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並列的な情報を構造的な内容に組み立て直すことで、コミュニケーションにおける理解度を高める

経営者とお話していると、次から次へのいろいろなことに話が飛ぶことがよくあります。

その際、その内容をすぐに理解できるケースとすぐには理解できないケースがあります。

ホワイトボードがあれば、話していただいた内容を文字として可視化することで、そのつながりが分かることもあります。けれども、リモートで打合せする場合など、すぐに可視化して共有できない場合は、ひと工夫が必要です。

昨日も、7項目ほど先方が話されたのですが、私にはその7つの関係性がよく分かりませんでした。そこで、簡単に図式化して、「これって、こういう理解でよろしいでしょうか?」と確認しました。

人の考え方や理解の仕方はそれぞれ異なります。自分の中では7項目の内容が一つの流れの中でつながっていても、その流れが相手にはすぐに分からないことがあります。

特に抽象度の高い内容については、言葉の辞書が一人ひとり違うので、「AだからB」なのか、「AとBは同じレベルの話」なのかがすぐには分かりません。

また、学校の授業やセミナーなどで話す内容は、ある程度体系化されているのに対して、普段の会話や打ち合わせの中で話す内容は必ずしも体系化されている訳ではありません。実際には話があっちに飛び、こっちに飛ぶことがほとんどです。

この点、話の分かりやすい人は、

・初めに全体像をざっくり示す
・途中で全体像のどの部分を話しているのかを説明する
・話が脱線しても、また本筋の所に戻ってくる

という特徴があります。

外務省に勤めている友人によると、皇后陛下のお父様である小和田恆さん(元外務事務次官)は話した内容がそのまま本になるぐらい、すごく理路整然としていて、分かりやすかったそうです。

今はネットで検索すれば、様々な情報を瞬時に検索できます。けれども、そこで得られる情報はあくまで並列的。スポット的で簡単な問題解決には役立っても、より難しくて複雑な問題に取り組む際には、自分の頭の中で、それらの情報を組み立て直す必要があります。

リモートでの打合せが増える中、よりスムーズに内容がお互いに伝わるよう、さらに知恵を絞っていきましょう。


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