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会社のためにも、地球のためにも、知恵を絞ってお金と資源のムダをなくす工夫をする

先日クライアントさんへお伺いする際、大手銀行の支店だったところが建物を建て壊ししていました。

しばらくしてビルの姿がなくなり、更地になった地面には一面アスファルト。

「駅にも近いし、駐車場でも作るのかなあ」と思っていると、翌週からは別の工事が開始。せっかくきれいに整備したアスファルトをシャベルカーで掘り返し始めました。

工事現場の看板を見ると、某大手外食チェーンの名前が。どうやら駐車場にするのではなく、別の建物が建つ模様です。おそらく不動産の売買があり、銀行から外食チェーンへ持ち主が移ったのだと思われます。

それにしても、いったんきれいに敷き詰めたアスファルトを数日も経たないうちに、また掘り返すなんて、なんとももったいない話です。

不動産売買の際、原状回復が条件になっていたのでしょうが、「売主、買主ともアスファルト関連の費用が余計にかかっていたのでは?」と余計なおせっかいをやきたくなります。

以前、あるクライアントさんが事務所を移転する際、やはり「原状回復」が話題となりました。

クライアントさんが最初に事務所を借りた時は仕切りのないワンフロアーの事務所。その後、社長室や会議室を作ったため、出ていく際、それを元に戻すかどうかが問題となったのです。

たしかに賃貸借契約書上は原状回復が義務。しかも、数百万円かけた内装は原状回復するには150万円ぐらいの工事費がかかる見込みでした。一方、ただのワンフロアーから社長室と会議室用のスペースを設置した事務所は、会社によってはとっても使いやすい感じです。

そこで、クライアントさんは家主と相談。そのままの構造で借りてもいいという次の借主を探す努力するという条件で、原状回復の義務を免除してもらいました。

その後、立地条件も良かったため、結果的には次の入居者もすんなり決まり、新旧の借主、貸主とも三方良しで一件落着!

不動産売買や事務所移転の際にはどうしても、原状回復や引越費用などスポット的な費用が余計にかかります。

資金繰りの観点からは

スポット費用がいくらかかるかを普段から把握しておく
・(賃借料の安いところへ移転することで)スポット費用がどのくらいの期間でカバーできるかを計算しておく

とともに

スポット費用そのものをなんとかできないかを検討してみる

ことも大切です。

いま流行りのSDGsではありませんが、会社のためにも、地球のためにもお金と資源のムダは避けたいですね。

この点、年度末になるとやたらと増える道路工事は掘り起こすといろいろとありそうです(笑)。

なお、貴重な経営資源の無駄使いをなくすためには、第三者の客観的な視点を取り入れることも有効です。「社長専任の社外チーム」は「こちら」をご覧ください。


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