〔記録〕アラサー女子のリアルな生前整理(Excelテンプレあり)
30歳を迎え、「生前整理」をすることにしました。
まだアラサーなのに「生前整理」というと、ちょっと気が早いかもしれません。しかし、いつ何が起こるかわからないのも現実です。
というのも、『違国日記』(漫画)と『ブラッシュアップライフ』(ドラマ)にはまったことが、きっかけのひとつです。
どちらも「不慮の事故死」に関するテーマで、「もし自分だったら…」と想像する機会がたびたびありました。万が一の場合、遺族の負担が少しでも軽くなるよう、できる範囲で身辺を整えておこうと。
また、このようなタイミングが重なったこともあり、実践に至りました。
・実家が引っ越すことになり、私物をすべて引き取らされた(せまい我が家に私物を置く場所がないので、量を減らしたかった)
・仕事の長期休暇中だった
葬儀・お墓・遺言云々というよりは、これまでの人生30年を振り返り、「モノ・情報・思考」について整理した記録です。
・ ・ ・ ・ ・
優先順位が高い順に記録していきます。
1.「個人情報」を整理、身内へ共有
①資産の整理
まず、自分の資産状況を貸借対照表(バランスシート)っぽくまとめてみました。
以下、貸借対照表についての前提知識です。
(ご存知の方は読み飛ばしてください)
ざっくりですが、わたしの場合はこんな内容です。
我が家は賃貸暮らしですが、持ち家があれば
・土地と建物の評価額 → 固定資産
・住宅ローン → 固定負債
にそれぞれ記載します。
▼参考
『Excel』でテンプレートを作ってみたので、よろしければ編集してお使いください。(文末に記載)
②パスワードの整理
資産状況を整理したら、次は各WEBサービスへのログイン方法について、情報を整理。
▼具体的なプロセスはこちらの記事にまとめています。
③個人情報関係を身内へ共有
信頼できるパートナーや身内がいる前提ではありますが、
私の場合は夫に以下4点を伝えました。
資産のリストは、『GoogleDrive』の共有フォルダの「●●」(ファイル名)に記載している
※解約・新規契約など、状況が変わったら必ず更新すること各WEBサービスへのログイン方法(パスワードのリスト)は、『Notion』の「●●」(ページ名)に記載している
パスワードの構造について
※パスワードのリスト自体は暗号化しているため『Notion』へのログイン方法を記載したメモ、マイナンバーカード、印鑑、通帳などの保管場所について
ちなみに、
各資産の具体的な金額について、今のところ夫には伏せています。(ログイン方法は伝えたので、知ろうと思えば知れる状態ではありますが。。)
夫の個人情報についても確認させてもらい、お互いに把握した状態です。
④自動引き落としのリストを整理(サブスク、保険、通信、定期購入など)
スマホの利用料や動画配信サービスなど、自動引き落とし予定があるものをまとめました。亡くなったときに地味に困りそうなので…
▼参考
こちらも『Excel』でテンプレートを作ったので、よろしければ編集してお使いください。(文末に記載)
2.「黒歴史」を抹消
私にとって「黒歴史」とは、まさに「当時の未熟な自分と対峙すること」です。
あと30年くらい経てば、未熟な自分ごと受け入れられるようになるのかもしれません。(30年後からみたら、今の自分も至極未熟なのでしょう。)
しかし今はとても受け止められないので、抹消するしかありません。
①人間関係
まず、友人との交換ノートや手紙、FAX。
すべてに目を通して、将来また見返したい部分だけ抜粋してデータ化しました。あとは処分。
人間関係を築くことに超絶苦手意識があるので、交換ノートに書いた自分の文章を読むのはきつすぎました…。
友人が保管している交換ノートと、友人に送った手紙やFAXは自分の手元にないのでどうしようもありません。すべて燃やしてくれと願いつつ目を瞑りました…。
それから、過去に付き合った人達にまつわるのもの。手紙、メール、写真データ、アルバム、もらったものなど。
こちらは友人関係のものと違い、目を通したところで何も得るものがないので、データはまとめて消去。モノは跡形もなく処分。
メンタル的にも非常にスッキリしました。彼らも、私に関する物すべて抹消してくれていることを願うしかありません…。
②アウトプット関係
現物として存在する黒歴史は、自作の漫画です。
絵を描くことと漫画を読むことが好きだったので、「自分でも漫画を描いてみたい」と思った時期がありました。
漫画用の原稿用紙、丸ペンやGペン、インク、トーンなどを画材店で買い揃え、見様見真似で描いてみたのは良い思い出です。
思い出だけ心にしまって、すべて処分しました。
ネットに放った黒歴史は、Xの裏垢くらいでしょうか。
X(当時Twitter)を始めた頃、鍵付きのアカウントをつくり、1人の友人とフォローし合って、毒やしょうもないことを吐きまくっていました。
ただ、主語がなかったり支離滅裂な内容が多く、いま読み返しても大した内容ではなかったので、保留(というか、存在を再確認しただけでOK)としました。
いつかアカウントごと消そうと思っています。
