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オラオラ系役者。
先日、私事ではあるが通っている社会人劇団の舞台公演が終了した。
今回の収穫としては自分は、本番になるとハイになるようでめちゃくちゃオラオラ系になることがわかったことだ。
具体的に言うと、自分の出番はまだかとずっと舞台袖でスタンバっていたし、いざ出番になるとセリフは思い出さずとも勝手に出てくるし基本的にテンションが高かった。そして、その日は眠るまで全能感に満ち溢れた。
俺ならなんでもできる。できない役なんぞ存在しない。
こんな全能感に包まれたのは初めてではなかった。
中学生の時に出た学年劇、中学三年生の時に舞台上で全能感に満ち溢れた時もこんな感覚だったな、と思い出す。
中学三年生の時に、主役ではないもののその劇のストーリーをまとめる重要なセリフを任されて本番前の練習でも監督の先生にかなり指導されたのは覚えている。
その本番の直前に一つ下の学年の劇を見ている最中に同級生からこんなことを言われた。
「お前よりも後輩の方が上手いぞw」
これを言われた温厚でブチ切れたことのない僕は、心の奥底で怒りの炎をめちゃくちゃに燃やした。太陽よりも熱かったと思う。
見返してやる。
こう思いつつ僕は本番に臨んだ。
結果としては、過去一よかったと監督の先生が劇が終わって直後に言いに来るほどの出来栄えだったらしい。当の本人は見られなかったのが残念だ。
こないだの舞台公演でもちょっと色々とイライラしたのは確かだ。怒りはどうやら僕にめちゃくちゃいい演技をさせてくれるらしい。
ああ、はやく舞台に立ちたい。
あの全能感を体験できるのは舞台上だけだと思うと寂しくてたまらない。
最近、とても暑くなってきた。それと同時に舞台の熱は全くおさまっていない。暑さと熱さのWパンチを食らっているのだ。
今年の夏は生き延びることができるだろうか。
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