草ww破滅部活動日記♯76日目 文化祭編2 一星と二神
11月10日、11時文化祭2日目にて。
2年C組の教室では「ダーツ&輪投げゲーム」を開催されていた。
このゲームは2種類ある。自由になげて当たったら景品が貰えるコース、強敵を倒せ! コースの2つだ。
「強敵を倒せ! コース」は、選ばれた2年C組が相手だ。1戦目は東城万紀、2戦目は鎌切開音、3戦目は沢田理人、それらに勝つと最後の敵である丸目一星が相手だ。
だが、これが至難の業で未だに一星に勝てる人はいない。幾度か他の生徒やお客さんが相手でも無理だった。1人を覗いては…… 。
その1人は国分先生だ、あの人は輪投げではなくダーツの部門で一星を負かせた唯一の人間。一星は国分先生に負けるのはこれであの大会と合わせて2度目だ。一星はまたしょげていた。だけど、気を取り直してダーツも輪投げも最終ボスとして否っていた。むしろ、活気良すぎて国分先生以外勝てる人はいないだろう。初日にどういう訳か一星と二神が対決していた。ちなみに二神はこの「強敵を倒せ! コース」には参加していない。というか、ゲームが下手で入れなかった。
だが、負けず嫌いの二神は自分のクラスの出し物なのに「強敵を倒せ! コース」を自らお客さんとして参加した。一星までは行ったが一星にコテンパンにやられた。楽しいひと時だ。だけど、ここには居るはずの女の子は居ない。それがC組にとっても、他の2年生にとってもどこか穴が空いたような思いだ。
〈一星〉さてと、ちょっと休憩してくるわ
〈二神〉ん? わかった
〈一星〉後は頼んだ
〈二神〉それはこっちのセリフだ
〈一星〉なんのことだよ(笑)
〈東城〉早く行きなよー君たち昨日あんまり休憩してないでしょ
〈一星〉よくご存知で。たぶんこの後も集まるよ。食べてから
〈二神〉それがいい
〈一星〉よし、行ってくる
そういうと一星はC組の教室から出た。
向かったのは部室だ。そこにはみんな集まっていた。
〈椿〉お、一星か
〈一星〉すまん、遅れた
〈要〉いや大丈夫やでぇー
〈道久〉おつかれっすー、一星くん
〈一星〉お疲れ道久
〈椿〉なあスカイラーみたか?
〈一星〉いや今日も見てない
〈国分先生〉スカイラーなら家でヴィオラ弾いてたぞー
と、せんべい食べながら話す。それに4人はビックリする。
〈椿〉うを! いつのまに!?
〈国分先生〉え? ずーと居たけど?
〈要〉相変わらずやなー国分先生
〈国分先生〉嫌味か? このやろう
〈道久〉まあまあ……
〈椿〉でもスカイラーは家か、となるともしかしたら来ないかもな。てなれば! 先生お願いします!
〈国分先生〉そういうだろうと昨日と今日もう家行った!
〈要〉さすが!! それで?
〈国分先生〉会うことすらできなかった。インターフォン越しには話したけど、明日来るかは正直分からん
〈椿〉なるほど…… なら、1度おれらが家に行くか。一言明日は来てくれって
〈要〉そうやな!
〈椿〉とりあえず、昼食ってから練習して、今日の学校終わったら行こう
その椿の提案に他のメンバーは了解した。その後練習をひたすらした後、またクラスに各々戻り出し物の手伝い、その後音楽室で曲の練習、そしてみんなでスカイラーの家に行くことにした。
夕方15時頃だった。一星は練習から戻り、C組の出し物を手伝う。教室窓際の隅で浮かない顔に二神は話す。
〈二神〉大丈夫だろ? きっと
〈一星〉んーいやおれじゃないんだわ、練習も上手く行ってる。ただ、椿が心配だな
〈二神〉なぜ椿?
〈一星〉あいつは昔から本番に弱いんだよ
〈二神〉あいつは大丈夫だよ、やり切るさ。やり切る術をしってる
〈一星〉アハハハッ!! たしかにな!
と、一星は笑う。
〈二神〉バカでアホで生意気でウザイが、真面目な時は真面目だ
〈一星〉そうか、ありがとよ。なんかお前とこんな話したの初めてな気がする
〈二神〉そうかもな。さてもうすぐだ行こう
そういうと二神は立ち上がった。
〈一星〉そうだな
一星も立ち上がり、出し物を手伝った。
ー 76日目 文化祭編2 一星と二神 ー 続く。
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