3.「思い出品」を整理
日ごろからマメに整理整頓をしているので、まあまあスッキリ暮らせているほうかと思います。ただ、「思い出品」だけは別。ずっと置き去りにしていました(実家に)。
『こんまりメソッド』でも、「思い出品」の整理はいちばん最後に位置付けられています。それほどハードルが高いと言えるでしょう。
そんな「思い出品」の整理に踏み切ることにしました。
①捨てたもの
・CD
『SPEED』『浜崎あゆみ』『モーニング娘。』など、ストリーミングサービスで聴けるものは処分しました。(ストリーミングにないものは、PCに取り込んでから処分しようと思いつつ未着手です…)
・昔の衣類、小物、雑貨、作品
床に並べて、写真に収めてから処分しました。
・書類(学校関係、趣味関係、スケジュール帳、年賀状など)
すべてに目を通して、またいつか思い出したい部分だけデータ化してから処分しました。
▼活用アプリ
データを軽くするため、書類は『Adobe Scan』というアプリでスキャンし、JPEGに変換して保存しています。(pdfも可)
JPEGのデータは、私のスマホ(iPhone12mini)のカメラで撮影したデータと比べると、だいたい半分くらいのサイズになります。
②保留にしたもの
・MD
まず、MDの再生プレーヤーが我が家にありません…。音源をMP3に変換する機器があるようで、いずれはデータ化して現物は処分したいと思いつつ、着手できておりません。。保留で。
・日記
学生時代からずっと日記をつけています。全部読んでから捨てたかったのですが、あまりにも量が多いのでいったん保留に。
今読んでも爆笑する内容と、今読むと心がえぐられる内容が混在しているのが厄介です。時間的・精神的にもう少し余裕ができてから、ちゃんと読んで、処分する予定です。処分する前に自分が亡くなったら、箱ごと燃やしてほしいですね。
・写真、プリクラ
処分しても良いのですが、大した量ではないのでいったん保留。
・携帯、スマホ
取り扱いについて迷い中。充電ケーブルもまだ機能するし、それほど保管場所をとらないので、いったん保留。
・本(書籍、漫画、雑誌)
一部処分したものの、自分の原点となる作品が多いので、ほぼ保留。
「ものを減らしてスッキリ暮らしたい」気持ちがありつつも、「本」は私にとって価値の塊で、簡単に処分できないと再認識しました。
ということで、持っている漫画のほとんどは電子書籍でも読めるのですが、紙媒体のまま持っておくことにしました。
ちなみに人生で一番夢中になった漫画は『ケロケロちゃいむ』です。
・コレクション品
幼いころからハンドメイドの作品を作ったりラッピングに凝ることが好きで、ペーパーアイテム、布、アクセサリーパーツ等のコレクションがあります。
自分の原点かつ、大した量ではないので、一部処分し、一部保留に。
▼大好きなハンドメイドパーツのお店
▼小学生時代の思い出品
4.「思考」を整理
まだできていないのは、「思考」の整理です。
①本当にやりたいこと
勤労・育児・家事など、目の前のタスクを「こなす」ことで精一杯の毎日です。
しかし、もし一切のタスクから解放され、十分なお金があり、体も健康で、自由な時間だけを手にしたら、何をしたいでしょうか?
この質問は、自分が人生でほんとうにやりたいこと、やり遂げたいことは何なのかを考える糸口になる気がします。
自分が本当にやりたいことは何なのかよく考え、優先順位を頭に置いておこうと思います。
②生死に関すること
自分(および家族)の終末期と、それに伴う医療・介護についての検討です。「正解」がなく、すぐに結論を出せないテーマなので、心と体が元気なうちに考えておかななければと思っています。
今後の課題は、これらについて、
・自分の思考を深め、整理する
・家族と意見交換する
という2点です。
▼考えるきっかけになったブログとラジオ(有料配信も含まれます)
以上、隙間時間にコツコツとすすめて、かれこれ1~2年くらいかかりました。
▼思い出品は、もともとダンボール5〜6箱くらいの量でしたが、整理して無印のこの収納ボックス2個分におさまる量になりました。
(※書籍を除く)
これからの人生、また新たな情報を取り入れるために、脳と空間のキャパを少しは確保できたような気がします。
【参考】Excelのテンプレート
◇一覧(資産)
※ちなみに私は、夫と『GoogleDrive』でファイルを共有するため、『Excel』ではなく『Googleスプレッドシート』で管理しています。
◇一覧(自動引き落とし)
補足:
3行目まで、サンプルとして記入例を入力しています。
支払が、月単位ではなく年単位の場合は、1か月あたりの金額を算出・入力し、「備考欄」に年額支払と記載しています。
数式が入っている項目について、以下のとおりです。
・「利用終了」…自動で基準日(今日)が入っています。もし解約した場合は日付を直接入力します。
・「月数」…利用開始から利用終了の月数が自動入力されます。
・「支払総額」…利用開始から利用終了までの月額の総額が自動入力されます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?