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あなたの話はわかりづらい・考えが浅い - と言われた時の対処法 -「ロジカルシンキング」の活用

あなたの話はよくわからない、意味不明、理解することが難しい、と誰もが言われたことがあると思います。上司からは、考えが浅い、検討に漏れがある、考えの飛躍があり納得できない、と言われることもあるでしょう。

ロジカルシンキングスキルを活用すると、問題を理解/解決する力・人に伝え説得する力が格段に向上します。

人はどんなときに説得力が無いと感じるのか?

「日本には、どのような人がいますか?」と質問して、下記回答が帰ってきたら、どのように感じますか?

ー日本にはどのような人がいますか?の回答例ー
1.日本人
2.神奈川県民
3.10代の女性
4.富裕層
5.横浜市民
6.ホモ・サピエンス
7.車所有者

この回答には、下記の問題があります。

A.回答の切り口が統一されていない
1.日本人は国籍、2.埼玉県人と5.横浜市民は居住地域、3.10代の女性は顧客の年齢・性別というデモグラフィック、4.富裕層は顧客の所得、6.ホモ・サピエンスは生物の分類学、7.車所有者は所持品内容が切り口となっていて、統一されていません。

B.回答間のレベルにバラツキがある
2.神奈川県民と5.横浜市民は、同じ居住地域切り口ですが、県レベル・市レベルと回答間のレベルにバラツキがあります。

C.回答に網羅性がない
日本には、国籍軸では日本人以外の方もいます。居住地域軸なら、東京都民・埼玉県民など、他県の方もいます。デモグラフィックなら、他の年代・性別の方もいます。車を所有していない人は多数いらっしゃいます。

D.回答同士に重複がある
すべての回答で、相互に重複があります。例えば、日本国籍で神奈川県民の人はもちろんいますし、10代の女性で横浜市民の方もいます。

上記のように、あなたが考えを述べるときに、考えの切り口が統一されていない・バラツキがある・網羅性がない・重複がある、状態だと、相手は「あなたの話には説得力がない」と感じてしまいます。

あなたの話に説得力を持たせるには?

回答が下記であればどう感じますか?

ー日本にはどのような人がいますか?の回答例ー
1.北海道圏に住んでいる人
2.東北圏に住んでいる人
3.関東圏に住んでいる人
4.中部圏に住んでいる人
5.近畿圏に住んでいる人
6.中国圏に住んでいる人
7.四国圏に住んでいる人
8.九州圏に住んでいる人(九州圏に沖縄は含まれる)
9.その他
※八地方区分に分類した場合

議論の論点に即した回答であるかはケースバイケースですが、少なくとも切り口は統一されていて、バラツキはなく、網羅性があり、重複が無い状態だと言えると考えられます。

上記のように、漏れがなく重複がない状態を、ロジカルシンキングの用語でMECE(ミーシー:Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)と呼び、MECEで考えを述べることができると、自分の考えに説得力を持たせることができます。

MECEをうまく使いこなす方法例として、社会的に共通認識になっているフレームワークを活用することが挙げられます。以前ご紹介した下記記事にでてくるマーケティングの4Pも、マーケティングの要素をMECEに洗い出したものだといえます。

-マーケティングの4P-
1.Product:商品
2.Price:価格
3.Promotion:プロモーション/広告宣伝方法
4.Place:流通チャネル・販路

自社の外部環境分析フレームワークとしてご紹介した下記記事にでてくる3C分析の3Cも、考慮すべき外部環境をMECEに洗い出したものだと言えます。

  1. Customer:顧客・市場

  2. Competitor:競合

  3. Company:自社

サマリ

あなたの話が、切り口が統一されていて、バラツキはなく、網羅性があり、重複が無い状態(MECE)であると、相手に理解され説得できる可能性が高まります。

ChatGPTの回答も記載します。

ChatGPTの回答(あなたの話はわかりずらい・考えが浅い - と言われた時の対処法は?)
ChatGPTの回答(あなたの話はわかりづらい・考えが浅い - と言われた時の対処法は?)
ベラスケス流風景画 Stable Diffusionで生成:(あなたの話はわかりずらい・考えが浅い - と言われた時の対処法)
ベラスケス流風景画 Stable Diffusionで生成:
(あなたの話はわかりづらい・考えが浅い - と言われた時の対処法)

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