【レポート】第5回コアコレ勉強会


さる11月4日、今年最後のコアコレ勉強会でした。メンバーたちは11月26日から青葉台「みどり荘」での展示に向けて制作に励んでいます。クラファンも挑戦中!コアコレの目指すところもわかるページですので、ぜひごらんください>https://motion-gallery.net/projects/corecollective10

今日はコレクティブメンバーの辻たくやによる、第5回コアコレ勉強会「会計からみた舞台芸術」(11月4日開催)のレポートをお届けします。

*講義の動画アーカイブ、こちらからお求めいただけます>https://forms.gle/PpqMpF3EqTD62Anu8

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第5回コアコレ勉強会。「アートの現場とお金」についてでした。ご登壇頂いたのは表現と文化のためのバックオフィス「countroom」の代表取締役である五藤真さんでした。
https://www.countroom.co/ https://note.com/countroom

「日々の生活がある。踊りたい。クリエーションをしたい。発表したい。本を読みたい。少しいいコーヒー豆買っていい?しかしお金がないのですがどうすればいいのですか?」とYahoo!知恵袋に投稿したら何をそんな贅沢なことを言っているのだ。世の中では生活だけでいっぱいいっぱいの人もいるのだ。踊ってないで働け。こういった方法でお金持ちに!!どこか喫茶店でお話しませんか?などとリプライがすごそうですが、私の実感としての暮らしはこんな感じです。ある意味でこういった文化活動は社会に許容されているのでありがたくその許容にのっかって活動していますが、健康で文化的な最低限度の生活を送る権利を有しているので許されているってのもおかしな話です。勉強会の後で大きく感じたのはコアコレクティブの活動に興味がある人間は特にお金儲けを考えてはいないのです。ただ、自分たちの活動を持続的にするためにどうすればいいか、有史以来(?)の難問に挑戦しているのです。
辻はコアコレに参加させていただいていますが、運営にかかわっているわけではありません。ただ、辻も自身で企画を立ててソロ公演をしたり助成金を申請したり、書類つくったり書類つくったり書類つくったりしています。なのでコアコレの活動は(理念も含め)すごいことやっているけどこりゃあ大変だなぁとはたから観ていて思います。と言っても、コアコレの問題意識は私の周りの踊っている人やアーティストの問題なので他人事ではないと思います。
そんな中この勉強会で辻が特に共感したのが後藤さんがおっしゃっていた、「人に頼れるセルフマネージメント」です。セルフマネージメントというと自分一人でしっかりやるというイメージですが、頼っちゃっていいんです。ですよねぇと、スマホの見すぎでまっすぐになった首を激しく上下させちゃいました。
そして、声をあげられる場を増やすことも大切だなと思いました。ZOOMが得意な人、直接会った方がいい人、ライン、メッセンジャー、手紙でもなんでも。いまやミーティングはあらゆる手段があります。そのどこかで「たすけてください」「手伝って」「今これに興味があって」みたいなそんな場を設定することなんかが大切かなぁなどと。
ですので、コアコレの場なんかはとてもいいです。作品制作するディスカッションを重ね雑談をし、んで発表をし。
しかし、そのための運営の皆様方の不断の努力には頭が下がります。じぶんらこそ「たすけて」って言って下され、お体ご自愛くだされ。

また、五藤さんはアーティスト活動、カンパニー活動が経済的に成り立つかどうかは、本人の努力、の手前に、大きな社会構造の問題であるとおっしゃっていました。(詳しくはアーカイブをご覧ください。)そして、これは少しずつ変えていくしかないと。構造の問題なら仕方がないなぁ。
しかしコアコレの活動自体がそして、他でもコアコレのような活動がダンサーの中で出てきています。この活動そのものの維持こそが「少しずつ」変えていけることだと思います。動き続け、関わり合い、そのたび考え、動く。切れ目のないラインを描きながら活動を続けていくことが未来につながればとこの勉強会で思いました。

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