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夏休みこそ勧めたい「オンライン英会話」30日チャレンジ。違う世界に行くために。

今日はまだ8月初旬、夏休みに英語のコミュニケーション力をつけたい、夏休みになんとか英語をひとレベルつきぬけたいと考えている方に、「オンライン英会話」30日チャレンジを提案します。


30日間英語を25分話続ければ、今までと英語観が変わり、英語と自分の新しいつきあい方が生まれると思います。「オンライン英会話」をただ始めるのではなく、「30日つづけるぞ」と強く思って最初からトップギア、集中して英語のスピーキングを伸ばすお勧めです。


このnoteは、英語をあまり話したことがない方を読者に想定して書きます。英語を話すこと自体が新鮮で、英語を話すことにストレスを感じる方をイメージしています。大学の授業で「オンライン英会話」を受講する学生の多くもスピーキング初心者だったので、その感想なども参考にしています。


一方、もう留学をしたことがあるとか、英語をかなり話してきたという方には、違う目的や作戦や工夫が必要だと思います。英会話初心者からベテランまで「オンライン英会話」はやり方を工夫すればそれぞれに新しい学びや楽しみ方があると思っています。


私もずっと英語を使ってきましたが、「オンライン英会話」で30日毎日いろいろな国の人と英語を話してみたらたくさんの学びがありました。もし中・上級レベルの30日チャレンジにご興味があれば、コメントください。一緒に工夫してみたいです。


本来はこの記事は、「オンライン英会話」についての情報やアイディアを全部書いてから、最後の記事として出したいところです。ただ、それだと夏休みが終わってしまいます。そこでちょっと中途半端なタイミングですが、ごく簡単なやり方も入れて、30日チャレンジの提案をします。


ところで、英語を勉強している方なら、30日チャレンジと聞いて、「ああ、あれね」と思い当たったかもしれません。そうです。あれです。私もあれを聞いて、この提案を思いつきました。

あれの紹介
この30日チャレンジの提案のネタとなったのは、TEDスピーチの中でも人気の高いMudd Cuttsの話しです。2011年の公開以来、世界で1千万回再生されたスピーチで、ほんの3分の短さです。

もしまだ聞いたことがなければ、ぜひ聞いてみてください。私も何回も授業で使った、わかりやすいスピーチです。難しく感じたら、下の右にある□マークで字幕(ぜひ英語で)をつけ、その隣の歯車マークでスピードを75%にして聞いてください。


Muddが言うように、何かあたらしいことでも、30日だけなら頑張ってやり続けることができそうです。彼の提案のように、砂糖を断ったり、小説を書いたりするのもいいですが、「オンライン英会話」を1ヵ月だけ、毎日やるのもいいと思います。しかも、やり終わると、英語観が変わると思います。


実は私が授業で「オンライン英会話」を使う時も、同じコンセプトです。1ヵ月だけ毎日25分のレッスンを全員が登録し、このこのレッスンで自分なりに英語を話すことを自宅学習の宿題にします。「オンライン英会話」は、典型的なサービスで毎日一回コースが月6000円ほどですから、かなり手頃な価格でできるチャレンジです。


もし夏休みの自由研究の宿題があれば、その宿題として「オンライン英会話」30日チャレンジをするのもすごくいい経験だと思います。


毎日取るのはどれぐらい大変か・30日の山あり谷あり
ところで、「オンライン英会話」の登録会員で、30日毎日レッスンを取る人はほとんどいないだろうな、というのが私の憶測です。「オンライン英会話」は毎日25分でひと月6000円として、1回200円の計算。安さが宣伝文句で、実際多くの人が安いと思って入会するだろうと思います。でもたくさんの「オンライン英会話」経験者に聞いても、毎日レッスンを取る人はほとんどいません。

大学の授業でも受講回数の目標は15回に設定してきました。それでも2日に1回、15回を達成する学生は半分以下です。
30日毎日やるぞ、とかなり強く思わないとこのチャレンジは達成できないと思います。


学生の感想や私の経験から判断すると、このチャンレンジで一番難しいのは、最初の1週間です。特に英語のスピーキングに慣れていない方にはストレスがたまる時期です。ここを乗り切れば、2週目はかなり楽になります。2週目は比較的楽なリズムに乗ったなと思っても、3週目あたりはくたびれます。いろんな予定もあって、30分が取れないかもしれません。4週目になると、終わりが見えて半分残念、半分ほっとすると思います。


