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今勉強していることが将来役に立たない?

「数学なんて使わないじゃないですか」
「やったって役に立たない」

そんなふうに、早々に数学の難しさに挫折し諦めている生徒たちがいる。
そして結果は……
「その大学に行きたかったのですが、数学があるから諦めました」
「数学を受けなくていい大学を選びました」

もしかしたら向き不向きがあり、センスもあり、本当にできないということもあると思う。
それは数学に限らず。
その場合、高校生の段階で力を入れる教科を絞り込んでもいいとは思う。

しかしもし、「将来に役に立たない」や「大学入試で使わない」などという打算的であったりめんどくささという理由で拒否しているのであれば、もう一度考え直して、チャレンジしてみてほしいと思う。

それは、学問というのもがどこでどう活きていくかなんてわからないからだ。
数学でいえば、将来の仕事で微分積分を直接使う人なんてほとんどいないだろう。
けれど、数学を通して身に着ける思考は、将来ものすごく役に立つ。

いつの間にか役に立ってる。

地理歴史も、同様に使わないしやる意味が分からないという人がいる。
数学と違って、記憶すれば何とかなりやすいというところで数学よりは躓く人は少ないけれど。

地理、歴史、倫理、政経等々は学ぶことで視野を広げ、自分の倫理観を育っていく。

無駄な学問なんてないんだ。

そしてもう一つ。

そういいながらも、意味も分からずに苦手な学問をするのは辛い。
入試のための学問はやっぱり辛い。

自分なりに、身近な生活の中の学問を見つけてみるといいと思う。
学校・家庭の外に出て、いろんな経験をする。

今は、高大連携事業でいろんなことが企画されていますから、それに参加してみる。
新聞、本を読む。

狭い世界では、学問の意味なんて分からないし、活かす場は見つからない。

どんどん自分の世界を広げていくこと

そうすると、気づく。
自分の知識や能力の足りなさに、役に立たない自分に打ちのめされる。
で、あ、勉強って大事だ。と実感する。

だから、どんどん外に出てほしい。

しかしながら、大学入試があるじゃないか。
早い段階で受験勉強している人に負けてしまう。と、考えるかもしれない。

でも、たぶんあなたが損得で学問を選んだりせず、自分の世界を広げ学問とつなげながらいろんな学びをしていたとしたら、成績は悪くないはずだ。

高校3年生になってから、受験対策勉強のスタートで間に合う。

私の今年の目標が一つできた。

勉強の意味を見つける生徒が増えること。
生徒と一緒に勉強をする意味を見つける。





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