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金メダリストはイラストで、経営者は言葉でイメージを伝えることでステージを上げる

ロンドンオリンピックやリオデジャネイロオリンピックでも活躍した金メダリストの内村航平選手。

残念ながら東京オリンピックでは予選敗退となりましたが、現在開催されている世界体操でも、また素晴らしい演技を披露されています。

その内村選手が子供の頃ノートに書いたイラストが以前新聞に載っていました。とても小学生が描いたとは思えないぐらい鮮明なイラストで、「体操をしている人の身体の動きがはっきり分かる」ように描かれていたのです。

内村選手はピンクパンサーの人形をいろいろ動かして「実際に身体がどう動くのか」をイメージトレーニングしていたと言われていますが、「イメージが具体化しているため、自分でもイラストで表現できた」と言えます。

ところで、会社の経営者は「自分はこういう会社を作りたい」とか、「将来はこんなビジネスをやってみたい」というイメージは漠然とお持ちだと思います。しかしながら、それを「具体的な表現としてアウトプットできているか」と言うと、意外にできている人は少ない気がします。

私が以前3ヵ月間ほどご指導いただいた営業戦略のプロの先生は「行動できないのは、言葉があやふやだから」「再現性を持たせるには言語化すること!」と何回もおっしゃっていました。

曖昧なイメージをはっきりとした言葉で文字にすることは簡単なことではありません。しかしながら、自分の頭の中にあるイメージが漠然としていると、他人を動かすことはおろか、自分自身もなかなか行動することができないのも事実です。

物事を具体的に言葉で表現する努力は経営者には欠かせないものです。

会社としては、どのようなお客様の役に立ちたいのか?
会社がお客様に提供する価値は何なのか?
その商品を使うことで、お客様にはどうなって欲しいのか?

「お客様のために」とか「お客様の笑顔を」といった言葉を経営理念の中に入れている会社もたくさんあります。けれども、その「お客様ってどのような人ですか?」と質問すると、一般的な答えしか返ってこないことがあります。

私企業である以上、すべての人の役に立つことは物理的にも不可能です。そして、会社として事業を続けていくためには、お客様に喜んでもらうだけでなく、きちんと対価を支払ってもらうことが欠かせません。

そして、お客様が必ずしも、自社商品の価値を正しく理解してくれるとは限らないので、自社のストーリーとして「だからこの商品は50万円なんです」と伝え切ることがポイントになります。

この点、日本人はあうんの呼吸で「察してよ」と相手に求めることが多いように感じます。けれども、商品や情報が溢れかえっている中、伝わらないのは存在しないと同じになってしまいます。

価値やお客様など見えているようで、見えていないものはたくさんあります。その部分を言葉にすることを通して形にすると、一段上のステージに上がることができます。

弊社では、資金繰り、感情、価値など「見えていないもの」「見ていないもの」「見せていないもの」を言葉という形にすることで、「これでいいのだ!」を見つけてもらう仕事に取り組んでいます。

見えていないものを言葉にすることで、ステージを一段上げたい方は「オンライン初期診断」(1回90分、5,000円)をご活用いただければと思います。


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