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メタバースの発展で戦争はなくなるか?

世界は自由に創造できるようになる

メタバース(コンピュータの中に構築された3次元の仮想空間)の構築が技術的に可能になってきており、今までは神にしかできないとされてきた世界の構築が民主化されてきています。既存のメタバースに参加するだけでなく、自分好みのメタバースを自由に構築することが、そう遠くない未来に可能となるでしょう。

自分が構築するメタバースでは、なりたい自分に自由になれます。容姿、能力、職業、ライフスタイル、望むものを可能とする設計をすればよく、美男美女のアバター、巨額の富の保有、空を飛ぶ・テレキネシス等の超能力なども自由に実装できるようになると考えます。

ベラスケス流風景画 Stable Diffusionで生成(メタバースに住む人類をイメージ)

メタバースの発展による社会的影響

メタバースの発展による、社会への影響はどのようになるでしょうか?現実社会の資源は有限です。領土は国境で区切られており、希少な鉱物や農産物を産出する地域を巡っては、国家間で領土紛争・戦争が起きたりします。

メタバースでは、世界を自由に設計できるため、リソースの制約から人間は解放され、土地や資源を争って戦争することはなくなるのではないか?という予測がでてきています。

例:下記、佐藤航陽氏の著作「世界2.0 メタバースの歩き方と創り方」

本当に、リソースの制約から人間は解放され、争いが無くなる未来が来るでしょうか?

自分だけがプレイするオンラインゲームは楽しいか?

確かに、自分の望みをすべて実現したメタバースを創造し、その仮想空間で生きるのは魅力的に見えます。しかし、たとえ自分の好みの容姿で、望む行動がすべてでき、世界を自分の思う通りに動かせるとしても、そのメタバースに参加している人間が自分一人だったとしたら、自分が最強キャラではあるが自分一人だけがプレイするオンラインゲームのような状況にならないでしょうか?

構築したメタバースには、人間のように会話・行動するAIを持つNPC(Non Player Character)を多数創造できるようになるでしょう。しかしながら、人間は社会的な生物であり、承認要求が強いため、最高に居心地がよいメタバースであっても、自分以外はすべてAIのNPCという世界をどう感じるでしょうか?

もしかすると、人気で大勢の人間が集まるメタバース上で、より有名になろう・力や富を持とうとして、相変わらずお互いに競い合ったり争ったりしているかもしれません。オンラインゲームの黎明期、ウルティマオンラインで、家を建てる場所が希少で、プレイヤー同士が競い合って場所を取り合った時のように。

もしくは、映画マトリックスの世界のように、自分が住んでいる世界が仮想現実と気が付かずに生活できれば、周りがAIのNPCであっても気にならないのかもしれません。

あなたは、どのような未来を望みますか?

ベラスケス流風景画 Stable Diffusionで生成(メタバースに一人で住む人間をイメージ)


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