簡単なプランを作る
では30日チャレンジのためにどんなプランの立てたらいいのでしょう?あまり英語で話したおぼえがない方は、どんなやり方であれ、25分の間、一対一で英語でコミュニケーションしてみることが新鮮で意味があると思います。


ただ、ここで私が授業などで試しておすすめと思う方法をいくつか簡単にご紹介します。ちょっと過激なプランかもしれませんが、せっかくのフリートーク、いろいろなことができるというという実例です。


レッスンはぜひともフリートークをおすすめしたいです。今まで授業で「オンライン英会話」を使った経験では、フリートークよりテキストを使ったレッスンの方が、特に英語スピーキングになれない人は気が楽なようです。でもせっかくならマンツーマンのメリットを満喫できるフリートークをお勧めしたいです。ただ、フリートークがどうしても気が重い方には、あとで別の方法も提案します。


私が授業で取り入れているのは、テーマを決めて同じ質問を毎日違う講師に聞いてみる、テーマ型レッスンです。これは、たとえば「あなたの家庭の自慢料理は何ですか」「あなたの国で人気のテレビ番組は何ですが」などを毎日30人違う人にくわしく英語で聞き取ります。


すると、英語のスピーキングが上達するのに加え、よその国についての簡単な調査になります。自由研究に「オンライン英会話」30日チャレンジを勧めるのは、テーマを決めたインタビューをやれば自由研究ができてしまって、しかも英語も上達するからです。


この方法の場合、テーマにそって5-8問ぐらい質問を予め英語で用意しておくと進めやすいです。我が家の自慢料理がテーマであれば:
• どうしてその料理があなたの家で人気なのですが
• 誰がどの料理を作るのですか
• どんな調味料を使うのですか、どんな味ですか
• どんな材料が必要ですか
• どんな時にその料理を作るのですか
• その料理はあなたの国では人気があるのですか
• あなたはなぜその料理が好きなのですか
• あなたの家では誰が料理が好きですか
• あなたの得意料理は何ですか


ついでに周辺情報の質問もいいと思います。
• 朝ごはんはどんなものを食べるのですか
• あなたの国や地域で一番流行っている食べ物は何ですか

これぐらいの質問を英語で用意しておけば、レッスン中に質問のネタ切れをしなくてすみます。あとは、話している間に頭にうかぶ、なぜ、どうして、具体的な例を教えて、といった質問をしていきます。かなり深く食事事情が理解できます。


このテーマ型フリートークは、同じ話題を毎日繰り返すので、毎回英語の話し方をレベルアップすることを目標にするのがコツで、毎回のレッスンが復習になります。前日知った新しい語彙や表現をどんどん使って、自分で使えるようになります。


私は料理好きなので例は料理テーマですが、映画でも、ペットでも、スポーツでも、勉強でも、あるいは仕事や転職、人気の職業など、テーマは自由に設定できます。

教材を使う場合
私は楽しくてお勧めと思うフリートークですが、どうしても苦手な人が一定数いるのも、今まで100人ぐらいの学生と「オンライン英会話」をやってみてわかってきました。確かに、初めて会う外国の人と英語で話すのは、なかなか緊張するし、沈黙も気づまりだし。

フリートークが苦手な人は、自分の好きな本や教材を使ってみるとずっと気が楽になります。
たとえば、毎日のニュース教材で意見交換をしたり(たいていの「オンライン英会話」ではニュース教材があります)するのもいいですね。音読の練習につきあってもらって、好きな本を音読するのを聞いてもらって、そのあと一緒にリズムにのっていっしょに読んだり、感想をちょっと話すのだっていいと思います。

とにかく、最初は一対一で、日本語が通じない人と英語で25分間意志疎通をしていく経験を続けるのが大切だと思います。


レッスンでやりたいことを決めたら、最初のレッスンの前に、どんな練習をしたいかを説明する、簡単な英語の文章を用意しておくと便利です。レッスンが始まるタイミングで説明してもいいし、レッスンを予約した時点でコメント欄などでリクエストするのもいいですよね。


「オンライン英会話」を30日続けると、英語観が変わるというのは、学生たちの実感だし、私の実感でもあります。どんな風に英語観が変わるか、もし30日チャレンジ(15日チャレンジでもいいのですが)をやってみたら、ぜひ感想を聞かせてください。


明日は、たかが自己紹介、されど自己紹介。自己紹介をうまくなると英語で話すのが楽になるというお話です。

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