせてもよいかもしれません。アウトプットすることは大事です。

今回の勉強会だと、いくつか取得したい指標が事前に定まっていたので、それを実例として、このフィールドとこのフィールドでフィルタすれば取得できるよね、だとか、このフィールドを結合すればユーザー名と紐付けて表示できるよね。みたいな例を用意しておきました。

まとめ

  • 非エンジニア向けにデータ分析の勉強会をするときは、分析対象のデータにフォーカスすると理解しやすく応用が効く

小さめのチームに教える機会が多かったのでこういうまとめになりましたが、データサイエンティストが専任で在籍しているチームはまた話が変わってくるかなあとは思いました(逆に聞いてみたい)。

また、今回のように異なるロールのメンバーがコラボレーションできる機会は大事なので、今後もネタを見つけては続けていきたいですね。

採用

Leaner Technologies ではWebアプリケーションエンジニアを積極採用中です。「ちょっと気になってる〜」レベルで大歓迎なので、気軽にお話しましょう。Meetyでおまちしています〜


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